重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

4K完歩記4 スタート Cogne - Valgrisenche

2016-09-18 20:58:18 | 4K Alpine VDA
前置きがかなり長くなりましたが、いよいよスタートです。

朝5時には目が覚めてしまいましたが、二度寝ができず諦めてテーピングやパッキングの最終準備をします。
朝9時にスタートですが8時までにドロップバッグを預ける必要があります。7時にはパンパンになったバッグを会場に運びこみます。これだけで一苦労でした。

無事に預けることができこれで準備完了。

帰りにスタート地点によります。

人がほとんどいませんが、あと2時間後にスタートです。気分が高まります。

ホテルをチェックアウトして荷物をホテルに置いて、8時過ぎにスタート会場へ。

一応記念に一枚。


1時間前の無人が嘘のように人が集まりました。


あの有名人も参戦??

日本人選手の方ともお会いできお互い頑張ろうと話をしていると・・・

いきなりスタート。何と9時3分前にスタートしてしまいました。

少し拍子抜けしてしまいましたが、長い道のり、こんなことはこれからいくらでも起こるでしょう。それにしても皆さん走られます。自分は先週左ふくらはぎが軽く肉離れになってから運動するのが怖く、直近の1週間走っていません。ということで様子見の歩きでスタート。そうこうするうちにあっという間に最後尾集団となってしまい、流石に焦ります。軽くジョグも交えながら進むことにしました。


川沿いの舗装されたトレイルをゆっくり登って行きます。

すると仮装ランナーが。昨日お会いした日本人の方でした。お相撲さんだったんですね。
他の大会でも同じ仮装で出られていて記事で見たことがありました。その筋では有名な方だったようです。お互い検討を祈ります。ベースキャンプで何度かお会いできましたが、この先追いつくことはありませんでした・・・超人ですね。


ふと見ると素敵な景色が広がります。

本物のアルプス天然水。

気が付くと森林限界を超えたトレイルに。

結構のぼってきたなぁ。

でもまだまだ登ります。遥か先に点となっている人が見えます。あそこまで行くのか・・・まだまだ序盤。頑張ります。
そして疲労困憊で到着したのがここ。

1番最初のエイドのRifugio Vittorio Sella。ここまで8.1km標高差約1000m。ここまで2時間ずーっと登りです。

そしてこの先まだ700mの登りが待っています。
これだけ一途に登らされるのは日本の山ではなかなかありません。よくUTMBのランナーが一つ一つの山がでかいという感想を言いますが本当にそうだなと実感。

それにしても登ります。先が見えるようで見えない。


ようやくコル(峠)がみえてきました。
ヨーロッパでは日本と異なりサミット(頂上)を踏むのではなく、比較的低いコル(峠)を超えるルートが発達しており、本レースもいくつものコルを越えていくというルート設定になっています。

そしてようやく最初のコルCol Loson(標高3296m)に到着。実はここ本レースでの最高地点でもあります。

峠の先を見ると・・・

急峻な下りが・・・

これは自分にとっては急すぎて走れないパターンの下りです。走ったら足が終ってしまうやつですね。これはちょっとかなり想定外です。トレランと思っていましたが、今までランができそうな場所がほとんどありません。また一つ一つの山が北アルプスでいうと横尾から槍ヶ岳までいって新穂高まで降りるようなイメージで、普通にトレッキングするだけでもしんどいのに、後数十回繰り返すイメージです。明らかに自分の実力以上の世界に来てしまいました。
ハセツネの8割くらいを7回とか考えていた自分が恥ずかしく愚かでなりません。気が動転します。

まだ335km、150時間も残っています。勢いでここまで来てしまったことを後悔します。

しかし、幸いなことに心配していた左足の肉離れは治ったようで痛みはありません。またイタリアンアルプスに来れることなんてもう二度とないかもしれません。そこで、気持ちを切り替えることにしました。これはトレイルランではなく、トレイルウォークにしようと。登りも下りも歩いていこう。平地で走れるところだけ走って足を温存。後は景色と人々との交流を楽しもう。もともと順位は気にしていません。とてもとても長いハイキングの気持ちで旅をすることに気持ちを切り替えました。今の自分の実力では完走できない可能性が高い。でも行けるところまで行こうと。

