シューキーパー


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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靴ばかり増えてしまったので、本当に必要なものを選別し、残りは知り合いに譲った。
残ったものも、少し大切に保管してやることにした。
まずはすべての靴にシューキーパーを・・と思った。

シューキーパーとは靴の中に挿入して、靴の形を維持させるための型である。
履いて形の崩れた靴を、本来の形に戻した状態で保存するのだ。
実際には、履いたら丸一日染み込んだ汗を乾かし、それからシューキーパーを入れるのがいいと言われている。
革製品はそうやって面倒をみてやることで長持ちする。

以前よりスプリング式のシューキーパーはたくさん持っている。
近所のホームセンターで1,000円程度で売られているので、時々まとめて買ってきたものだ。
先端部は木製で、後部はスプリングの先に丸い木の塊が付いている。
スプリングを曲げて、ヒールの内側に引っ掛けるようにして使う。

しかしこのタイプはヒールに強い圧力がかかるので使ってはいけないと、あちこちで書かれている。
日本を代表する靴の職人さんまでが、このタイプのシューキーパーはだめだと言っていた。
実際ヒールに変な方向の力がかかり、時間が経つと靴が変形することがわかった。
そのためこのタイプのものは、なるべく使わないことに決めた。



とはいえ本格的な木製シューキーパー(シューツリー)はけっこう高い。
4,000円以上するものがほとんどである。
もちろんいくつか持ってはいるが、これだけ靴があると、すべてを高価な有名ブランドのシューツリーで揃えるのは難しい。
そこで安価な靴用には、プラスチック製のもので代用することを考えた。

安いものをeBayでみつけて取り寄せてみたが、これがひどい代物であった。(下の写真の手前側)
中国から届いたのだが、残念ながら品質が悪すぎて使えないことがわかった。
先端部は小さくてほとんど効果がなく、後部も長さ調整の間接部分が簡単に外れてしまったりする
いくら1個数ドル(6百数十円だった)でも、これでは使えない。
安い中国製がこの程度である事はわかったが、10個も取り寄せてしまったので、少々困っている。
写真では良さそうに見えたのだが・・・

一方アイリスオーヤマの樹脂製のもの(下の写真の奥側)は、作らせているのは同じく中国かもしれないが、とりあえず問題なく使える。
4セットで1,768円だったので、1セットあたり442円。
100円ショップやイケアのスプリング式を除けば最安値ではなかろうか。(手前の中国製より安い)
樹脂部分に銀系の抗菌剤も練り込まれているという。
とはいえ、この質感では高級な靴にはそぐわないので、一時しのぎか旅行用に使うのが妥当であろう。



調べてみたら、本格的な作りなのに、驚くほど安いシューツリーが出ていることがわかった。
ライフバリューというお店のオリジナルのシューツリーが非常に安い。
とりあえず使えるかどうかを試すために、各種類ひとつづつ取り寄せてみた。

下の写真であるが、手前のレッドシダー製の持ち手付き高級タイプが2,360円、真ん中の同じくレッドシダー製の一般タイプが1,980円、一番奥の通常の木製の一般タイプは何と1,080円という安さである。
楽天でトップを獲るわけである。
(勝手ながら持ち手付きの方を「高級タイプ」、持ち手の無い方を「一般タイプ」と呼ばせてもらう)

木部に多少ふしなどはあるが、実用上は何の問題も無く、大変なお買い得製品といえる。
考えてみれば、材料の木材には使えない部分はたくさんあるわけで、ブランドものの場合、品質管理ではじかれてしまうものもあるはずだ。
しかし下駄箱で靴に突っ込んで使うシューツリーに傷ひとつあっても駄目、というのも馬鹿げた話であるし、エコロジーにも反する。
その基準を少し変えてやれば、このように安く作ることが出来るのだろう。



各シューツリーには、それぞれMサイズとLサイズが用意されている。(写真に撮ったのはすべてMサイズ)
レッドシダーの高級タイプは、一般タイプと比べて甲が少し高く作られている。
さらに先端部がスプリングで左右に広がるため、靴に挿入する際に一般タイプよりきつめに感じる。

僕の靴は、ほとんどがUS7から8、日本のサイズで言えば25から26くらいのサイズになる。
ところがこの辺りのサイズが、ちょうどMからLへの切り替えの数値になる。
そのためMとLのどちらが合うのかわからない。

買ってみてわかったのは、ラストによって適したサイズが変わってくるということだ。
たとえばバリーラストは、他のラストよりハーフサイズほど大きいと言われているのはご存知の通り。
だから靴によって合うサイズが変わるのは当然のことである。

一般タイプの方のシューツリーで合わせてみると、バリーラストのUS8DにはLサイズが適切で、Mサイズでは緩かった。
ハーフサイズ小さいバリーラストのUS7.5Dには、Lサイズは少しきつめで、Mサイズだと程よい感じであった。
ただし一般タイプは、先端部を左右に開くスプリングが入っていないので、その部分のフィッティングはいまひとつであった。
なおアッパーがクロムエクセルの場合、革が伸びてしまうと困るので、Mサイズの方にしたい。

一方アレン・エドモンズの65ラストの靴で試してみると、US7.5D、US8Dともに一般タイプのMサイズが丁度よかった。
Lサイズでは大きくて、どちらにも挿入することが出来なかった。
細長いラストだとこのような結果になる。

それ以外の靴、たとえばトリッカーズのバートンのUK7では、当然Lサイズが合うかと思ったら、Mサイズのほうがしっくりきた。
パラブーツのミカエルの40.5では、Lサイズがピッタリであった。
このように、靴の形状、材質、さらにはシューツリー側の構造によって、ベストのものが変わってくる。
僕の場合、靴に変なテンションをかけるのは嫌いなので、軽く押し上げられる程度をよしとしているが、好みによっても選択が変わってくるだろう。

結局は実際に靴にシューツリーを入れてみるしかないということだ。
価格がそれほど高いわけではないので、まずは各サイズをひとつずつ買ってみて、それぞれの靴にベストのものを選ばれることをお勧めする。
僕の場合は靴がありすぎるので、適当にMとLを混ぜて買って、いろいろ組み合わせてみるしかないかと思っている。

プラスチック製シューキーパーとの価格差、所有感の差を考えると、木製タイプで揃えたほうが断然得である。
木製のシューキーパーの欠点をあえてあげるなら、それを入れた靴がずっしりと重くなることくらいか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (blue)
2016-09-16 07:03:27
僕も高級?シューキーパーを持ってます。足幅の調整やら踵にはレバーが付いてます。しかし、あまりありがたみはないような(笑)やはり一定の圧力をかけ続けるタイプの方が良いようです。長期履かないのでしたらそれこそ購入時のエアークッションで充分。今は使用頻度の高い靴はスプリングタイプにしています。あれは靴磨きの時も重宝するし、何より反りを修正してくれて靴がシャッキ?とします。(笑)
 
 
 
Unknown (COLKID@会社)
2016-09-16 08:24:04
シューキーパーってまだ開発の余地がありそうな気がしますね。
消臭除湿機能のある樹脂が出来れば、そちらに行くのではないでしょうか。

スプリング式は、かの関信義氏まであれだけはやめて欲しいと言われていましたよ。
といいつつ私も一部使っていますが・・・
靴によっては形が変わってしまうので気をつけています。

靴磨きのときにいいのは、古い米国製シューキーパーなのですが、今はアンティークでしか手に入りません。
今度その写真をブログに載せます。
 
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