Poem City 1421

眩しさは 今も 此処に有るよ 

色褪せることなく 君の微笑みと共に・・・

<愛してくれと言ってくれ>より - 2

2017-07-23 | cocorono iro
「愛してくれと言ってくれ」 最終回より





紘子へ



紘子 僕は何度もこうして語りかけたか。何度君の名前を心の中で呼びかけただろう。

最初に手紙をくれたのは君だったね。

僕の重く閉ざされた心の扉を、開けようと頑張る君が愛しかった。

あの日、僕が初めて君を抱きしめたあの日、君は言ったね。

あなたと私はそんなに違うの。耳が聞こえないあなたと、聞こえる私はそんなに違うの。

だったら、私はもっとあなたを解りたい、あなたを知りたい。

あの時の君の涙、ずっと僕の心の中であの時のまま、色あせず澄んでいる。

紘子 僕は君を解っていてあげたんだろうか。耳で傾けていたんだろうか。

ちゃんと 君の心の声を解っていてあげたんだろうか。

今、君と離れてみてこれまで振り返るとさっぱり自信が無い。

だけど、僕は今もう一度君を解りたいと思っている。

あの時、涙を流して僕を解りたいと言った君を解りたいと思っている。

もしかしたら、僕達は一番苦しい時を迎えたのかもしれないけれど。

それでもやはり乗り越えて行けるんだと思う。

それでもやはり僕達は頑張れると僕は思っている。




9月5日 晃次








榊 晃次 様



あなたは今ごろ何処に居るのでしょう。何処の空を描いているのでしょう。

あなたが、1995年9月5日に書いた手紙を何度も何度も読み返しています。

遅れて私のもとに届いたこの手紙は、この先何年も私を支えつづけてくれるでしょう。

この先何が起きても、どれだけ時が流れても・・・

私の心のベスト10の第1位は1995年の夏にあなたと出会った事です。

出すあての無い返事を書きました。これでももう一度どこかで会うことができたなら

その時、私はこの手紙をあなたに渡したいと思います。



中野紘子 









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