CTT+ VBTはよくできてます。

2007-10-30 23:58:46 | CTT+
板見谷は風邪などで体調が悪い時に飛行機に乗りますと「飛行機頭痛」に襲われます。私の場合は、少なくても1ヶ月は頭痛に襲われるのです。症状の出始めの頃は、頭をトンカチで殴られたくらい痛いのです。気圧の高低に体が耐えられないようなので、耳栓をして乗るなどで対策を練っています。いちお効き目があるようです。

前回の類似問題の答えですが、「A」です。ここでは“共感性”が求められます。いくらプレゼンの段取りを練っていても、思わぬ状況に陥ることもありますよね。参加者の立場に立ち、状況を臨機応変に、かつプレゼンの機会を逸することなく対応することが求められます。

さて、CTT+の一次試験であるCBTを合格しますと、二次試験でVBTが待っています。「ビデオ・ベース・パフォーマンス・テスト」ですが、20分間自身が講義やプレゼンを行っている姿をビデオやDVDで撮影頂き、メディアを提出頂きます。そのメディアの評価により合否が決まります。この評価ですが、私や局員は一切致しませんし、拝見することもありません。「VBT採点委員会」といいます第3者機関があり、そこに提出頂きます。CompTIA米国本部のワークショップに参加し、認められた“採点委員”の皆様により、評価が行われます。1人の提出に対し、複数の採点委員の皆様が評価する仕組みになっています。

ビデオ撮影の注意点や評価する基準については、「CTT+ハンドブック」に細かく書いています。評価基準は12のスキル(CTT+ハンドブック20~27ページ)に分かれていまして各スキルを4段階で評価し、48点満点中36点以上が合格です。ただし、どのスキルでも1つでも1点を取った場合は不合格になります。無難にスキルや配慮を見せている場合は“3点”と考えられる記載になっています。

ここで「“試験分野1:コース事前準備”と“試験分野5:トレーニングの評価”はどうやってビデオで評価するんだろう?」と思われると思います。実はビデオの提出とともに同封頂く「ビデオ(DVD)・ドキュメンテーション・フォーム」というものがあります(CTT+ハンドブックの32~37ページ)。ここに記載頂いた講義・プレゼンの目的や、参加者の情報、準備した内容、ビデオの自身の評価が、採点対象となります。3つの要素の“理論性”部分を聞いていることになりますね。
あるプロのインストラクタの方は「講義やプレゼンは、メンタル的な余裕も含め“事前準備”が重要です。」と仰ってました。ここの記述は大切ですよ。

次回もVBTの話題に触れたいと思います。

CTT+は、“参加者の立場”にたった配慮と“円滑な運営”を見ています

2007-10-25 23:26:02 | CTT+
今週は福山→大阪→奈良→山口、一度東京に戻って、小倉と移動を重ねています。今週だけで、福山城、大阪城、小倉城と城を3つも見ました。大阪宿泊の夜に大阪城公園でランニングしましたが、半月とライトアップされた大阪城が何ともきれいでしたよ。

さて、前回の類似問題の解答ですが、「B」です。この問題は“理論性”の一部を問う問題です。参加者の立場や、ニーズを分析し、全員が満足できる環境を予め準備します。
CTT+は“参加者の立場”にたった配慮、そして“円滑なトレーニング運営”という2つの観点から外れず、“信頼性”“共感性”“理論性”といった3つの要素を持つことが求められます。
この考えは、「人と向き合う業務」すべてに参考になるものです。CTT+の試験問題はトレーナーやプレゼンテータが主体となっての出題にはなりますが、例えば営業職の方でも、“お客様の立場”に立って、“円滑な商談”を進めるという意味で、根底にある要素は上記の3つと変わらないものと考えます。「お客様が求めているもの、ニーズを分析し、商談の進め方を予め組立てておき、資料を準備しておく(理論性)。失礼のない身なり、正しい言葉遣い(信頼性)で、和やかな雰囲気を築き、お客様の理解度に合わせながら提案を進める(共感性)。商談後、結論への導き方に対して足りなかった点、良かった点を今後に生かす(理論性)」
ある企業では、営業職の皆様にトレーナー研修を組み込んでいるところがあり、まさにこの考え方の下での導入と考えます。

では、この類似問題は如何でしょうか?“参加者の立場”に立つことと、と“運営”の2点を考慮して、答えをお考え下さい。
○プレゼンを実施中、大半の参加者から内容についての誤解とレベル差があるという意見が出されました。プレゼンテーターが取るべきふさわしい行動はどれですか?
A 必要があればアクティビティを調整した上で、プレゼンを続行する
B 特定の参加者のためにアクティビティ調整は必要ない
C プレゼンの途中でアクティビティを変更するわけにはいかないので、計画通り続行する
D アクティビティを調整するため、プレゼンを中止し、日程を改めて開催する

