月の岩戸

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アンゲテナル・4

2017-05-11 04:14:32 | 詩集・瑠璃の籠

愛の木は
記憶という土から
生えてくるものです

あのとき
あのひとが
わたしを
たすけてくれた
あまりにもつらかった
あのとき

そのとき
遠い空を隔てて
はるかな向こうにあるところから
飛ぶように駆けつけてくれた
そのひとを
覚えている

広い翼をしていた
美しい髪がなびいていた
澄んだ目をしていた
絹のようにしろい頬をしていた

静かな
暖かい
微笑みをしていた

あのとき味わった経験から
自分の奥からわき起こってきた
激しい情感から
あなたがたの
愛は生まれてきたのだ
赤子のように

育てていきなさい
愛は
ときにあなたがたが間違おうとも
消えはしない
遠い記憶の中にすんでいるその愛が
真実である限り
消えはしない

失ってしまったものも
繰り返し何かをやって
永遠に作り続けていけばいい
振り向きはしなかったことで
なくしてしまったすべてのものを
永遠に
作り続けていけばいい




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1 コメント

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俳句 (黒仁庵)
2017-05-11 17:20:25
ってありますね。
俳句はその句を詠む前後に、チョイと場面設定を添えるんです。
例えば、
「江戸から数日が経ちこの古戦場の小高い山にたどり着く。戦国の世の重要な拠点だったこの地…侍たちは何を想い、この地に散っていったのだろうか。それにしても暑い…

『夏草や ツワモノ共の 夢の跡』

今、一陣の風がサッと野山を駆け抜けた」

みたいに。

「詩」と言うもの、自身の思いの丈を綴るものである時、「この人は何を言ってるんだろう、この意味って何だ?」と、読み手が置いてけぼりになる場合があります。

場面設定をほんの少し書くと、読者も感情移入出来るんじゃないでしょうか(^-^)

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