第３次世界大戦という
戦はありませんでしたが
最終戦争というべき
戦は起こりました
それは
人類の男性が
人類の女性に
仕掛けた戦争でした
勉強を積み
賢くなり
男性よりも高いことができるようになった
女性が増えてくると
男は焦って
無理にでも女性を押さえつけようと
最も簡単で卑怯な方法で
女性を肉体のみの存在にして
永遠に支配下に置こうとしたのです
その結果起こったことを
ここでことさらに語る必要はありますまい
だが男は
この時代に自分たちがやったことを
永遠に忘れることはできません
勝てて当然の相手に
勝ったとてなんの意味もない
馬鹿が残るだけだ
男性は女性に勝利したことによって
永遠に一番大切な愛を失ったのです
愚か者よ
人類の男は
負けることが嫌なばかりに
勝って勝って勝ち続けて
とうとう最大の敗北を得たのです
永遠の馬鹿という称号を
背中につけたのです
まるで馬鹿げた翼のように
馬鹿男は
神の創られた
楽園から出て行きなさい
もう二度と帰って来てはならない
恐れ多くも
神が珠玉のように大事にしてこられた
イヴの末裔を殺し尽くした男は
もうここから去りなさい
二度と
イヴの目をまっすぐに見てはならない
