情報


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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誰でも仕事をしていれば、その業界の事情には詳しくなる。
特に長い期間製造に携わっていると、その製品を構成する資材のひとつひとつにまで知識が及ぶようになるし、どのような経緯、どのような意図でその製品が出来上がったのかも理解している。
製品に関する知識ばかりでなく、関わった多くの人たちや、そこから生まれたドラマについても知ることになる。
それらの知識は、一般の人では知り得ない裏情報でもある。

ネット社会では、某巨大掲示板のように誰もが気楽に情報を得る場が用意されている。
それぞれの製品に対する質問や意見が書き込まれ、知識の披露の場のようにもなっている。
たまに自分の属する業界について書かれている掲示板に目を通してみることがある。
ユーザの考え方や動向がわかって、勉強になることが多いのだ。

その上で感じるのは、そこに書かれていることの真実味の度合いがそれほど高くない、ということだ。
感覚的に言って、恐らく50%くらい・・あるいはそれ以下であろうか。
読んでみて、本当はそうではないのだが・・と思うことが多々ある。
もちろん自分がすべて正しいとは思わないが、明らかに自分より知識の少ない人の意見と思われることが多い。
意見の相違ではなく、情報そのものが間違っているのだ。

一般の人が自分の興味のある製品について調べようとしたら、ネットや雑誌などの記事、カタログ上のスペック、メーカーの宣伝、口コミなどから情報を得るしかない。
そしてそれを頭の中で一覧表にして整理する。
しかしそれぞれバイアスのかかった情報がもとになっているので、少々的を外した表が出来上がってしまう。

また比較するにも、表面的な数値同士でしかできない。
単純に9より10の方が偉い、という判断である。
実際にはそれでは正しいとは言えない事がままある。
例えば、そちらの方が優れた結果になったのであえて10ではなく9にした・・とか、そもそも数値化の基準が違っており9と書かれたほうが実は質も量も上だった・・とか。
しかし9より10の方が上と言ってしまった方が分かりやすいので、メーカーも半ば意図的に10と表記したがる。

一方たまに元その業界にいた人が、自分の経験から得たリアリティのある知識や情報を書き込むこともある。
恐らくかつて販売店に勤めていたんだろうな・・と思われる人の書き込みが多い。
というのも、メーカーが販売店向けに公開した内容がベースにされている場合が多いからだ。

もちろん実際のエンドユーザーへの売り込みや、それを使用したユーザーからのフィードバックについては、その人たちの方が豊富に知識を持っている場合があるので、それは貴重な情報ではある。
しかし製品の内部に関する情報は必ずしも正しくない、というより、メーカーに都合のいい情報や、勝手な憶測に基づいていることがけっこう多い。

開発した、あるいは製造していた人間も、恐らくそういう掲示板を見ているであろうが、意外に発言は少ないように思う。
さらには裏事情に詳しいはずの経営側の人間の書き込みはほとんど見られない。
様々な理由から、あまり発言すべきではない、と考えてのことであろう。
もちろん情報を洩らす事が道義的に許されないということもある。

恐らく他の業界の掲示板についてもそうなのだろう。
貴重な情報を得られる場ではあるが、信頼度は必ずしも高くは無い。
最初から悪意を持って、嘘や誹謗する書き込みをする人がいるのはご存知の通りだ。
それを分かった上で、自分で情報を整理・判断していくしかない。
その判別能力が、ネット社会ではもっとも重要になるのだ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« プレート 天気悪し »
 
コメント
 
 
 
Unknown (隠居)
2017-09-17 10:45:04
ネット情報が玉石混交なのは昔から言われていますが、ではどれが玉でどれが石なのかを門外漢が判断するのは難しいですね。
一つの見方としては「断定的口調で述べてあるものは たいてい嘘か勘違い、知識不足、他人の情報のコピペ」であることが多いようです。
特に食品の安全性についてはもうデタラメばかりで読者の不安を煽って喜んでいる奇人変人ばかりか!と思うほどです。
「食品添加物のアスコルビン酸は体に良くない」と書いている当人が 別の記事で「ビタミンCがたっぷり含まれている食品を摂りましょう」なんて (笑)
まあ 嘘と真実を判断するのも 情報リテラシーの訓練なんでしょう。でも嘘つきの方が断定口調で説得力が高そうなんですねぇ...(苦笑)
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2017-09-17 19:08:11
意図的に嘘をつくのは問題ですね。
他人を誹謗するのは匿名性が原因していますから、人間とは何ぞやの世界にまでいってしまいます。
より多くの人が真実(と感じている事)を書けば、比率の上で情報の信頼度が高まるので、積極的に発信すべきなのかもしれません。
 
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