ふーちゃんの京都デジカメウォーキング

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みなみ会館  浮雲&浮き雲

2009年10月17日 15時36分34秒 | 映画1

映画ファンのお友達の情報を手がかりにみなみ会館へ 

浮雲・・・。
すごい映画だった。

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森雅之の演じた優柔不断の男・富田が実にいい。 男の色気があって惹きつける。
それに、ゆき子役の高峰秀子のけだるそうな表情・やるせない表情・惨めな面持ちが、切なく迫ってくる。
二人の名演と、成瀬巳喜男監督の男と女の内面をえぐる演出が旨く絡み合っている。 特に、成瀬監督の女心をえぐる演出は、素晴らしく、引き込まれて行く。
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ネット評にこんなのがあったけれど
うまいこと表現しているなあ 

高峰秀子の映画ではっきりと覚えているのは
『二十四の瞳』、『名もなく貧しく美しく』『カルメン故郷に帰る』ぐらい

成瀬巳喜男監督、全然知らないなあ。
小津安二郎に「このシャシンは自分には撮れない」とまで言わしめた名作。
この言葉に引かれて・・・。

浮き雲・・・。
パンフレットの「小津や成瀬を敬愛する監督がその代表作から題名を拝受した」というくだりに引かれて観たのだけれどそこらの関係はよくわからなかった。

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浮雲

1955年/日本/124分
東宝
監督:成瀬巳喜男
出演:高峰秀子/森雅之/岡田茉莉子

欲望の赴くままの自堕落な男と、彼から離れられない女を描き、
小津安二郎に「このシャシンは自分には撮れない」とまで言わしめた名作。
『めし』『放浪記』の林芙美子原作。
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浮き雲


1996年/フィンランド/96分
ユーロスペース
監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:カティ・オウティネン

市電の運転手の夫とレストランに勤める妻が仕事を同時に失うが…。
小津や成瀬を敬愛する監督がその代表作から題名を拝受した、
悲劇的で滑稽だけど温かい好篇。
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みなみ会館のホールのポスター


















徳しちゃった 




みなみ会館

浮雲

成瀬巳喜男

林 芙美子

高峰秀子

『喜びも悲しみも幾歳月』(木下惠介 監督、1957年)
『張込み』(野村芳太郎 監督、1958年)
『衝動殺人 息子よ』(木下惠介 監督、1979年)

観たような気がする 

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今日の天気


今日の歩行数は
歩数計が行方不明 

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しばらくはコンピュータでアップロード、ケイタイでコメントします 
ケイタイからのアップロードは事実上無理だ 
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2 コメント

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でこちゃん (ikomochi)
2009-10-19 19:04:36
父がでこちゃん(高峰秀子)ファンで
こどもの時に この映画を家族で見た記憶が。
もちろん男女の機微は眼中になく、雨の屋久島で病に伏せる主人公の姿が脳裏に焼きついています。
長じてやっと、この映画のすごさが分かりました(笑)
成瀬巳喜男監督作品はどれも素晴らしいです。
情念というか人間の気持ちの揺れ動くさまが心に沁みます。
小津監督の端正な細やかさとはまた違いますね。
ikomochiさん♪ (ふーちゃん)
2009-10-19 21:17:13
>こどもの時に この映画を家族で見た記憶が。
子供が観る映画ではございません 

>もちろん男女の機微は眼中になく、
当たり前だ、子供の癖に 

すっごい監督やなあ 
ぞっこん惚れました 
素晴らしい映画でした。
大満足 

>情念というか人間の気持ちの揺れ動くさまが心に沁みます。
ふーちゃんも少しは人生経験がありますので良くわかります、揺れ動くさまが・・・。

>小津監督の端正な細やかさとはまた違いますね。
今日もBSで小津監督の映画を観ていたよ、「晩春」
明日もあるけれど「東京暮色」、あさっても「秋日和」・・・。

小津監督に傾倒したこともあったけれど、いつも満たされない気持ちが・・・。
優等生というか上品過ぎて、自分の人生とはかけ離れているような気がしてた。

成瀬巳喜男監督・・・。
要チエックでマークしておきます。
CS 欲しい 



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