日差


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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ほとんど毎日、オメガのシーマスター・アクアテラ・クロノメーターをつけて通勤している。
会社に着くと、ロレックスのオイスター・デイトに付け替える。
その間アクアテラはカバンにしまっておき、帰りに着替えた時にまた腕につける。
それが日課になっている。

そのアクアテラだが、購入した当初は、異様なほど正確で、ほとんど狂わなかった。
日に1秒ほど前後する程度で、1週間で1秒しか狂わないということもあった。
さすがはコーアキシャルだと驚いたものであった。

ところが購入から数ヵ月経ったある日、突然故障してしまった。
ふと腕の時計を見ると、秒針がピクリとも動かなくなっていた。
保障期間内だったので、すぐにオメガに修理に出した。
数週間後に戻ってきたアクアテラは、何と1日6秒狂うようになっていた。

がっかりしてしまった。
元に戻せないか、メーカーに問い合わせたが、それは無理だと言われた。
今まで驚くほど正確だったのは、偶然部品の噛み合わせが良かっただけで、修理でパーツを交換してしまったら、もう再現できないという。
オメガで正規に診てもらったのだから、確かにこれ以上の調整は難しいのかもしれない。

毎日ほぼ正確に6秒進む。
クロノメーターとしては、日差は大き目であるが、狂いそのものは皮肉なくらいに正確である。
毎朝、電波時計を見ながら時刻を修正するが、仮に電波時計が無くても、六つ数えてリューズを戻せばいいくらいだ。

ところがそのアクアテラが、数日前から突然狂わなくなった。
朝、時刻合わせをしようと思ったら、ほとんど狂っていない。
あれ?と思ったが、翌日も狂いがほとんど無かった。
一日にほんの僅かずつ進んで、3日目で進みが1秒になったので、修正した。

さて、これはどういうことだろう。
部品が磨耗して噛み合わせが良くなったのだろうか・・・
或いはまた壊れる前兆なのか・・・
パーツのどこかがポロリといったか、バリが取れて動きがスムースになったか。
正確になったのは喜ばしいことであるが、ある日突然日差が変わるというのは、あまり 宜しくない事が起きている可能性のほうが高いだろう。
いずれにしても、しばらく様子見である。
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