そして下り始めます。
ゆっくりとストックを使い足を使わないように下って行きます。

下っても下ってもまだ先が見えません。

景色は最高。でもその先に見える山を越えなくてはならないと思うとゾッとします。


途中の山小屋みたいなところでは水が補給できます。ところどころにあるので重たい水を背負わずにすみました。

ようやく森林限界まで降りてきました。

そしてエイドに到着。ここまで標高差1600m位。約2時間30分かけておりてきました。

エイドには水(ナチュラル、炭酸)、コーラ、フルーツジュース、レッドブル、温かいお茶等の飲み物の他、果物、チーズ、サラミ、クラッカーといった軽食があります。大きめのエイドではパスタやスープ、ワイン、ビールなども準備されています。

補給も終え、本日二つ目の山をめざします。
ここでルートの確認をします。

参加賞で配られていたルートが書かれたシール。微妙にコースと違う場所もありましたが、非常に便利でした。もちろん自分でプリントアウトした地図も別途持っています。
これにエプソンのGPS時計との距離と標高を照らし合わせ自分の位置を確認しながら進んでいきます。

再び登り。

廃墟となった山小屋もちらほら。

振り返ればまだ選手が。辛いのは自分だけじゃないと言い聞かせます。

チングルマみたいな綿毛。すっかり秋の装い。

それにしても先が遠い。徐々に日が傾いてきました。

道標はところどころにあります。トレッキングの時にはいいですね。

ようやくヨーロッパ名物、牛にあえました。がカウベルしてませんね。ちょっとイメージと違う。

だいぶ登りました。先のエイドから3時間。

もうすぐコルです。その手前で簡易エイドがあり温かい飲み物を1杯だけもらえます。

2つ目のコルCol Entrelorに到着。37.9km。スタートから9時間30分。

そしてまたも急峻な下り。ゆっくりと下ります。しかしここでトラブル発生。

なんとストックが両方折れてしまいました。一本は先っちょの石突き部分が折れただけなのでなんとかなりますが、もう一本は接続部分の部品が中に入りこんでしまい、ストックとして使い物になりません。

このレース、25000mのアップダウンをストックなしで行くなんてありえません。こんなこともあろうかと昔使っていた少し短いストックをドロップバッグに入れてデポしてあるので、ベースキャンプに行けば何とかなるのですが、まだ2つ目の山の下りの始まりです。後20km近くあります。
ストックの損傷は想定していた範囲内ですが、こんなに早く訪れるとは想定外でした。
元々下りでストックを使うのがへたくそなので、下りはストックを使わないことにし、ザックに収納してトボトボと下って行きます。

本格的に夜になりそう。一気に気温も下がってきます。

そんな中頑張って歩き続けようやくエイドに到着。

ビールが提供されており、早速飲んでいる猛者も!自分はレース中はアルコールを一度も飲まずでした。

そして本日第3のコルをめざします。時刻は20時。スタートから11時間が経過。すでにトレッキングのお腹は一杯。普通のトレッキングなら温泉入ってビール飲んで寝たいところですが、まだ1/3残っています。ナイトランの装備を整え外に出ます。
すると・・・

よくわからないかもしれませんが、遥か山の上に続くヘッドライトの列が・・・
正直これには心が折れました。登っても登ってもまだ先に続くヘッドライトの列。精神的にかなり追い込まれます。しかも最後の方はかなり急な登りと思われる角度で列が続きます。それでも一歩一歩、先の折れたストック1本で登っていきます。
そしてついに

Col Fenetreに到着。23時過ぎ。約3時間。こうして振り返ると大した時間ではないのですが、その時は本当に長く感じました。そして同じような急峻な下りを下りてついにヴァルグリゼンケ(Valgrisenche)のベースキャンプに到着。

時刻は1時30分。スタートより16時間30分が経過していました。

まずはシャワーを浴びたかったのですが、その気力もなくまずはベッドを確保しに。そしてそのあとは御飯を食べに行きました。

肉とかパスタとかあっておいしかった。

しっかり補給してから寝ようと決めてました。

携帯電話をチェックすると妻からメッセージが。

死ぬほどうれしかったです。これからも頑張ろうと気合が入りました。

本当に力尽き果て、テーピングも取る気力もなくとりあえずファイテンのメタックスクリームを塗り筋肉をほぐして寝ることに。
隣のベッドには偶然日本の選手がいて、明日一緒に行きましょうという話になり確か4時に起床することに。自分は2時間程の睡眠をとる事にしました。
携帯とGPS時計をバッテリーにさして充電して、周りもうるさかったですがあまりの疲れにすぐに眠る事ができました。

続く。
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