SHIN-GEN-SAI 【箴・言・彩】

珠玉の名言・箴言をイシューします。

ダマシ×ダマシ その2

2017-06-17 05:14:49 | その他

化粧をし終わり、用意してあった服を着た。これは昨夜既に決めたものだ。なにごとも大事なのは準備である。自分は特に臨機応変な対応力に欠けている。その分、事前に考えて準備をしておくタイプなのだ。だいたい、根は慌て者だし、緊張するし、上がってしまうし、パニックになりやすい。自信がないし、心配性だし、落ち着きがない。こんなふうだから、これまでずっと・・・。

森博嗣「ダマシ×ダマシ」より。
椙田との別れが近づいていることを悟った小川令子。
そう、自分は器用なほうじゃない。
いつも考えるだけ考えて生きてきた。
これは、一之園萌絵や瀬在丸紅子とは真逆の生き方である。
この女性はこのシリーズのアンチヒロインなのだろう。
でもそれだけに別な意味でとても貴重である。
森博嗣が「普通の」女性を描くなんて。

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ダマシ×ダマシ その1

2017-06-03 02:14:14 | 恋愛

その質問をした途端、目から涙が溢れた。

それは、たぶん、ない

そうですか

嘘は言えないからね。君には

ありがとうございます

 

森博嗣「ダマシ×ダマシ」より。
探偵事務所のオーナーである椙田と雇われ店長の小川令子の会話。
彼女の思いは椙田にはわかっているはず。
彼はVシリーズの保呂草であり、闇の世界から追われる身なのであろう。
そしていつもそうだが別れは唐突に訪れる。

さて来週は学会出張が入っているので更新をお休みします。
また二週間後にお目にかかりましょう。

 

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χの悲劇 その3

2017-05-27 03:51:30 | その他

爆弾が爆発したとき、そこにいる人が死にますね。それは誰のせいなのでしょう。爆弾を作った人、爆弾を仕掛けた人、爆弾を仕掛けろといった人、それとも、そういった人間を排除できなかった人、そんな人間を育てた人・・・。いくらでも理由は見つけられます。罪はどこまでも連鎖する。

森博嗣「χの悲劇」より。
こじつけのようではあるが、物事の善悪はそれほど深いと言うこと。
真理は一つのようでいて一つではない。
そこに根拠を見いだすか否か。

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χの悲劇 その2

2017-05-20 04:09:03 | その他

でも、気づいたんだけど、私たちって理由のないものを受け容れない文化に染まっているのよ。最近になってまた気づいたんだけど、これってギリシャ哲学とか、ヨーロッパ哲学の系列なのよね。そういうのの上に科学というものが築かれていて私たちはずっとその科学を信仰しているわけ。その神髄は何かと言えば物事には説明できる理由があるって事なの。

森博嗣「χの悲劇」より。
論理的とはそういうこと。
これに対しての感情的というのがあるけれど、
それもまた論理があってこその特質だよね。
理屈っぽいかな。苦笑

 

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χの悲劇 その1

2017-05-13 05:10:14 | その他

身体は時々故障する。それに歳を取って劣化する。死んだらゲームオーバーなのだ。バーチャルとは遠く離れたところに肉体という発電所があってここの不具合が全てに影響する。停止して貰っては困る。送電線を断ち切ることは出来ない。その面倒を見つつ生きなければならない億劫。

風邪をひいたり具合が悪くなると実感する。
特に歳を取って治りが遅くなったりすると特に。
いやだいやだいやだ。
加齢で得をすることなど何もない。
本当にそうか!?

 

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デボラ、眠っているのか? その9

2017-05-06 04:37:01 | その他

ウォーカロンも夢を見る。コンピュータも空想する。皆我々と同じレベルまで成長したのだ。それを素直に喜ぶべきだろう。そしてこの肉体から離脱した時、人間は本当に自由になり、彼らとの差もなくなる。それは、もしかして素晴らしいことなのではないか。

森博嗣「デボラ、眠っているのか?」より
AIの進化でもわかるように、機械が人間に近づくことで変わることがある。
それは鉄腕アトムのようなロボットかもしれないし、
もっと単純なプログラムのようなものかもしれない。
そう、この物語のデボラのように。
人間の存在って、なんだろうね。

 

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デボラ、眠っているのか? その8

2017-04-29 06:10:33 | 恋愛

「そうだね、それはその通りだ。私も、できることなら彼女を守りたいと思っている。そういうのはなんだろう? 仲間と言うことだろうか? 仲間になれば、それを信じられるなんて、あまりにも安易な手続きに見える。でも、そんなものかもしれない。とても合理的な判断とは思えないけどね」

森博嗣「デボラ、眠っているのか?」より
これは、仲間なのか? それとも愛なのだろうか?
ハギリ博士は気づいているのかいないのか。
おそらく気づいているのだろう。
そして、別のどこかで読んだ言葉に、
「恋は人を裏切るけれど、愛は君を裏切りはしない」
というのがある。
まさにこれではないだろうか。
機械でも人を超越することはある。

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デボラ、眠っているのか? その7

2017-04-22 04:47:13 | その他

「目的がわからないのに行動するというのは、合理的とは思えないが」

「その問いは演算に適しません。無限ループに陥るためです。したがって、初期設定されたものを正解値として、その上で、あらゆる可能性を考慮します。この状況は、人間の認識では信じる、と同じです。人間が何かの対象を信じる時、そこには演算の正解値が存在しません」

「そうかもしれない。希望も同じだ」


森博嗣「デボラ、眠っているのか?」より
機械的思考と思っていたものが実はより人間的だったとはこういうことか。
そして危機的状況にある時、
人生の岐路に立った時、
いずれにしても正解は存在せず、ただおのれを信じるのみ。

 

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デボラ、眠っているのか? その6

2017-04-15 06:01:46 | その他

科学者に出来ることがあるとしたら、それは命の尊さを感情的に訴えるのではなく、この命というものを自然現象ととらえ、その反応を冷静に観察することだろう。そこに浮上する根源の疑問とは、我々は果たして本当に生きているのか、というものだ。

森博嗣「デボラ、眠っているのか?」より
これは本当に実感できる。
抽象的ではあるけどね。
物事を近視眼的に見ていくと結局は、そうなる。
脳死の問題なんかもそうだったしね。
いったい「生きる」とはどういうことなのだろう・・・。

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デボラ、眠っているのか? その5

2017-04-08 04:56:05 | その他

サリノは、美味しい、と何度もつぶやいた。昨夜のフルコースのほうがずっと美味しかっただろう。もっと高級な料理を注文すればよかった、と少し後悔した。しかし、想い出したのだが若い時には、新しいものを食べる機会が多く、そのたびにどんなものも美味く感じられたように思う。年齢を重ねると、珍しさも新しさも、どうしても弱くなってしまう。心を動かされるようなことがなくなってしまうのだ。

森博嗣「デボラ、眠っているのか?」より
新鮮な気持ちをいつまでも維持するのはなんと困難なことだろう・・・。
食べることに関してだけでなく、人間関係などもそのように思う。
「慣れ」とは怖いものである。
逆にいつも新鮮な気持ちでいられるとしたらこんな素晴らしいことはないね。
気持ちの持ちよう、なのか?

 

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