今日の一日一賢:初夢三選
皆さんは「一富士二鷹三茄子」(いちふじにたかさんなすび)
という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
よく年末年始には耳にしたものですが、最近では聞く機会が
減ったように思います。
なかには、「なにかのおまじない?」と思っている方も
いるのではないでしょうか。
この言葉は、一般的に「初夢で見ると良いものを並べている」と
認知されています。つまり、初夢でいちばん良いとされる夢は
「富士山の夢」、二番目は「鷹の夢」、三番目が「茄子(なす)の夢」
というわけですね。
では、これらのものが意味する夢の意味とは何なのでしょうか。
富士山は日本でいちばん高い山として有名ですよね。
その風景を見ると、高い志しや出世を告げる吉夢といわれているのです。
次に空を自由に飛ぶ鷹は、自由や力を表しています。
ここまでは何となく理解もできる方も多いと思います。では
、
「茄子はなぜ?」と疑問に感じてしまう方も多いのでは?
茄子を栽培したことがある人なら分かると思いますが、ナスは結実率が
高い野菜なのです。
「親の言葉と茄子の花には、千にひとつの無駄もない」という
コトワザがあるほどです。
つまり、それらのことをふまえて「一富士二鷹三茄子」は初夢に
見ると良いとものの象徴として、現代に受け継がれているのです。
ですが、実はこの言葉は元々は初夢をあらわす夢ではなかったようです。
この言葉は、今から400年ぐらい前の江戸時代に流行った言葉といわれて
います。その江戸幕府を開いた家康公が、あるとき家来に初茄子の値段を
尋ねたところ、その値段の高さに驚いて「日本で一番高いのは富士の山、
二番目はあしたか山(静岡県の山)、三番目に高いのは茄子の値段だのう」
とジョークを言ったといいます。そのジョークがめでたい初夢三選に
なったようです。
また、「四扇(おうぎ)、五多波姑(たばこ)、六座頭(ざとう)」と
続くこともあるそうです。
出典:[アメーバニュース]
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