ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

能力開発:CPD

2008年02月05日 | 審査・コンサル
専門分野の業務に従事する者は、能力が錆付かないように継続的な能力の維持・向上が求められています。CPD(Continuing Professional Development)と言い、技術士会では「継続研鑽」、ISOの世界では「継続的専門能力開発」と訳しています。前者では年間50時間、後者では15時間以上の実績報告が求められています。

実績の例として、技術士会では、①研修会、講習会、研究会、シンポジウム等への参加、②論文等の発表、③企業内研修及びOJT、④技術指導研修会、講習会の講師等、⑤産業界における業務経験などを上げています。

今週は、火曜日から金曜日までの4日間、「日本産業廃棄物処理振興センター」が開催する講習会に参加していますが、言わば「継続的専門能力開発」に取組んでいることになります。

講習会の目的は、これから産業廃棄物の収集・運搬業や処理業の許可を受けようとする方などが、産業廃棄物の適正な処理を行うために必要な専門的知識と技能を習得することです。この講習を受け、修了試験に合格すると業の許可申請が可能になります。

私の場合は、業を始めるためではなく、廃棄物に関する法律や関連技術の理解を深めることで、ISO14001の審査の場で顧客の廃棄物に関連する環境リスクの削減や管理に寄与することであり、審査の付加価値を高めたいとの思いによるものです。

実は、58歳で独立するときまでには様々準備を重ね勉強したので、独立後は試験なるものを受けることは無いだろうと思い込んでいたのです。しかし、その後の世界的な流れとして専門職に対するCPDの重要性が叫ばれ、技術士や審査員を続ける限りCPDの実績報告が求められ、何歳になっても勉強会や試験からは開放されることはなさそうです。

頭が固くなる暇が無く、むしろ、喜ぶべきことなのでしょうね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