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菅内閣への支持率、本当は15.1%

2010-11-11 14:43:18 | 日経クイックVote

独立国家である以上、どの国でも領土・領海を守ろうという意志は持っています。ただ、そうした決意の強さには国やそのときの指導者によって差があるのも現実でしょう。

 

では、日本はどうでしょうか。メドベージェフ・ロシア大統領による北方領土の国後島への訪問は、そんな問いを私たちに突きつけています。

「大半はロシアの国内事情だった」。ロシアへの事実上の抗議として一時帰国していた河野雅治駐ロシア大使は今月上旬、メドベージェフ氏の北方領土訪問の理由について菅直人首相にこう報告しました。

ロシアでは2011年末に議会選、12年春には大統領選を控えています。「双頭体制」を敷くメドベージェフ氏とプーチン首相のどちらが出馬するのか未定ですが、実力や人気ではプーチン氏が有利との見方が多いです。

このため、メドベージェフ氏が再選に布石を打とうと思えば、「強い指導者像」を印象づけなければなりません。河野大使の見立ては、こうした国内事情が北方領土訪問の主な原因だったというわけです。

ところが、一般的にはそうは映っていないようです。クイックVoteのアンケート調査によると、今回の訪問を招いたのが「ロシアの国内事 情」と考える人は18.4%にとどまり、「日本政府の外交の無策ぶり」だと指摘した人が8割以上を占めました。では、真相はどうだったのでしょうか。

 

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「鳩山由紀夫前首相は就任当初、北方領土問題を前進させる意欲を示しながら結局、何もしなかった。辞任後も2回、訪ロしたにもかかわらず、 やはり何も提案がなかった。期待を裏切られたと感じたロシアは日本に怒り、対日関係よりも内政を優先させることにした」。日ロ外交筋はメドベージェフ氏の 北方領土入りの背景をこう説明します。

むろん、純粋な内政の思惑も絡んでいるに違いありません。メドベージェフ氏は対立するルシコフ・モスクワ市長を9月末に解任するなど、国内 権力の掌握に動いていました。中央政府の威光が及びづらいロシア極東地方の支持を固めるためにも、北方領土を訪れる必要があったのかもしれません。

こうした国内事情があったとしても、メドベージェフ氏が対日関係を重視しているとすれば、もう少し日本の感情にも配慮したでしょう。例え ば、北方領土に足を踏み入れるとしても、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が13日から日本で開かれる直前という、最悪のタイミングは避けた のではないでしょうか。

もうひとつ、尖閣諸島沖の衝突事件をめぐる菅政権の対応をみて、ロシアが日本の足元を見透かした可能性があります。日ロ外交筋によると、こ の事件が起きるまではロシア政府関係者の間では「大統領もさすがに直ちに北方領土に行くことはないだろう」との観測が流れていました。その後、中国人船長 を唐突に釈放するなど、日本の対応が揺れたことから、菅政権はくみしやすいと思ったのかもしれません。

 

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日本政府の外交当局者はそれでも、メドベージェフ氏は日ロ関係を決定的に冷やすことは望んでいないとみています。その根拠として「北方領土 に滞在中、大統領はいちども『これはロシアの領土だ』とは言わなかった。北方領土がロシア領であることを印象づけたいなら、そう言ったはずだ」と解説しま す。

しかし、メドベージェフ氏は北方領土の歯舞島、色丹島の訪問にも含みを持たせています。領土問題で日本を揺さぶり、経済協力などで譲歩を引き出す戦略とみられます。

アンケートでは、日本外交の無策が訪問を招いたと考える人たちから「尖閣の事件への対応で甘く見られた」「鳩山前政権への失望感がロシアに とって相当なものだった」といった意見が届きました。一方、ロシアの国内事情が原因と答えた人たちからは「ロシアの大統領と首相の主導権争いが原因」「大 統領再選のためのパフォーマンス」との見方が寄せられました。

菅内閣への支持率は15.1%となり、前回の22.6%から下落しました。

 

日本の足元、見透かすクレムリン クイックVote第30回解説 より

 



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