例年になくハイレベルな一戦となった今年の富士S。
G1を含めた重賞勝ち馬がずらっと揃いましたので、興味深い一戦となりそうです。
そんな中、穴馬として注目するのは5歳馬のイスラボニータ。
新馬勝ちの2戦目で新潟2歳Sに出走して、ハープスターの2着、しかしその後はいちょうS、東スポ杯2歳S、共同通信杯と東京で3連勝を飾って、クラシック第1弾の皐月賞へ出走、トゥザワールドをねじ伏せる強烈な末脚で見事に優勝、続くダービーではワンアンドオンリーの2着とクラシックの主役を張っていました。
夏の休養を挟んでトライアルのセントライト記念でまたもトゥザワールドを退けての貫録勝ち、距離適性を考慮して菊花賞へは向かわずに、古馬混合のG1天皇賞・秋に進みました。
デビューから蛯名騎手のお手馬でずーとコンビを組んできましたが、ここでは蛯名騎手がフェノーメノに騎乗するため、初めてルメール騎手とのコンビで臨みました。
レースでは15番枠という先行馬には不利な枠順にも係わらず3番手に着けて、最内から上がってきたジェンティルドンナと並んでのレース、直線に入っても2頭で抜け出して最後まで壮絶なたたき合い、大外からスピルバーグの強襲に屈しましたが3着に入る健闘を見せました。
今年は勝ちから遠ざかっていますが、適性をマイルと定めて、天皇賞・秋に向かわずに、富士Sからマイルチャンピオンシップと路線を絞ってきましたので、ここは上位争いを期待したいところです。