散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

増上寺

2011-04-07 | Weblog
桜の時期になると徳川家代々の墓所が開放されるので、毎年つい足を運んでしまう増上寺。
たとえば一昨年、こんなこと書いてた。


2009年4月5日ですよ

花見ウォーキングで芝公園から増上寺のほうへ歩くと、
「将軍墓所特別公開」というのをやっている。

いつも門を閉ざしている徳川家霊廟が、桜の時期だけ
無料で拝観できる、ということらしい。

中に入ると、大きな石の塔や青銅の塔が8基、
いずれも古びた様子で対称に並んでいる。

2代将軍・秀忠、6代将軍・家宣、7代将軍・家継、
9代将軍・家重、12代将軍・家慶、14代将軍・家茂・・・・・・。

よくチラシを読むと、これらの塔には土葬の亡きがらが
納められていたが、太平洋戦争のとき霊廟が焼失したあと、
ようやく昭和33年に遺体が掘り出されて、調査後あらためて
火葬されてから今のように祀られているのだそうだ。

そのせいで桜がみごとなのかもしれない。


ここから2011年ですよ

土葬された遺体を掘り起こして、焼き直してから、あらためて葬るってのは一体どうなの?

代々といっても飛び飛びなのは、浅草寺と増上寺で将軍の墓所を交代で受け持ったから
だそうだけど、じゃあ浅草寺の墓所どんな感じなんだろう。

増上寺の墓所には、いま大河ドラマで話題の「お江」も葬られているから、ちょうどいいや。
ついでに見物しようと訪ねたら、東日本大震災の影響で今年は公開中止だった。


山門も通れないの?(通れる)

ここは浄土宗だから開祖の法然は没後800年で、京都なんか盛大に記念の催しをやってる
のに、東京の本山すっかり自粛ムード。

でも、「お江の」墓だけは後日500円とって拝観できるようにするらしい。5月だったかな?
お坊さん、ちゃっかりしてるぜ!


そうじゃないと、こんなお堂・・・(右上に東京タワー)

増上寺の桜はとても見事なので、どうしても「桜の木の下には死体が埋まっている」っていう
梶井基次郎の文章が頭をかすめちゃう。お寺だし、埋まってそうだし。

東京タワーの脚が1本、増上寺の墓地だった土地を踏んづけているから、供養が大変だとか
大変じゃないとか・・・・・・きゃああああぁぁぁ!!


お堂の中はとても静か

東京は花見が禁止だそうだけど、そんなこといわれても花見客はどこからともなく集まる。
自粛しろ自粛しろって強制するのは、自粛しましょう。

増上寺に秘蔵されている狩野一信の五百羅漢図が江戸東京博物館で一挙公開されている
はずなのに、震災のため延期になっているのも自粛なんだろうか。意図がよくわからない。
地獄絵図みたいな描写があるにしても、それとこれとは別だよ。


参道の大門

大門っていう駅は、この大門なんだね。ダイモンってギリシア世界の魔物じゃないんだね。
ホームのアナウンスが、なぜかダイモンって聞こえて、よくビックリするから。

すぐ近くに、穴場の世界貿易センタービルが、9・11を無事に乗り越えてそびえ立っている。
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