コンパッソ税理士法人のブログ

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今回はコピーについてのお話です。

ネット上ではコピペが横行、各種論文にも使用されているという報道が数多くあります。スマホ・小型カメラ・コピー機・DVD録画機等があふれ、今や誰もがコピペできる環境にあります。
会社勤めの社会人は毎日文書を書き、プレゼン資料作成のためにネットで探した素材や受信したメールからコピーした物を、自分のワード文書やパワーポイント資料に貼り付けています。

このようなコンテンツ(内容・中身)は著作権侵害になるのかも知れません。
許されないコピペ(a)」「正しいコピペ(b)」「許されるコピペ(c)」に興味が湧き、出典の本を読んでみました。

著作権のことを英語で「コピーライト(Copyright) 」と呼び、コピー(Copy)に関する権利 (Right)という意味になります。
本にはいろいろな事例が載っており、次の例は abc のいずれでしょうか?

A 印刷会社にチラシをデザインから印刷まで依頼、枚数が不足したのでカラーコピーした

B 図書館からCDを借りてきて、自分のPCに取り込んだ

C 友人から借りたDVDを、プロテクトを外してPCに取り込んだ

D オランダの美術館で撮影したゴッホの「ひまわり」を、絵葉書にして友人に便りした

E 歌手を目指し、路上で流行のPop'sを歌っている

F 自社と関係のある新聞記事をコピーし、社内に配った

G レストランで料理の写真を撮った



「許されるコピペ(c)」については、このようなものがあるようです。
1.当事者間で、著作権について取引・契約を行う

2.著作権の保護期間(欧米では70年、日本で50年)を経過したものは自由となる

3.著作権法30条(私的使用のための複製)では、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られたた範囲内において使用することを目的とするときは、その使用する者が複製することができるとあります。 著者はその範囲を、(1)自分ひとり (2)親・子・孫の家族 (3)婚約者 (4)3~4人の親しい友人とし、仕事目的であればたった1枚であっても新聞記事をコペーすると私的使用とは認められませんとしています。

4.「引用」の部分の出所を明示する。読む人が確認できるよう書籍や論文・ウェブサイトについてのデータをきちんと記載する


では、問題の答えを自分なりにまとめてみました。

A 印刷所と複製に関する契約をしておかないと「複製権」を侵害することになります。

B 社会や公共のために大きなプラス効果が期待できる「学校教育現場における複製」や「私的な使用のための複製」は、例外として認められています。

C たとえ個人的な使用であったとしても、プロテクトを外すことは違法。

D 保護期間を過ぎた作品は著作権が消滅し、パプリックドメイン(公共財)となって誰でも自由に使うことができます。使用にあたって誰かに問合わせする必要も、お金を払う必要もありません。日本には、誰でも無料で利用できるインターネット上の電子図書館「青空文庫」があります。

E 公表された楽曲を無断で演奏することは可能です。ただし、次の3つの要件を満たさなければなりません。
   (1)営利目的でない (2)聴衆などから料金を受取らない (3)演奏する人に報酬が支払われない

F このような光景を見ると著者は、「記事には著作権があります、無断コピーは法律違反捕まりますよ」と、冗談を言うそうです。新聞に盛り込まれた記事や写真は、必ず誰か苦労して作ったもので著作権があると考えていいでしょう。著作権の侵害罪は「親告罪」でこのようなことは起きないでしょうが、大量にコピーする必要がある場合に「公益社団法人日本複製権センター(JRRC)」と契約すると、その都度許可をとる必要がなくなるそうです。

G マナーの問題か。レストランの経営者や料理人の立場を考えたなら、撮影の前に一言「撮影していいですか」と声をかけてみては。 自分の敷地内の「撮影禁止」には正当性があり、持主の管理下にあるからです。



私は、昔から新聞の切り抜き、中古の雑誌・文庫本を購入し必要部分だけの自分用本を作成し楽しんできました。今回絵筆による絵画の「模写」、講演や研修で講師が話していることを「手書き」でそっくり・そのまま書き取ることもコピー行為であることを知り、コピーについて注意が必要であることを改めて認識しました。著者はあとがきでこのように記述しています。

コピーで得られるものが「借り物」であるとすると、借り物をそぎ落としたときに、「私」の中に何が残るのかを考えてみることも必要だと感じています。


出典:岩波ジュニア新書『正しいコピペのすすめ ~ 模倣、創造、著作権と私たち』宮武 久佳著 

社員税理士 木村勇雄


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