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【都会のねずみ・田舎のねずみ】
イソップ童話にこのような
お話があったような。ねずみ
は団塊を連想させる。

成城学園のキャベツ

2007-09-13 | 独白

昔、小田急・成城学園の駅から15分ほど歩いた所にある、4畳半1間、3尺の流し付き、共同トイレのアパートに住んでいたことがある。階段を上ると玄関があり、入ると真一文字に廊下、両側に部屋が並んでいた。

駅からの途中、役者・有島一郎を住居の庭で見かけたり、役者・沢村貞子の弟・加藤大助(だったと記憶している)の住居があった。驚いたことに、道路の向かい側は三船プロダクションのオープンセットで、何やら謎めいた雰囲気があった。部屋は道路に面していて裏手には大家のキャベツ畑が広がっていた。

貧乏学生はいつもひもじい思いをしていて、出始めのインスタント焼きそばはこのうえないご馳走だった。特に、肉なんて思い浮かびもしない、ネギかキャベツでもあれば申し分ない。

ある日の夕方、度々来る今は亡き仲のいい友人が訪ねてきた。友には最高のもてなしを!、というわけだ。とっておきのインスタント焼きそばを振舞うことにした。しばらく待ってから、1本しかない包丁を隠し持って闇に乗じて裏の畑へ。奥まった畝の中からキャベツを1つ選び、外側の葉を何枚かそっとめくり、包丁を根元まで差し込んでプツン。後は、めくった葉をそっと元通りに戻した。その後、麺よりキャベツが多い焼きそばで盛り上がったことは言うまでもない。

1年ほどで、よそへ移った。住人の1人が毎朝6:30になると目覚ましのつもりか、ステレオをカンガン鳴らす習慣だった。どんなに注意しても無駄。ついには根負けした。そんなわけで頂戴したのは数回だろうが、今でもよく思い出すし、感謝の念は絶えない。当時、家賃は毎月大家に手渡しだった。大家に会ったとき、とくにキャベツ事件の後は心の中では手を合わせたものだった。

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キーワード
インスタント焼きそば
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