月の岩戸

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アルタイル・28

2017-02-09 04:14:49 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿な男は
やさぐれて
道端にうずくまっていると
動いているものすべてを
憎む

人間のすべてを
いやなものにしないと
つらいのだ
美しい女のすべてを
馬鹿なものにしないと
つらいのだ

いやなことばかりして
つらいことばかりして
何とかしろと言われても
何もしないから
こいつはもうだめだと言われて
みんなに離れて行かれる
それがつらい

馬鹿な女は
それでもつらいことができるから
いやになるほど冷たくならないが
馬鹿な男は
凍り付くよりも寒い
孤独に落ちる
だれもいない
だれもいない
なにもない

なにもしないからだ
馬鹿な男のぷらいどが邪魔して
痛いことさえしないからだ

路に出て
何も考えず
塵をひろえ

馬鹿にされても
聞こえない耳を
作れ

絶え間ない侮辱を
耐えるために
きついことをしろ

偉いことでなくてもいい
己を
石にして
うすのろになり
みんなのための風よけになれ
それだけでもいい

塵のように小さな
光の屑が
己の中に見えるようになるまで
がんばれ




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