ブログ人 話の広場

日頃の生活のなかで見つけたことなどを写真もそえて

今年のゴールデン・ウィーク

2017-05-05 18:47:18 | 日記・エッセイ・コラム

 今年のゴールデン・ウィークも終わりに近づいた。ちょうど昨年のの今頃、                                                 ブログを出していたのだが、あのころは桜が咲き切ったわけでもなく、確かに                                             新緑が季節のサインだけは送ってくれていた。心が少しずつ明るくなるような                                                思いになったと書き綴っていた。

 今年はこの連休、近代美術館での絵画・版画・ガラス展などを鑑賞し、友人                                                 たちと会食を楽しむなど、積極的に春の空気を味じわった。5月5日は子どもの                                               日であり、暦では立夏となっているが、札幌はこのような話題はいつも後のことだ。                                             

 ところが今年は桜の満開はいつもより早いし、今日札幌大通公園を歩いていると、                                        街の大きな温度計は24度と示していた。ここではもう夏日に近い。僕はそんなやわ                                             らかい日差しを受けながらゆっくりと園内通りを歩き、もう一度見ておきたい記念碑                                             に向かった。

 目指す碑がどの辺りにあるか探していたところ、あった!。武者小路実篤の書で                                            有島武郎が1918年(大正7)に書いた「小さき者へ」という碑文が。「小さき者よ。                                                 不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸に登れ。前途は遠い。                                            そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない物の前に道は開ける。行け。勇んで。                                                  小さき者よ。」

 この文章は有島が夫人を亡くし、二人の子供がすやすやと眠っている傍らで孤独と                                            闘いながら作家としての意欲を掻き立てる分岐点である。子供たちへの遺言のような                                      つもりで静かにペンを走らせていたのであろうと想像する。

 その碑がどうしてこの札幌の公園の中に設けられたのか、定かではないが、親子が                                       楽しく過ごす新緑の下での幸福そうな姿に有島がメッセージとして残そうとした文人の                                       思いがあったからだろうか。

 子どもにとって今は幸福な環境ともいえない、幸福そのものが何か気づいていないか                                       もしれない。子どもとは未来人である。この未来人のために正しい行き道をつける役割                                     を負う大人が、今にも壊れそうな道に誘導しようという悪巧みは許してはならない。                                         有島のメッセージを心に刻んでほしいと願う。子どもの日に合わせたくて。

やさしいタイガー

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 憲法は誰のものか。 | トップ | 世論調査は信じられるか »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。