シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

マリーアントワネットに別れを告げて

2012-12-20 | シネマ ま行

マリーアントワネット関係と聞くとなぜか見に行きたくなるワタクシ。小さめの劇場でしたが、思ったより観客が多めで、やはりマリーアントワネット関係は人気があるのかなぁと思ったりしました。

バスティーユが陥落したその日、マリーアントワネット王妃ダイアンクルーガーの朗読係であるシドニーラボルドレアセドゥは王妃のことが気になって仕方がない。王妃を慕っている彼女は、この先の王妃を待ち構える運命を案じ、王妃が不幸な道を辿らないことを祈るばかり。

映画は、その前日から始まり、シドニーが王妃と戯曲を読む様子や、王妃が彼女に優しく接している反面気まぐれなところがあり、興味が次々に移っていき、その興味を満たすために使用人を動かす姿などが描かれる。そして、王妃から一心に寵愛を受けるガブリエルポリニャック夫人ヴィルジニールドワイアンの話もちらほらと聞こえてくる。

王妃の寵愛を受け、実際に相当貢がせていたポリニャック夫人ですが、フランス革命が起こるといの一番にオーストリアへ逃亡したと言われています。この作品の中では王妃の次にギロチンリストに載っていたポリニャック夫人を助けるために王妃の薦めで逃亡したという描写になっています。その時、途中でポリニャック夫人だとバレて民衆に殺されないようにお付きの者に変装して逃げるよう薦めました。そして、その変装がバレないようにポリニャック夫人役を申し付けられたのがシドニーというわけです。

というのも、王妃はポリニャック夫人のことを同性愛的な感情で愛していて、それをシドニーに告白するシーンがあります。シドニーも同じように王妃のことを想っているのに、その恋する相手から別の人への熱烈な気持ちを聞かされるなんて残酷ですね。実際に王妃とポリニャック夫人がどんな関係だったのかは知りませんが、この作品を見るにあたって史実との違いが気になる方は心からは楽しめないと思います。ま、その辺はご愛嬌というか、フィクションだと割り切って見てください。

バスティーユが陥落する前の王妃とシドニーの関係というのがたった一日しか描かれないのですが、その後のシドニーの言動からシドニーがいかに王妃を慕っていたかというのが描かれるようになっています。ワタクシとしてはもう一歩踏み込んでシドニーがどんなに王妃を慕っていたかを見せてほしかったなぁとは感じました。映画が終わったとき、え?終わり?と思ってしまうほど、演出が一本調子であっけない気がしました。上映時間100分ですから、もう少し時間を延ばして枝葉末節を表現したほうが良かったような気がします。

この作品で光っていたのは、このシドニーを演じたレアセドゥでした。彼女って結構無表情なんですよね。王妃に褒められてはにかんだ笑いを見せるシーンもありますけど、基本的になんだかぶすっとしてる。涙を流すシーンもありますが、泣き顔ですら無表情に見える。それなのに、そのぶすっとした無表情の中にあらゆる感情を忍ばせることができるんですよ、彼女は。王妃にポリニャック夫人への恋心を告白されるときの複雑な表情、王妃の運命を心配するときの顔、そして、王妃にポリニャック夫人の身代わりを命じられ、ポリニャック夫人の衣装をまとい馬車に揺られるときの絶望と決意の入り混じったような表情。これが、なぜかぶすっとした顔の中に感情が秘められているように見えるのです。まぁ、こちらが感情移入して見てるからかもしれませんけど、なんだか不思議な魅力のある女優さんです。

あの時代の豪華絢爛な衣装というのは、残念ながら堕ちていく王族を描いているので、そこまですごいってことはなかったですが、ヴィルジニールドワイアンとレアセドゥの美しい肢体を見ることができます。この2人の裸は本当に絵に描いたように美しかったな。

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