富士山…コーヒー…そしておしゃべり

富士河口湖駅からほど近い小さな喫茶店。店の事や近所の話題、富士山、季節の移ろい等々、見た事思った事をのんべんだらりと…

玉手箱

2017-10-19 15:04:11 | 日記

 一昨日、お休みを戴いて雑司が谷鬼子母神の御会式を見て来ました。ずうっと雨が続いていたのですが、なぜかその日だけ晴れ。朝の富士山もご覧の通りでした。

 ホントに久しぶりの富士山です。お客さんと今度晴れたらきっと山頂は真っ白だ、と言うような話をしていたのですが、今年はまだ冠雪がありません。去年より一ヶ月くらい遅れているようです。

 さて、その御会式ですが、少し冷たい風が吹き始めた3時くらいに雑司が谷に着きました。池袋駅からだったので東通りからお墓の横の路地を抜け、法明寺さんの山門に出ます。そこに今日の出番を待つ万灯を囲み、その講のみなさんが寛いでいらっしゃいました。

 まだ明るい時間、人出も今ひとつ。静かに歩けました。さてもうすぐ鬼子母神というところでこんな屋台が出ていたのです。

 ケバブ、主にアラブ語圏で食べられる焼肉ですが、真ん中にある肉の塊を後ろのヒーターで焼いていました。それを少しずつ削ぎ落として食べるもののようです。で、この屋台をやっているのが外人風(日本国籍を持っているかどうかはわかりませんが)の男性。他の屋台でも幾つかで外人風の方がやっていました。元々は大道芸人も含んだものだったようですが、香具師(やし)。モノの本によるとこれが江戸初期には既に職業として記載されているそうです。つまり歴とした伝統的な職業と思っていたのですが、こんなところにもグローバル化の波は押し寄せているようです。

 さて、境内から表参道へ回りました。まだ人通りの少ない参道は静かでした。

 この先をしばらく歩くと都電荒川線の鬼子母神駅があります。このちょっと手前の民家の前に万灯のミニチュアが飾ってありました。

 何だかシャレてますね。

 それからまた鬼子母神境内に戻って、中を一回りしたのですが、例の見世物小屋がありません。そこで、お堂の横でお札などを売っている年配の方に伺ったのです。

「以前、来た時に確か見世物小屋があったように記憶しているんですが、今はないんですか?」

するとその方がおっしゃいます。

「ああ、大昔には、やってたね。メリーゴーランドや大きな球の中をオートバイが走るやつとか。上から千円札を入れると、それをパッと掴んでいったりしてね。」

「・・・」

 大昔!!そうなのです。まるで玉手箱を開けてしまった浦島太郎の心境でした。記憶という異次元世界はきっと光速で動いているのでしょう。だからそこでは時間は停止しています。そして例えば同窓会で昔の友人に会った時など、否が応でも玉手箱を開ける必要に迫られるのです。確かに考えてみれば今のご時世に見世物小屋などあり得べくもありません。色々な意味で。

 少し暗くなって来た境内を歩きながら、何とも狐につままれたようなふわふわした気分に包まれていました。そう言えば鬼子母神の境内にも赤い鳥居が並ぶお稲荷さんがありました。見ると、その横で狐がこちらを見ながらコーンと一声。それは嘘です。

 さて随分長くなってしまいました。暗くなってからの万灯練り供養の様子はあした、お届けします。多分。

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