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コーヒーカップの耳

宮崎翁と地球儀

2017-07-13 16:30:15 | 触媒のうた
『触媒のうた』のアマゾンの売れ筋ランキングだが、新刊本が売り切れてしまっている。
だから、1位から2位に転落。そりゃ売れないもんね。
1位は『故郷七十年』だ。これは柳田本で、『触媒のうた』で何度も取り上げている本。その影響ではないかな?

ところが驚くことがある。
『触媒のうた』は二冊が古書で出ていたのだが、どうやら一冊売れたらしい。
それは3888円とかで出ていた。
気の毒に、そんな高値で買って頂いたのだ。わたしに言ってくだされば新刊価格でお送りできたのに。
もう一冊は残っている。11433円だと!
もう、こんなのは買わないでくださいよ。
それにしてもなぜ古書で出ているのだろう。
わたしが献呈したどなたかが古書市場に出されたということか?

今日、宮崎翁をちょっとお訪ねしました。
お元気でした。
感激することがありました。
翁が初めてわたしに『触媒のうた』のことを「見事な本です」と褒めてくださった。
本を出してからこれまで翁には何度もお会いしている。
しかし、ちゃんと褒めてくださったことがなかった。
多分、翁にとってはご不満がいっぱいあるのだろうと思っていた。
それでなんにもおっしゃらないのだと思っていた。
しかし「いい本です。だれも文句のつけようがありません」と。
わたしは思わず涙がこぼれそうになりました。

部屋には地球儀が置いてある。

もうこの部屋になじんでいる。
しかしこの地球儀、実は施設のリビングに置かれていたもの。
「だれも解らないから、ぼくが預かってる」とすましておられる。
「これがなんだということも、どう使うものかも、ここの人たちは解ってないんだから」と。
いいなあ。

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2 コメント

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Unknown (但馬朝子)
2017-07-14 10:12:24
誰からのどの言葉より嬉しい事だったでしょうね。
きっと何度も読み返された結果だと思います。
宮崎翁のお言葉 (akaru)
2017-07-14 11:35:01
朝子さん
おっしゃる通り、翁からのお言葉は格別です。
苦労して(楽しみながらでもありますが)作った甲斐があるというものです。

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