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映画好き、円柱野郎のブログです

人生2回目の避難勧告

2017年10月23日 23時45分10秒 | 日々雑記
思い返せば4年前の9月16日、地元に流れる一級河川・大和川が溢れんばかりに水位を上昇させ、人生初の避難勧告を体験したわけですが、それ以来の避難勧告が我が居住地に発令されました。

昨晩は、超大型の台風21号が紀伊半島の南を通過。
大阪は南に紀伊山地があるおかげで、たいていの台風の場合は雨雲がせき止められる傾向にあるのだけど、昨日は全くそんな様子もなく、日本上空に停滞した秋雨前線が活発化して近畿中部にも大量の雨が降り続ける事態となったわけです。

以前の勧告発令時は、水位が上がり続ける中でも雨脚が弱くなって水位の頭打ちも目に見えていたので、実際はそこまで危機感をおぼえなかったんだけど、今回は違った。
いつもの様に河川水位がリアルタイムで分かるサイトを注視していると、いつにもまして水位がハイペースで上昇しているのに、雨雲レーダーでも次々と雨雲が押し寄せて雨がやむ気配が全くない始末。



川の水位は周囲の流入のタイムラグを考えると、雨がやんでからもしばらく上がり続けるわけだから、こりゃあこのまま上がり続けると計画高水位に達するのは時間の問題なのは明らか。
「こりゃ今回は覚悟しないとダメだな」
と19時くらいには腹をくくり始めておりました。

うちはマンションなので水があふれても上に逃げることは簡単だけど、実家の親父は足が悪いし、万が一水が溢れたとして吹きさらしの上層の廊下で避難し続けるのも正直厳しい。
「このままだと避難勧告が出るのは目に見えてるから、小学校に行くかマンションの上に逃げるかはともかく、外に出られる準備をしといてくれ」と実家に連絡。

そしてそれから1時間もしないうちに、案の定、行政から地元地区に「避難準備・高齢者等避難開始」が発令。
時間の問題だったよね、と実家の両親に「川が溢れるまで粘って本当に水が来たら上に逃げるか、それとも今のうちに小学校に行くか」を考えさせて、結果小学校に行くことに。
となると次は解放されていると思われる避難所が、本当に開設されているかどうかの確認。

これがこういう事態になるとみんな市のサイトに繋ぐので、まったく市の災害対策サイトが見られない。
役に立たねー、と憤っていても仕方ないから色々検索をかけたら、市の危機管理室がTwitterの公式アカウントで避難所開設の連絡と住所を投稿していて、そこで確認取れたので出発することに。
最初は実家の車で送ろうとしたのだけど、ナビを見ると周辺が渋滞していることが分かったので、両親は先に徒歩10~15分のところにある小学校へ向かうことになりました。
この20時前の時点では雨風は一時的にマシになっていたので、結果的にこの時に動いてもらったのは良い判断だったかもしれない。

実際、行動が早すぎたのか避難所は両親が一番乗りだったらしいけどw
こういうことは行動が早くて悪いことはないだろう。
その後21時55分には避難準備から避難勧告に切り替わり、勧告が解除された2時半には80人程度が避難していたそうな。

結果的には地元の川は、俺のいた街では溢れなかった。
でも水系の上流の方では溢れたし、対岸の一部も冠水した。
そして事実として堤防の計画高水位を40cmも上回る水位に達したのだから、いつ溢れてもおかしくはなかったと思う。



今回は運よくギリギリのところで水位が止まっただけで、それも運よく決壊しなかっただけだと思っておかないといけないよな。
今回が大丈夫だったんだから次も大丈夫だなんて思っていると、災害にやられてしまうもんだ。

 

さて、両親を送り出した後の俺は何をしていたか。

俺自身は避難所に行くつもりはなくて、ギリギリまで家で情報収集と荷物の退避をやってました。
荷物の退避と言ってもマンションの1階住まいでは付け焼刃もいいとこだし、溢れた時にどこまでの浸水を想定するかで話は変わってしまうのだけど…。

1.床下浸水     これなら別に気にはなるけど湿気以外は気にしない
2.床上浸水(20cm) 上にあげれば大半は救える…かも?
3.床上浸水(4m)  八ザードマップの浸水予想…(絶望)

まずは「3」になった場合…を考えると、当面の着替えと貴重品の確保が重要。
3~4日分の衣類と、溜め込んだヘソクリをカバンに詰め込んで準備万端。
仕事道具やスーツにカッターシャツをカバンに詰め込んでいる時は、我ながら社畜根性に哀しくなってしまったが…(苦笑)
あとは偶然買い込んでいたスナック菓子と菓子パンもカバンに入れ、空のペットボトルにもありったけ水道水を入れておいた。

「2」の場合を考えると、今度は家の中にあるもので救いたいものと諦めるものを分別しなければならない。
BD・DVDなどの買い直せるものは基本的にあきらめるとしても…限定盤などは諦め切れないのでロフトベッドの上やラックの上に退避。
PCや外付けHDD、カメラも押し入れの天袋に退避。
ゲーム機は諦めるとして、HDDレコーダーはどうするか悩んだけど…諦めた。
映画のパンフレットは今更動かせないので諦め。

さあこれでいつ溢れてもいい。(よくはないが。)
あっという間に浸水するならカバンを抱えてすぐにマンションの上層に逃げるぜ!という体制を取ったわけですが…。
結果はさっき書いた通り大和川の堤防はもってくれました。
今回ばかりは家が浸水するのを覚悟していただけに、こればっかりは本当に空振りが嬉しい。

川がいつ溢れてもいいという覚悟はしたくないけれど、そういう覚悟をしておかないといざその事態になった時にはパッと動けないもんだと思う。
今回は身をもってそれを学んだ気がします。
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