狂愛

時に愛は人を狂わせる。
愛しすぎて狂っていった私の過去の日記。

ドリブルシュート

2017-06-17 11:27:56 | 片想い期
私の期待通り体育館に現れたタイガくんは、前回と同じように真剣な眼差しでただジッと試合を観ていた。

そして試合が終わるとまた、二中のバスケ部員の一人が「タイガ~!」と叫び、タイガくんの方にボールを投げた。

タイガくんはボールを受け取ると軽くドリブルをしながら何歩か歩き、ボールを投げ返した。

ボールを受け取ったバスケ部員は再びタイガくんにボールを投げ返し、軽く挑発をするようなジェスチャーをした。するとタイガくんは、今度は凄いスピードでドリブルをして、そのバスケ部員をあっという間に抜くと、そのままシュートを決めた。

「ナイスシュート!!」と口々に叫ぶ二中のバスケ部員たちに、タイガくんはちょっと照れ笑いをし「やめろよ…。じゃあな!」と軽く手を振ると、ポケットに手を入れて体育館を出て行った。

髪型や服装のせいもあり黙っていると怖く見えるタイガくんの可愛い笑顔に、私はまたキュンとした。

そして、中学2年生といえばまだ声変わりしていない高い声の男子も多い中、初めて聞いたタイガくんの声は、既にバリトンの大人の声だった。

「カッコいい…」と、私は思わず声に出してつぶやいた。


なんとなく気になる存在だったタイガくんのことを、もう完全に好きになっていた。
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