みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

日本も変わってきたな

2017年05月22日 09時22分01秒 | 日記

画材や工作素材の見本市が大阪であり行ってきました。新しい素材を期待していましたが、各メーカーは売れる学校教材を目標にしているので、短時間で、手間なく、出来栄えのする(誰が作ってもそこそこの作品に見えるような)ものが多く、ダ・ヴィンチの子どもたちには新鮮味に欠けるというのが率直な感想でした。そんな中にあってこれは何かに使えそうだと思えるようなヒントを必死に探しました。収穫は今後の教室でみんなで展開していきますので期待していてくださいね。

京阪電車で中之島にある国立国際美術館に立ち寄りました。ステンレス鋼パイプでできた巨大オブジェの隙間の入り口からすぐに地下へ下ります。館全体がすべて地下にある珍しい美術館です。ライアン・ガンダー展「この翼は飛ぶためのものではない」このテーマにこころひかれました。表現することは無限であると再認識、いや常識を破壊され心底楽しむことができたのでした。

「美術館内は撮影禁止」というこれまでの私の常識がひっくり返る出来事です。案内所で注意事項の説明を受け、撮影許可書のタグをぶら下げて、正々堂々とピカソだろうと岩間弥生だろうと作品の間近でシャッターを切ることができました。学生時代からの越えてはならないベルリンの壁が崩壊した瞬間を経験できたのです。これはすごいことなのです。やっとこさ日本の美術文化も西洋の常識の足元に(西洋ではしっかりとレクチャーを受ければ、有名画家の作品を前にスケッチ模写が許されています)

その感動が時の速さに消されないように、大阪駅から在来線(新快速で米原乗り継ぎ、特快で名古屋)3時間20分かけて帰りました。おしり痛い!