次回は上記問題の答えと、VBTのしくみをご案内します。VBTのしくみを知りますと、皆さんの印象も少し変わると思いますよ。

CompTIA CTT+を噛み砕きますと

2007-10-18 13:34:12 | CTT+
庭に植えてあるグミの木の実で、グミ酒を作って4ヶ月。疲労回復効果があるようなので、最近夜に少しずつ飲んでいます。私的にはカリンの蜂蜜漬けで味わったようなもの似ていると感じています(1.8ℓのお酒に氷砂糖を1kgも入れてしまったもので)。今回初めて作ったのですが、本当に体に良ければ来年は身内におすそ分けします。

CompTIA CTT+は、噛み砕きますと大きく3つの要素に分かれます。
まずは「信頼性」。外見や環境、振る舞いなどで“この人に、教わりたい。話を聞いてみたい”と思って頂けるためのものです。快適な学習環境の構築や、相応しいふるまい・マナーや服装、相応しい言語・非言語(アイ・コンタクト、ジェスチャー、ツールなど)の効果的な利用についての知識・行動などが問われます。
二つ目に「共感性」。コースやプレゼンの目標・着地点に、受講生、参加者が満足して辿り着いて頂くための雰囲気作りや、聞く・学習する意欲を維持・向上するための知識・行動について問われます。
三つ目に「理論性」。コース開催前、またはプレゼン実施前などで事前に受講者、参加者のニーズを分析し、またコースやプレゼンの目的・着地点を設定し、進行イメージを練り、必要な資料を用意しておく行動。そして、コース開催後、またはプレゼン終了後などに、受講者、参加者の理解度や目的の達成度を評価し、今後につなげる知識・行動について問われます。小さなPDCAサイクルですね。

以上、3つの要素が備わっているかどうかが問われるのがCTT+です。例えば「理論性」が長けていて、すばらしい進行イメージを事前に描けていても、振る舞いが悪く、コースやプレゼン時の雰囲気作りに失敗してしまい、受講生が聞こうとする意欲がなければ、満足いく進行はできません。その意味で、3つの要素が1つでも欠けることなく、バランスの良い行動が取れることが問われます。

例えば下記の類似問題の局面ではどうなさいますか?
○あるプレゼンで、先方に手話通訳者を伴った聴覚障害者が1名参加することが分かりました。このような状況で、全参加者が効果的に話を聞くことのできる方法は次のどれですか。
A,聴覚障害者に一番前に座って頂く
B,プレゼン内容のポイントを視覚に訴えるメディアを利用して説明する
C,手話通訳者と頻繁にアイコンタクトをとる
D,通常よりゆっくりとしたスピードで説明する

正解は次回にご案内します。



CompTIA CTT+の評価ポイント

2007-10-16 17:04:34 | CTT+
駅まで坂が多いので、通勤では母から譲ってもらった電動自転車を使っています。電動としては初期のもので、電気アシストを使うと漕ぐ度にウィンウィン音を立てます。アシストを使わないと、電源の入っていないモーターのように重ーくなります。日中は別に気にならないのですが、静かな夜に乗ってますと、前を歩く人をビクッとさせてしまいます。この間は、前を歩く方がお隣さんだと私は分かっているのですが、驚かせてしまいました・・。朝に会った時に謝ったのですが、解決方法を考えています。静かな夜に遠くから「××さーん、板見谷でーす。」と呼ぶのもなんですし・・。

さて、前回のPDI+の類似問題の解答です。
Qustion1から順に、「B」「D」「A」「B」でした。
ひとまずPDI+のご案内はおしまいで、また動きがありましたらご案内致します。

今日からは、CompTIA CTT+をご紹介したいと思います。情報が少なく、敷居が高いものと捉えられがちですので、その誤解を解けるようご案内致します。
CompTIAはIT業界団体ですが、このCTT+とProject+については、業界を横断してご利用頂ける認定資格です。CTT+は「Certified Technical Trainer」の略称ですが、この“Technical”はITの意を持つものではありません。教授法や円滑なトレーニングの運営におけるテクニックの意を持ちます。業界の枠を超えたトレーナー、講師、先生などの“業務”能力を問うのが、CTT+です。
1次試験ではCBTによる択一式試験、2次試験はVBT(ビデオ・ベース・パフォーマンス・テスト)といいまして、ある基準に合わせて、自身が講義・プレゼンを行っている姿を20分間ビデオで撮影して頂き、そのビデオを提出頂きます。その内容をある基準に合わせて評価し、このVBTをパスして、CTT+の認定となります。

