Poem City 1421

 眩しさは今も此処に有るよ・・・色褪せる事なく君の微笑みと共に

蛍 街 道 

2017-09-28 | as time goen on
蛍 街 道 - 田口町にて





暗闇の中の一本の道 

人里離れた一本の道



時の流れの中で 風は止まり

眺めていると 消えてしまうような

夜空の星のような 蛍の灯火



蛍の息継ぎの無い夜の世界の中で

ぼんやりと光 ぼんやりと消える



ゆらゆらと揺れる 方向性の無い

暗闇の中の 命の灯火



それは たいまつのような

民俗学的なものでは無く



流し灯篭のような

伝統的な行事でも無く



一つの生命が 一生の内 

一週間だけ命を賭け



子孫のために いとなまれる

生殖行為として考えると

虚しいというより哀しい



その わずかに放つ灯火を

胸を締め付けられるような

気持ちをもって

見てしまう 眼で追ってしまう



風が止まっている瞬間

蛍は漂い



私は風となり 息を殺して

いつの間にか 真っ暗な闇の世界に

取り残される



この暗闇の中の 一本の道

訪れる人もいない 蛍街道












<ほたる街道―考察>





蛍は 1年から2年で 成虫になる

子供の頃は カワニナ という巻貝を食べて生きている

しかし 光って 舞う 蛍になると同時に 何も食べなくなる

そのかわり 草の露をすって 生きることになる

けれど その寿命は 1週間・・・ 



ある本の 後ろのページに書いてあったことを 思い出した 

急に思い出して 考え込んだ

人間の僕から見れば なんて短い一生だろうと思う

それが 人生って言葉に 

当てはまるのか 解らないけど

それが何か 解らないけど 



生きているって証なのかな?

自分は生きている証というか?

輝きをもっているのだろうか?

自分は 何に生きがいを感じているのだろうか?



「生きる」あたりまえの言葉だけど

「もっともっと自分を磨かないと」 って思う



ひと夏

蛍にとって 一生で一番 輝いている時期だと思う

蛍の 生命の誕生から 一生の中で

自分の力で 光を放つ 夜空を舞う 

そして 消えると思うと

別な場所から また 光を放つ



その 小さな ほんのわずかな 光を無しに 蛍は考えられない

でも その生命を保ち続ける時間 短さ その存在に

人は 誰も 眼を奪われる 

そして また来る 夏の訪れを

心から 期待し続ける

あの 僅かな灯火に 心 惹かれて・・・










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