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2011-07-04 20:21:33 | ここ最近のこと
どうも
もうエエ加減、この日の話はええで?
って思ったでしょう。
まぁそれくらい
ワタスはこの一日を長く感じたっていうことです。
すぴっつです。こんばんわ。

一番キツかった時間帯。
それもこれも今思えば、だけど
どないなんねんと思ってた時がやってきた。

陣痛は弱くなる。
弱くなっても時折来る。
来たら来たで、何もできない。
その繰り返し。

あまりに繰り返しすぎて
もうその繰り返しに飽きた。
「飽きた」っつったらアレやけど
段々もう、辛くなってくる。

これくらいの時間帯って
目覚めてから12時間くらいが経った時だ。

マンキンで寝て、起きてからの12時間ならともかく
寝てちょっとして起きてからの12時間。
スッキリスタートの12時間じゃなくて
朦朧スタートの12時間は、長い。

そりゃ~
長いお産のパターンも他にあるだろうから
12時間くらい、ど~ってことないでしょうけど
「あと2時間、頑張りましょうね」と言われたら
そりゃ~頑張れるんです。
…が
あと何時間したら生まれるのか
じぇ~んじぇん分からないと

…ねぇ

ペース配分も何もないワケですよ。

最初から5キロだと分かって走り出したならまだしも
いつゴールなのか分からないのにただ走るっつっても
どう頑張っていいのか…分からないんですよね。

どう頑張っていいのかも分からないけど
途中でワタスがギブアップするワケにもいかんので
起きてるんだかどうなんだか分からないままに
ベッドの脇に存在し続けました。

唯一この時間帯でよかったことは
相方が仰向けになってから
胎児の心拍数が安定してきたこと。
あと

…いや、それだけだな。

だけどそれも
今になって思えばそうなんだけど
その時点では「ホンマに仰向けで解決するんかいな」
ってなモンで
心拍数やらなにやらの数値を凝視。

お腹が強く張るとやはり
若干心拍数に影響があるようなんで
トコトン凝視。

ていうか
その心拍数やらは
ナースステーションでもモニタリングしてて
ちょっと異常めいたことがあるとすぐ飛んできてくれるので
結果的にワタスごときが凝視していても
な~んの意味もナス。
っていうことだったんですけどね。

看護士の人が何度様子を見に来てくれても
女医さんがチョイチョイ来て診察してくれても
毎度毎度、言われることは同じ
「すこ~しずつ、進んでます」

ホンマかえオェ!

「進んでる」なんていう言葉では
すっかり慰められなくなってきたワタスは
「今日中に生まれますかねぇ~」なんて
聞いてみたら

「どうですかね~
 コレばっかりは分かりませんねぇ~」

だって。

マジかぇ~

ワタスはね
せめてもの慰みとしてね
「今日中には生まれると思いますけどねぇ」って
それくらいの一言を期待していたよ。
「もしかすると今日中には無理かも知れないけれども
 多分今日中には生まれるだろう」くらいの返答がね。
欲しかったよ。

ところがなんか
「半々ですね」と言わんばかりの返答が来たので
この瞬間はマジで、クラッときた。

このまま日付が変わってしまうということは
今までまだ、半分来たか来てないかくらい、ってこと。
マジかぁ~。

子供が生まれる瞬間
ワタスは起きていられるかどうか
心底自信が無くなってきた。

だって
まだ分娩室にも入ってないし。
「分娩室に入ります!」ってなったら
しばらくは気合で起きていられるかも知れないけれど
分娩室に入ったからって、すぐ生まれるとも限らないし
結局生まれた頃にワタスは、寝てしまってる。
そんなパターンになりそう。
いや、なるんじゃね?って、真剣に思った。

それに
ワタスが寝てるか起きてるかということよりも
この時点でも消耗している相方も、赤ちゃんも
楽ではないこの状況がまだまだ続いて
果たして…大丈夫なんだろうか…。

不安なワタス。

不安なおかん。

半開きの目でふぅふぅ言うてる相方。

一体…どうなるんだ!?

そう誰もが思った瞬間
ワタス達の目の前に救世主が現れる。


・・・つづく。

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