河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-678

2017年10月30日 | Weblog
社会は30年くらいで変わる。

私は20代のサラリーマン時代、日米合弁の印刷会社に勤めていた。
所謂、ジョイントベンチャーである。

印刷のような受注産業は、その受注金額さえ安定すれば利益は安定する。
売上を想定し計画生産をする企業に比べ、在庫を持つ金額が少ないから。
当時(30-40年前)は右肩上がりの日本経済だったので、利益は年々増えた。

でも私はその伸びには限界が来ると考えた。
私は工学部出身の社員だったから、経済学、経営学、社会状況に対する理解と認識は
一般社員から言っても下だったと思う。
まあ何もわからない。

それでも「危機」を感じたのは、マーケットの飽和情報だった。
これは海外の書籍からつたない英語力で得たものだったが、それによると工業向け
レーベル業界は世界的にみて飽和状態だ、というのである。

何か新しいものをつくろう、と思っていた矢先にこの英語雑誌の記事を読んでしまった。
「うっ」と思った。
それに加え書籍乱読の中、国内の昭和5年組~竹村健一、渡辺昇一、日下公人氏らの本を
読んでの主張、

・工業化時代の終わり
・産業は川上から川下へ

というトレンドが大学で学んだこととは真逆だったので、たいそうショックを受けていた。

そうすると、全産業から受注をしている「印刷業」はGNP成長率以上には伸びない。
30年後も私はこの会社の中でしか生きていない。
それは悲劇だ、と考えた。
そしてこの単純な考察が私を起業・独立へ導いた。

だが悪いことに会社を飛び出したときは、1991年のバブル崩壊から4年前だったために
「珍品」と見られたのだ。

それから30年間。
厳しい世間の中で鍛えられた。
あれらの本を読んでから、40年ほどか。
起業を勧める「時代」が来るとは思わなかった。

感想を言えば、
「変化が激しいといわれる世の中も、実は主たる変化は30年単位だ」
「それは一世代が交代する年と重なる」
「実は10年ごとに変わっているが、明かになるのは30年後」

では今から考えて30年後のことなんて誰にもわからない。
だが前に向かって何かを積み重ねばならない。

であれば、わからないまま
・自分はどう考え
・何をやるか、どうするか

仮説を立てて行動に移さねば、どうにもこうにもならない。

結局、所詮は

鳥は飛ばねばならない。
人間は生きねばならない、となる。

ならばそれに賭けてみたらどうか。
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