“業務”と強調しましたが、CTT+の出題範囲では、コースの事前準備から教授法やコミュニケーションスキルの使用、グループの円滑化、トレーニングの評価まで、適切な指導を行うための知識とスキルが時系列的に洗い出しが行われています。1次試験のCBT試験では、主にトレーニング業務内の様々な局面での対応を試験により評価します。

ですので、トレーニングする素材、例えばソフトやアプリケーションの操作スキルなどを評価するのではありません。一部を除いたいかなる素材でも、受講者側に満足頂けるコース運営ができるかどうか、が評価ポイントになります。

次回は具体的にどのような知識・スキルが問われ、どのように捉えて頂くと分かりやすくなるか、をご案内致します。

CompTIA PDI+の類似問題(その2)

2007-10-11 19:48:58 | PDI+
1週間ほど前、奥さんが携帯電話をトイレの水に落とし、画面が出なくなりました。乾かすなど手を尽くした末、次の日に劇的復活を遂げたのですが、“0”が打てない・・。買い替えだねー、と凹んでいた一昨日、「無料買い替えキャンペーン!手数料もキャッシュバック!」というハガキが!なんという強運の持ち主。

さて、前回ご案内致しましたCompTIA PDI+類似問題の回答ですが、Question,1から順に、「C」「AとB」「A」「A」、でした。

今日も4問ご案内致します。
Question 1
レーザー/LED印刷プロセスの転写工程が終わると、次のうち何が起こりますか?
A. トナーは帯電により、感光体から用紙などに移される
B. トナーは、熱と圧力により、用紙などに定着される
C. レーザー/LEDは、トナーを受け取るように(もしくは、吸着するように)、用紙などに帯電させる
D. 電装部は、感光体の表面を均一帯電させる

Question 2
技術者が問題を解決し、テストした後に、次に行わなければいけないステップは何ですか?
A. 会社に電話して 作業完了を伝える
B. お客様に消耗品の注文がないかを確認する
C. 必要なパーツ(部品・ユニット)を注文する
D. 実行した内容とその結果を記録する

Question 3
MFPに表示されるネットワーク関連のエラーメッセージの意味を調べるには、技術者は次のうちどれを使用するべきですか?
A. 製造したメーカーのメンテナンスマニュアル(サービスマニュアル)
B. ネットワークルーターの仕様説明書
C. インターネットでの掲示板の告知
D. Windowsの「ヘルプ」機能

Question 4
お客様のデバイスについて、お客様にご案内する際、最も重視すべきことは次のうちのどれですか?
A. 保守履歴を用意しておく
B. お客様に分かるように専門用語を使用する
C. お客様の使用機種とシリアル番号を理解しておく
D. データログを利用可能にすること

前回とは違い、「行動」のあり方に関する問題を多くご案内致しました。
次回にこの類似問題の答えをご案内します。

CompTIA PDI+の詳細な出題範囲は、来週当局ホームページでご案内予定ですので、ご関心を頂きました皆様は、是非ご覧下さい。

次回からはお待たせしておりますCompTIA CTT+のご案内を致します。

CompTIA PDI+の類似問題

2007-10-09 20:26:59 | PDI+
夕方に滅多にランニングすることはないのですが、昨日は時間があって決行。この時間、私のランニングコースを走る方が結構いらっしゃいました。そして、普段の夜ランニングにはあり得ない、ヒタヒタと後ろから徐々に聞こえてくる足音。私は本能的に“抜かれまい!”とスパート。しかも“見たら負けだ!”と思い、一度も振り向くことなく。
・・・たかが30分間走での話です。いつも以上に疲れましたー。

さて、今日はCompTIA PDI+の類似問題のご案内です。今日は4問ご案内致します。

Q1、給紙直後に起こりやすい、スキュー(歪み・斜め送り)を防ぐ役割をするローラーは次のうちどれですか?
A. 出口(排紙)ローラー
B. 搬送ローラー
C. レジストレーションローラー(レジストローラー)
D. ピックアップローラー

Q2、次のうちネットワークプリンティングポートであるのはどれですか? (2つ選択)
A. Port 9100
B. LPR
C. Port 8080
D. SNMP
E. LPT

Q3、カラースキャナで読み取ることのできる色域を説明する(もしくは表現する)際に使われる用語は次のうちどれでしょうか?
A. Gamut(ガモット、ギャマ、ガミュート)
B. RGB
C. ICCプロファイル
D. トーン

