同族経営

　不二家、パロマ、リンナイなど同族経営の企業に不祥事が続いている。日本の企業433万社の内、中小企業（常用従業者300人以下、資本金3億円以下）432万社（常用従業者数28百万人）のほとんどは同族経営であり、大企業1万社（常用従業者数11百万人）にもトヨタ自動車やスズキ、イオンなど創業家出身者が経営に加わる例が多い。同族経営のメリットとしては長期的な視点での家族的な経営があるが、デメリットとしては経営が内向きとなり閉鎖的な風土や情報公開の遅れなどがあると言われる。
　詰まる所は、企業は人なりであり、同族経営の成功の鍵は、創業家に優秀な人材を育成・輩出できるかどうかにかかっている。

「日脚伸ぶ今年為すこと多きかな」高浜虚子

（推薦書籍）
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