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キャッシュ・フローとは何ですか?

2017-08-13 09:02:57 | 創業、営業、経営
「キャッシュフロー」とは、お金の流れのことをいいます。
一定期間に流入するお金をキャッシュ・イン・フロー、流出するお金をキャッシュ・アウト・フローといい、両者を総称して「キャッシュフロー」といいます。

例えば、掛で商品を売った場合、お金が入ってないにもかかわらず、「売上」として計上してしまうため、決算書の損益計算書に記載されている売上高、純利益等は実際のお金の流れを表していないことになります。

こうしたことから「利益は意見、キャッシュは事実」といわれます、結局、利益というのは、会社会計という仕組みのなかから生まれた概念であるため、実際のお金の流れを表しているわけではありません。

有価証券報告書等の決算書を見ると、キャッシュフロー計算書のなかに、営業活動、投資活動および財務活動によるキャッシュフローという項目が出てくることが分かります。

営業活動によるキャッシュフローというのは、事業活動を通じて実際に稼いだお金のことをいい、投資活動によるキャッシュフローとは、設備投資、有価証券投資、企業買収等に伴うお金の流出のことをいい、財務活動によるキャッシュフローとは、借金(返済)、増資(配当金支払い)に伴うお金の流入(流出)のことをいいます。

また、営業活動によるキャッシュフローから投資活動によるキャッシュフローを差し引いたものを「フリー・キャッシュ・フロー」といい、企業が稼いで残ったお金を表します、なお、優良な会社の場合は、営業キャッシュフローがプラス(営業成績好調)、投資キャッシュフローがプラス(積極的な設備投資)、財務キャッシュフローがマイナス(借入金の返済)というような傾向が見られます。

キャッシュフロー
実際のお金の流れ。現金主義で見た時の利益ともいえます、実務的には、事業計画の実施によって実際にいくらの現金(キャッシュ)が手に入るかを見る際、「純利益と減価償却費の合計」を算出します、原価償却とはすでに支払ってしまった投資金額を分割して費用計上するもので、実際には減価償却の分の現金は支出されていないから、その分は純利益に足し戻のです。

ファイナンスの考えに基づき、事業の収益性や経済的な価値を判断するにはキャッシュフローの算出が欠かせません、キャッシュフローは、会計上の数字では見えない事業本来の収益性を明らかにします、また、リストラや在庫水準などに関する経営判断も、キャッシュフローの概念を使えば的確に行えるようになります。

(1)キャッシュフロー計算書とは何か

「お金の流れ」を見るための財務諸表
2000年3月期決算から、株式公開企業にキャッシュフロー計算書の作成が義務づけられました。

キャッシュフロー計算書は、「お金の流れ」を見るための財務諸表です、企業活動を通じて生み出されたお金(キャッシュ)は、将来の経営のために使える手段の大きさを表します、キャッシュフロー計算書は、会社が費用に使える金額の大きさ、つまり企業の支払能力の大きさを示す財務諸表です。

財務諸表(決算書ともいう)は、企業の財政状態や経営成績などの会計情報を表す一連の報告書です。主要な財務諸表に、貸借対照表と損益計算書があります、貸借対照表は、財産の残高を示す一覧表です、お金をどこから調達して、どのように運用しているかを示します。

損益計算書は、会社の成績表です。1年間の収入と支出の差額から、会社がどれだけ儲けたかを示します、損益の流れから利益がどのように生み出されてきたかを見ることができます。一方、キャッシュフロー計算書は、お金の流れを見るための一覧表です、貸借対照表と損益計算書から読み取れる情報を組み替えることで、お金の流れが見えるようにしたものです、2000年3月期決算から、株式を公開している企業にキャッシュフロー計算書の作成が義務づけられました。

≪損益計算書との違い≫
損益計算書とキャッシュフロー計算書を比較する場合のポイントは「計上されるタイミングの違い」と「帳簿上の操作は可能か」の2点です。

損益計算書
キャッシュフロー計算書

計上のタイミング
収益・費用の発生時点
現金の回収・支払時点

帳簿上の操作
できる

会計の算出方法で変化
むずかしい

現実のお金の動き

計上のタイミング
損益計算書は、一定期間の経営成績(損益の流れ)がわかる財務諸表です、損益計算書で示される利益は、儲けの大きさを示します、しかし、利益があがったということは、現金を獲得したということではありません、利益は、収入から費用を差し引いた差額です。

