私も以前、派遣会社に在職したこともあり、派遣会社の今後については
大変興味を持って新聞などを拝見しています。
派遣会社に在職されたご経験のある方ならご理解いただけると思いますが、
現在の雇用状況が上向いてきたせいか、人材の集まりがとても悪いと思います。
仕事はあるけれど、人がいない。
製造業でいうなら、製品の納期が間近に迫っているのに、材料すら手元に
届いていないといった、大変厳しい状況なのではないでしょうか。
さらに、愛知県では愛・地球博や中部国際空港(セントレア)の影響を受け
若者がさらに集まりにくい状況のようです。
開催期間が185日(だったと思います)の愛・地球博なんかに、雇用されるよりも
しっかりとした職に就いたほうが本人達にとってプラスだと客観的に思うのですが、
どうも彼らはそう思っていないようですね。
今しかできない仕事だからやってみたい!とか、これしかないっ!という気持ちで
こうした一時的な職に就く方もいるようです。
このような考え方でいくと、10年後の雇用環境はどのように変化していくのでしょうか。
有効求人倍率の改善が進む中で、以前このブログで触れた、若年無業者(ニート)も
85万人と昨年までの55万人から30万人近くも増加している矛盾はなんなのでしょうか。
こうしたことを考えますと、今後の派遣会社ではこうした若者無業者をいかに吸収していけるか
ということは、派遣会社が生き残るためにも避けられない課題であると思います。
もちろん、外国人雇用もあるでしょう。しかし、外国人の多くは合理的考えに基づいて
行動します。
派遣会社の本音としては、やはり日本人を中心に活用したいのではないでしょうか。
しかし、日本人がいないので、外国人に頼らざるを得ない。
日本人雇用と外国人雇用はどちらも一長一短あります。
どちらがよいかわるいかという議論はここではいたしませんが、これより先の雇用情勢を
考えますと、大・中・小規模の派遣会社では、今後ますます熾烈な競争が起き、淘汰されて
いくことは間違いないでしょう。
派遣会社は今後、顧客からの単価引き下げ要請がますます強まる中で、教育訓練を施し、
顧客に対して上質な人材を提供できる派遣会社と、安かろう悪かろうで人材を提供していく
派遣会社、という2極化傾向がさらに強まるのではないかと思います。
わかりやすくいえば、コスト重視かサービス重視か、みたいなものですね。
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顧客が望む優秀な人材を、顧客が希望するタイミングに合わせて迅速なスピードで、
必要な人数・期間に人材を安く提供する。
こんなことができる派遣会社が、世の中の派遣会社に一体どれだけあるのでしょうか?
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これから先、若年無業者が後者のような人材派遣会社の食い物にされるんじゃないか、
と心配です。
いずれにしましても、若者はしっかりとした自分の目で就職先を選別する必要がますます
鮮明になっていると思います。
特に、人材派遣会社を選ぶ際は、十分な研究をする必要があることを留意しましょう。
今回は、いつもよりさらに、まとまりのない内容で申し訳ありません。