活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

五蘊(ごおん)2

2017年04月13日 | 仏教

私たち衆生の考えの中には、

「これが差別(しゃべつ)で、これが平等だ」

というものがあったとしても、物はそのものそれだけで

平等でも差別(しゃべつ)でもありません。

 

「色即是空」の色というのは「差別(しゃべつ)」、

空というのは「平等」です。

 

ですから、「色即是空、空即是色」という言葉は、

差別(しゃべつ)も平等も決められないということです。

 

ところが、「決められない」と決めてしまうのが「人の考え」です。

どんなにしても「自分」があるうちは、「自分」から考えというものが

離れないものです。

 

ですから、考えは考えの中で、考えによって「無為」にならないと

いけないのです。

 

「無為」又は、「無為にならないといけない」とは、「為すことが

あってはならない」ということです。

 

それが分かれば「自分の法」は、「自分の法」で終わることがはっきり

「自覚」出来ます。

 

そういう教えが、仏教の教えです。

 

 


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