会社の売上という収入は、ほとんどの場合が小切手や手形の形で支払われていて、現金では支払われません、つまり、利益があがっていても、会社に現金は入っていないのです、損益計算書では利益が出ていても、会社に現金はなく、資金繰りがつかずに倒産してしまうケースも発生しています、これを黒字倒産といいます。

これは、収益・費用が損益計算書に計上されるタイミングと、現金回収のタイミングに違いがあることから起こります、売り掛け(つけ)で売上を行った場合、損益計算書には売上が計上されますが、その時点で会社に現金は入ってきません、実際に入金されるまで、会社の懐具合はさびしい状態です、利益が出たからといって、設備投資などに力を入れすぎると、資金不足から会社は倒産してしまいます。

≪利益があるのに、会社に現金がない状態≫
・1月に商品を売る

(売上代金100万円を受取るのは、3ヶ月後の4月)
1月に商品を買う

(仕入代金50万円は、現金支払い)
1月の損益計算書
売上高
100
売上原価
50
売上純利益
50

このような場合、1月の損益計算書には50万円の利益がありますが、実際の現金は50万円の赤字です、お金を借りないと、会社は倒産してしまいます、損益計算書には「収益・費用の発生時点」で計上されますが、キャッシュフロー計算書には「現金の回収・支払時点」で計上されます。

会社の支払能力を知るには、キャッシュフローを見ることが必要です、経営の実態を知り、安定をはかるためには、キャッシュフロー計算書を作成しておく必要性が出てきたのです。

帳簿上の操作
損益計算書の数字は、会計の算出方法によって変化します、経営者の考えや方針によって算出される数字に違いが生じるため、操作可能な数字です、しかし、キャッシュフロー計算書の数字は、現実に存在するお金の動きであるため、経営者の意向による数字の操作をむずかしくします、そのため、より信頼できる会計情報としてキャッシュフロー計算書を重要視しはじめています、キャッシュフロー計算書は、貸借対照表や損益計算書から直接読み取ることのできない、「お金の流れ」を表しています。

≪資金繰り表や資金収支表との違い≫
キャッシュフロー計算書と同様に、お金を管理する表として、資金繰り表、資金収支表、資金移動表があります、資金収支表と資金移動表は類似したものです。

資金繰り表
資金繰り表は、残高がいくらあるのかに重点をおいています、会社のお金が底をつかないように、資金運営の予定を組む場合に利用します。

注目ポイント
資金繰り表
お金の残高(ストック)が現在いくらあるのか

キャッシュフロー計算書
一定期間の企業活動全体のお金の動き(フロー)

資金収支表(資金移動表)
資金収支表(資金移動表)は、キャッシュフロー計算書と似ています、一定期間の会社の活動全体をふりかえり、お金の動きに注目して作成します。

資金収支表とキャッシュフロー計算書は、作り方や仕組みは同じですが、項目の区分に違いがあります、資金収支表では、現金と有価証券をお金とみなしていますが、キャッシュフロー計算書では、現金と現金同等物をお金とみなします。

資金収支表は、外部者のチェックを受けないため、信頼性が低いのですが、キャッシュフロー計算書は、公認会計士がチェックを行うため、客観性・信頼性において高く評価されています、そのため、キャッシュフロー計算書は、投資家の企業比較や企業の経営判断に利用されはじめています。

相違点
現金の範囲
客観性・信頼性

資金収支表
(資金移動表)

現金と有価証券
低い

外部者のチェックなし

キャッシュフロー計算書
現金と現金同等物
高い

公認会計士がチェック

≪補足≫

貸借対照表とは何か
貸借対照表は、会社の一時点の財政状態(財産の残高)がわかる財務諸表です、左側の項目「資産」と右側の項目「負債・資本」が同額でバランスしているため、バランスシートと呼ばれています。

貸借対照表には、現金の残高が記載されています、前期の貸借対照表と比較すれば、現金の増減額はわかります、しかし、現金の動きを読み取ることはできません。
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