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江戸時代に農業が飛躍的に発達したのはなぜ?

2009-06-30 09:43:29 | Weblog
 本論に入る前に, 少し勉強の方法について話しておきたい。今日のテーマも前回のテーマも実は武蔵中の21年の社会に出されたものだ。私は拾い上げるテーマは過去問からしかとらない。過去問で出されるというのはそれだけ大事なことだということだし, なにしろ高偏差値校の問題は出題の視点がいい。
 ところで今日話したいのはそういうことではない。私は特に小学生(いや実は中学でも高校でも同じことがいえるのだが)に「…博士」になってほしいと思うのである。「歴史の農業の博士」「江戸時代の改革の博士」「鎌倉時代の仏教の博士」「選挙制度の博士」「三大工業地帯の博士」等々。
 勉強というのは, まず「ひとつ」を極めることである。ひとつをきわめて, また次のひとつをきわめてゆく。これが実は資格試験や入学試験に勝つ究極の勉強法なのである。「…のことなら何を聞かれてもわかる」というくらいにひとつのことを極めてほしい。
 さて, 今日は「江戸時代の農業」の博士になってください。

 江戸時代の農業ではまず「農具の発達」というのが大きい。
 「備中(びっちゅう)ぐわ」は田起こしをするのに使います。田を耕すのは深く掘りこんで土を柔らかくするためです。こうすることによって稲の根が深くまではり丈夫な稲が育つからです。備中というのは岡山県のことです。備中ぐわの図は教科書などに載ってますから見ておいてください。
 「こきばし」は, 乾燥させた稲穂を2本の竹でつくった箸(はし)にはさんで引っ張りもみを取り込むものです。こきばしによる脱穀は大変力も入り能率もよくありません。その後, 「千歯(せんば)こき」が作られます。竹製と鉄製があり, 竹製は麦の脱穀に, 鉄製は稲の脱穀に使われました。千歯というのは, 千本の歯つまりは「たくさんの」歯という意味です。能率ははしこきの3倍といわれています。千歯こきは後家倒しとも言います。こきはしを使う仕事は主に女の人の仕事でしたから, 千歯こきが登場してそうした女の人の仕事がなくなり奪われてしまったからです。後家というのは夫に先立たれた女の人のことです。こういう人は生活するために農作業の手伝いなんかをしていたわけです。
 「からさお」は, 千歯こきで脱穀しきれなかった落ち穂などをたたいて脱穀する道具です。棒や竹とかで作ったもので中ほどが折れるようになっており, くるくる回ります。いつか図を見ておいてください。もみにくっついた「のぎ」(針状のもの)をとるためには「つち」を使いました。のぎとは, 禾編の禾(のぎ)です。これをつちでたたいてたたき落とします。
 「箕(み)」は脱穀をした後に混ざっているシイナ(実のない空穂),ホコリ,チリなどを選別する道具です。竹やふじのツルでできた大きめのざるのことです。これにもみを入れて揺すってほこりなどを飛ばすわけです。
 もみは「もみすり」をすると「もみがら」と「玄米」が出る。このもみがらと玄米を選別するのにも箕は便利です。この箕を発展させた機械が唐箕(とうみ)です。中国からきた(中国ものは唐物とよばれます。別に唐時代とは関係なく。)箕つまり唐箕といいます。詳しい図を教科書で見ておきましょう。
 「もみすり」は, もみを臼でひいて玄米にする用具のことです。臼でひいてもみがらを取り去り玄米にします。
 「千石どおし」は, 「ふるい」のことです。千石もの玄米をあっというまに通すことができるので千石どおしといいます。図は例によって教科書を見てください。
玄米の中に混じっているくず米とか砕けた米はここで選別されます。また, もみをつきうすや水車などを使って精白したぬかの混ざった米を米ぬかと精白米に選別するときにもう一度使います。ぬかは網目から下に落ちていきます。

 道具ひとつとっても米ができるまでにはいろいろな道具が使われたわけです。米の字は八と十と八からできています。つまり88の手間がかかるという意味です。
 
 さて江戸時代の農業を進歩させたものに「肥料」の発達があります。そのうちお金で買う肥料のことを「金肥(きんぴ)」といいました。「干鰯(ほしか)」と「油粕(あぶらかす)」です。前者は干した鰯(いわし)の粉です。江戸の頃は鰯が大量にとれたのです。油粕は菜種油の絞り粕のことです。

 さあ, これで武蔵中の記述問題にも答えを書くことができますね。
 理科や社会の勉強は「…博士」になることです。さあ, みなさんも博士を目指して「ストーリ」を学びましょう。
 
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