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今月のお軸 薫風自南来 薫風南より来たる

2017年05月17日 | 日々のこと
日曜日はお香のお稽古でした。

タイトルにあげた 薫風自南来 は
お茶室のお軸の言葉です。
珍しく自力で読めました(笑)

薫風自南来
殿閣生微涼

薫風南より来たる
殿閣微涼を生ず

これは唐の詩人の柳公権が作った転結句で
文宗皇帝が詠んだ起承の句に続けて
詠んだものだそうです。

全体は
人皆苦炎熱
我愛長夏日

人は炎熱に苦しむ
我は夏日の長きことを愛す

世間一般の大多数の人々は
夏の日のカンカン照りの厚さを
厭いやがるけれども、
私はその夏の日が一年中で
一番長いのが大好きである。
暑い暑いといっても、時折り、
木立こだちを渡って
そよそよと吹いてくる
薫風によって、さしも広い宮中も
いっぺんに涼しくなり、
その心地よさ、
清々すがすがしさは
むしろ夏でないと味わえない
(禅の公式サイト 臨黄ネットより)

この詩について、宋の詩人蘇東坡が
皇帝として人民への思い遣りがないと批判した
句を作っているそうです。


しかし、禅ではそのような詠まれた句の
状況や意味、因縁とは離れ、
禅の公案に使われて
大慧禅師が悟りを得たということから
重んじられているそうです。
(公案:問題を通して悟りに至らしめるもの)

今では、5月のお茶室によく掛けられる
句だそうです。

たった5文字の漢字の句ですが…

詠まれた時の謂れや意味、
その後の詠まれ方や、使われ方
語句から読み取った意味の受け止め方
本当にさまざまあって、
短い句ですが、深い語句でもあります。


お香のお稽古では
今はお盆点前という形式をお稽古中です。

香木や銀葉を入れておくのに
志野袋を使うのですが
その袋を結ぶ結び方は、毎月違います。
5月はあやめを模して結びます。


こんな感じ。
あやめに見えますか?



お寺のお庭にいろいろお花が咲いていました。
名前がわかるものが少ないんですが…

かきつばた


十二単


あやめ


黄色い杜若


??


ツツジ


紫蘭


これから鎌倉はあじさいの季節に向かって
混んでくる季節です。


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