ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

小町座 放課後子ども教室

2017-03-12 | 小町座
3/11、地元の椿井小学校で、今年度最後の、放課後子ども教室「ことばであそぼう」がありました。放課後子ども教室は、地元の方が講師になって子どもたちと関わる、文科省が推進している事業の一つで、小町座は、4年前から関わっています。
小町座の西村さんが、この教室のいろんな企画をたててくれています。毎年、最後の会はお楽しみ会ということで、小町座のミニお芝居の鑑賞と、子どもたちの朗読を収録した「わたしのわ」を聞き、子どもたちが考え作った、カルタで遊ぶという盛りたくさんな内容でした。
まず、小町座のミニお芝居は、私の作、演出の「学校へ行こう」。わがままで学校へ行きたくない、まーちゃんのところに、学校に行きたいが家の手伝いで学校に行けない、貧しい明治の子ども、クマがやってくる。布団の中から、着物を着た明治の子(小町座の役者はもちろんママ!ですが)が出てきた時、子どもたちは一瞬びっくり、ざわっとしました。こういう反応はとても嬉しい。最後は悲しい話なのですが…。以下が子どもたちの書いてくれた劇の感想です。

「学校に行きたい」は、むかしの人が大変だから学校に行けるのはすごいということがわかりました。来年もお芝居見せてください。」
「劇はとてもおもしろかった、なかでもまーちゃんがおもしろかったです。」
「まーちゃん、どんだけめんどくさいの?冬ねむいけどおきなきゃいけないじゃん!!」
「わたしもさむいときは、ふとんにもぐりこんでおきないときがあります。」
「なまえが、クマ、カメ。トラという名まえがおもしろかったです。またやってください。」
「今日はとてもおもしろいげきをみせてもらいありがとうございました。れきしの勉強にもなりました。」
「学校にまーちゃんが行っておかあさんはうれしい、いいこととおもいました。」
「おしばいを考えるのはすごいおしごとと思います。マーちゃんの気もちもわかります。(わたしも)とうみんしたいです。」
「げきはめっちゃくちゃおもしろかったです。おもしろかったところは、名まえが、クマとトラとカメがおもしろかったです。またきてください。」
「「学校に行きたい」や「もちもちの木」やいろんなことをやってくれました。みんなを楽しませてくれたりありがとうございます。」

本当に、子どもたちの言葉は、劇作家冥利?!につきますが、今回の芝居は、小町座の稽古の中でも、中々、充実したものでした。たった15分の芝居の中に、いろんな感情があります。(出演者奮闘?!の稽古の様子は小町座フェイスブックをどうぞ。https://www.facebook.com/komachiza/)

ミニ芝居鑑賞の後は、これも私の書いた朗読詩「わたしのわ」を子どもたちの声を収録、西村さんがオーディオ作品に仕上げました。三つの班がそれぞれ読んだのですが、収録するのは一苦労。マイクを前に盛り上がる子、真面目になる子…。けれど、YouTubeにあげるから!の声に、みな、収録モードになるあたりは、現代の子だなとおかしくなりました。そのみんなの熱演、YouTubeで見られます。「わたしのわ」https://www.youtube.com/watch?v=ynHH4eF4saQ&t=18s
子どもたちの作ったカルタも見られますよ。

自分の子どもはとおに小学校を卒業しましたが、こうして今も子どもの近くで、言葉と芝居に関われるのは、有り難いことです。

「わたしのわ」  おの・こまち




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