パレット


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

大きな画像

大きな荷物が届いた。
荷物の下に木製のパレットが敷かれていて、フォークリフトでトラックの荷台から下ろした。
梱包を解いて、荷物を移動すると、足元にパレットが残る。

そのパレットの隅の方にシールが貼ってあった。
「必ず返却するように」と書かれている。
その横には住所、電話番号と、何やらバーコードまで打ってある。
このパレットは1枚1枚管理されている、ということを言いたいのだろう。

大きい荷物や、重量級の資材、箱をたくさん送る時などは、パレットに乗せて発送する場合が多い。
フォークリフトで移動できるので、何かと便利なのだ。
しかし、荷物の下にあるパレットは、残骸として残る。
あちこちから送られてきたパレットが、どんどん溜まってしまい、工場の片隅に積まれていく。

処分するにしてもお金がかかる。
プラ製のパレットの方がまだましで、木製は不燃加工されているのか焼却するのが困難で、産廃業者が嫌がるのだ。
あれだけの木材を使って作られたパレットを、ちょっと使っただけで、あとは捨てるしかないなんて、極めてエコロジーに反する行為である。
パレットの製造にもお金がかかっているはずで、簡単に捨てられては相手だって困るだろう。
取りに来てくれるなら御の字なのだ。

早速その電話番号に連絡して、パレットがあることを伝えた。
女性が出て、わかりましたと答えた。
引き取り便を手配するという。

それから数日後、10tトラックがパレットを取りに来た。
わざわざパレット1枚に10t車?
疑問に思って聞くと、「回収するのが仕事なので仕方ないです」という。
何だか無駄だなあ・・と思いながら、パレットを広いトラックの荷台に積んだ。

ところがそれから数日後に、別の車がまたもパレットを取りに来た。
一昨日取りに来ましたよと言うと、そうですか・・と困ったような顔をして帰っていった。
それで終わりかと思ったら、さらに数日後に、また別の業者がパレットを取りに来た。
もうあなたで3回目ですよ、と話すと、「他の業者が先に来ましたか」とガッカリしていた。
どこから来たのか聞くと、けっこう遠い場所から、2時間以上かけて取りに来ている。
そりゃあガッカリもするだろう。

それにしても別々の業者が3回も取りに来るなんて、ずいぶんでたらめな運用をしている。
恐らく最初に電話に出た担当の女性か、あるいはそれを手配した人がいい加減で、二重、三重に指令が伝わってしまったのであろう。
無駄なことを無くそうと、1本電話したばかりに、逆に無駄な燃料を大量に消費させ、何人もの人が振り回されてしまった。

案外パレットを返却をする人は珍しくて、先方にも引取りのシステムが確立されていないのかもしれない。
あのパレットに貼られていたシールは、形だけのものだったのだろうか。

そもそもウチに来たパレット自体が、どういうルートを通ってきたものかわからない。
届いたパレットを返却せず、自社から何か発送する時に、これは丁度いいと使ってしまう場合もあるはずだ。
もしかするとあのパレットは、ウチに全然関係の無い会社から、巡り巡ってやってきたものかもしれないのだ。

ふと、中古パレットのリサイクル業というのを思いついた。
いくら自分のパレットを返してほしいと言っても、送りつけたものを回収するのはかなりコストがかかる。
それならパレットを皆で共有し、使い回すほうが合理的ではないか?

パレットを専門に扱い、回収してリサイクルしてまた貸し出す・・という会社があればいいのだ。
そう思って調べたら、すでにあることが分かった。
あのパレットを引き取りに来た業者・・・
てっきり回収の依頼を受けた運送会社かと思っていたが、パレットのリサイクルを専門に扱う会社なのではないか?
「他の業者が先に来ましたか」と悔しがった理由が見えてきた。
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