風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

今日は漱石の没後100年

2016-12-09 19:41:26 | 



「日が出るでしょう。それから日が沈むでしょう。それからまた出るでしょう、そうしてまた沈むでしょう。――赤い日が東から西へ、東から西へと落ちて行くうちに、――あなた、待っていられますか」
 自分は黙って首肯いた。女は静かな調子を一段張り上げて、
「百年待っていて下さい」と思い切った声で云った。
「百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」

(夏目漱石 『夢十夜』)

あなたがこの世を去ってから100年がたちましたよ。
あなたのアンドロイドなんてものも作られちゃいましたよ。

写真は在英中の漱石がいつも晩餐前に散歩をしていたバタシーパーク。
テムズ河を挟んで眺めていたチェルシーの街並み。
100年もたったら、この景色も懐かしく感じているかしら。

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