2015年7月5日 対馬丸

2015年07月05日 | 風の旅人日乗
葉山の町中で
元気に遊ぶ小学生たちを
見ながら

1週間前に
1年振りに訪れた
対馬丸記念館で
思ったことを思い出す



親兄弟から離れ
疎開船という名の
貨物船の船内深く
詰め込まれ

潜水艦の攻撃を受けて
沈没していく貨物船に
なだれ込んでくる
海水に押し流され

人食いザメが
泳ぎ回る海の上で
恐怖に泣きながら
必死で這い上がろうとした
救命筏から
大人の手で振り払われ

恐怖と絶望の中で
お母さん助けてと
叫びながら
深い海の底に
沈んでいった
数百人に及ぶ
沖縄の小学生たち


わずか70年前に
奄美大島近海で
起きたことだ


そんな理不尽な
悲しみや苦しみのない
いまの日本の平和が
当たり前のものではなく
先人たちの
尊い犠牲を礎にして
成り立っていることを
少なくとも自分は
忘れないでいたい

そのことを
次世代に伝える
努力もする