Q4、フィールドエンジニアが技術サポートに電話をする際、一番重要であるのは次のうちどれですか?
A. デバイスの状況を確認できる状態を保ち、適切な参考資料を用意すること
B. 自身のオフィスから電話し、問題のデバイスから出力されたサンプルを用意しておくこと
C. デバイスの仕様書とユーザーマニュアルのコピーを用意すること
D. クライアントのユーザー名とパスワードが入手できる環境にいること

CompTIA PDI+はQ1、Q2、Q3は“しくみ”の理解、Q4は行動のあり方が問われています。Q4は私も分かりました。

「ビジネスコミュニケーションスキル診断(仮称)」開発中

2007-10-05 21:12:33 | CompTIAの活動
今日はCompTIA PDI+の類似問題をご案内する予定でしたが、現在ドキュメント企業の現場の方に日本語の監修を頂いていまして、来週にはご案内ができると思いますので、今しばらくお待ちくださいませ。

今日は、先々月のフォーラムでご案内致しました最後のトピックをご紹介します。CompTIA A+やPDI+などはグローバルな認定資格として運用がされていますが、現在の資格体系にはなく、日本国内で必要とされているスキルを検討し、今後の育成に役立つ成果物を作ろう!という「作問委員会」という組織を今年から日本支局で立ち上げました。メンバーはSMEs経験者を中心として、CompTIA認定資格同様に現場の皆様に集まって頂いております。その委員会で現在開発中なのが、「ビジネスコミュニケーションスキル診断(仮称)」です。

まだ全体像まではご案内できませんが、コーチングでもなく、ロジカルシンキングでもなく、接遇やマナーだけでもない、“ビジネス”のコミュニケーションの洗い出しを行っている、とまで申し上げておきます。
CompTIA認定資格には「CompTIA CTT+」といいます、業種に拘らずトレーナーに必要な業務能力を問う資格がありますが、根底となる考え方は共通していますが、あらゆる業務に対応する形に一から洗い出しを行い、診断ツールとして作っています。
1月あたりに全体像をご案内できると思いますので、是非楽しみにしていてくださいね。ちなみに「診断」として運用しますので、配信などのコストはかなり抑えられ、皆さんに受け入れやすい価格で提供できると思います。

PDI+の類似問題のご案内の後は、上記CompTIA CTT+の詳細をご案内しようと思っています。今、着実に増えている資格で、スルメイカのように知れば知るほど面白い資格です。当局ホームページでご案内できていない深い話を私の言葉でご案内します。


CompTIA PDI+の出題範囲(その3)

2007-10-03 11:55:59 | PDI+
夜の6時過ぎあたりに決まって家に電話をするのですが、3歳の息子が必ず出てくれて、たいていは「今日は何時に帰ってくるの?」と聞きます。「今日は仕事で遅くなるんだー」と言いますと「お母さん、置いとくよー」と受話器をその場に置かれます・・。この時の寂しいこと・・。

今日はCompTIA PDI+ 出題範囲の第5章から第8章までの簡単なご案内です。

第5章 コネクティビティ(接続)
-基本ネットワークおよびコミュニケーション技術について
-TCP/IPプロトコルおよび関連したツールの使用について
-ネットワークを利用したスキャンに関する基本的な技術について
-プリンタドライバの基本的な目的と使用について
-一般的なデバイスポートについて

第6章 カラーセオリー(色彩理論)
-色彩理論の基本について
-画像品質の管理(カラーマネジメント)について

第7章 プロ意識とコミュニケーション
-効果的なコミュニケーションおよび、人間関係構築スキルについて
-テクニカルサポートでの効果的なコミュニケーションスキルについて
-内外部の顧客/連絡者に対して、プロフェッショナルな振る舞いを提示し、実行する

第8章 安全性と環境への配慮
-安全手順の実行と適用
-環境問題や環境への配慮に対する自覚をもち実行する

コネクティビティ(接続)は、プリンタや複合機を主体とした接続です。色彩理論はカラー印刷の設定に関わる話ですね。環境への配慮が出題範囲に入るのも“業務”から発想するCompTIA認定資格だからこそだと思います。

詳細な出題範囲の日本支局サイトでの公開は、来週あたりに予定しています。
今回ご案内しました内容は「中項目」までです。例えば、第5章のコネクティビティに「基本ネットワークおよびコミュニケーション技術について」とありますが、出題範囲には、この項目に関連して出題される技術や知識、行動が細かく記載されています。

次回はCompTIA PDI+の類似問題を、準備が間に合えばご案内します。