散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

飛鳥山公園

2011-09-19 | Weblog
王子の駅で下りて石神井川の散歩道でも歩こうと思い、駅前の歩道橋を渡り間違えたところに、
カタツムリみたいなモノレールみたいな見慣れない乗り物がいた。

飛鳥山公園のふもとから山頂(…っていうほどの高さじゃないけど…)まで、所要時間1~2分。
料金なんと0円で結ぶ、びっくりするほど短距離のモノレール。


その名も「アスカルゴ」

飛鳥山とエスカルゴ(かたつむり)をかけた、北区役所の言葉遊び(たぶん)。いつのまに
できたんだろう。川沿いの遊歩道ばかり通って、こっち全然こなかったから知らなかった。


さっそく乗ってみる

京浜東北線や東北新幹線、都営荒川線の行きかう様子がよく見える……なんて思ってたら到着。
丘の上に飛鳥山公園が広がっている。徳川吉宗の頃から花見の名所なんでしょ。


下る「アスカルゴ」


飛鳥山公園、だいたいこんな感じ


花壇があったり、遊具があったり……


都電の車両があったり、D51があったり……


なかなか立派な公園だ……

石神井川の遊歩道を歩くのをやめて、飛鳥山をぶらぶらする。回転する遊具から子供が落ちて
頭を打つ「ゴトン」という音がきこえた。


このあとですね

おそらく背中を打ってから頭を打って、じかに頭を打つのと比べたら勢いが殺されていたから
血を見ることもなく、一拍おいて子供が泣き出したので大丈夫だろう。

ここまできたら「紙の博物館」に寄るか。1994年に出版社に入って製作部に配属されたとき、
用紙と印刷と製本のことを扱う部署だから、とりあえず「紙の博物館」を見物したことがある。
あれから18年、どうなっているだろう?


こうなっている(あまり見覚えなし)

たしか18年前は一人でじっくり見物した覚えがあるけど、いまはボランティアのおじいさんが
付き添って、洋紙と和紙の漉き方の共通点と相違点、原料の話、原子力発電所の事故のこと
など熱っぽく語ってくれる。(王子製紙のOBなのかなあ……)

ぼくが製作部にいたときは、製紙全体量に占める古紙利用率が50%いかなかった気がするけど、
時は移って2000年代に利用率が上がり、いまは60%越えてる。紙の6割は古紙から作られる。
へー、ちょっと意外。あとは中国の製紙業の伸び方がすごい。


隣の「北区飛鳥山博物館」も見物する

720円払って「飛鳥山3つの博物館 三館共通券」というのを買い、隣り合わせの博物館を3つ
見て回る。「北区飛鳥山博物館」は「江戸東京博物館」の北区バージョンといった趣き。

関東平野と東京湾の成り立ちを時間順に見る映像がおもしろかった。


隣の「渋沢資料館」は渋沢栄一がお出迎え

明治になって、飛鳥山の一角に渋沢栄一の館ができて、戦災であらかた焼けたんだけど、
ゆかりの地に遺品や写真を集めた資料館が1998年にできたらしい。

向かいに焼け残った建物が2つ、普段は閉まってるけど三館共通券を見せれば中に入れる
日らしいので、せっかくだから見ていく。


晩香蘆(洋風茶室)……バンガローのしゃれか


青淵文庫(書庫)……本は都立中央図書館へ

中に入って思ったけど、いい趣味をしている。そんなこと没後にうまれた人間から言われたって、
うれしくもなんともないだろうね。


かき氷これで今年は最後かも

公園の真ん中にある茶店で残暑を惜しみ、かき氷を食べる。練乳あずき。茶店のおばさんは
近所に住んでるわけじゃなくて、上野から電車で通ってきてるんだって。時代だね。


関連記事: 石神井川の散歩道
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