COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

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外国メディアが伝えた東日本大震災のドキュメンタリーシリーズにご注目

2012-05-12 23:37:43 | Weblog

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東日本大震災から1年2ヶ月経過しましたが、被災地の復興は遅々たる状況にあります。そんな折に以下4本の外国メディアが伝えた東日本大震災をめぐるドキュメンタリーが連続放送されます。放送時間は00:00~00:50(24時間表記)で、チャンネルはBS1です。

5月15日(火)「インサイド フクシマ」 冷却機能を失った福島第一原子力発電所を巡るぎりぎりの闘い【原題:Inside Japan's Nuclear Meltdown。制作:Quicksilver Media/WGBH (イギリス/アメリカ 2012年)】

5月16日(水)「津波そして桜」 被災者たちの姿を、希望とはかなさの両方をあわせ持つ桜と重ね合わせながら描いた映像詩【原題:The Tsunami and the Cherry Blossom。制作:Supply & Demand Integrated (アメリカ 2011年)】

5月17日(木)「子どもたちが語る“あの日”」 子ども達の視点を通して描いた東日本大震災の実像【原題:Children of the Tsunami 。制作:Renegade Pictures (イギリス 2012年)】

5月18日(金)「フクシマショック」 様々な角度から描いたフクシマの原発事故の世界への影響【原題:Nuclear Aftershocks。制作:WGBH/Palfreman Film Group (アメリカ 2011年)】

 未だに被害の実情が把握されていない福島第一原発の事故が引き起こした広範な放射能汚染が長期にわたる暗い影を投げかけています。脱原発を求める評論や声明発表、署名集め大衆行動も行われていますが、原発推進派は4月発足する筈だった原子力規制庁の発足を後回しにしても、停止中の原発の再稼動を目論んでいます。18日の「フクシマショック」にはぜひご注目ください。以下は番組HPで得られて放送内容の概要です。

5月15日(火)「インサイド フクシマ」
 東日本大震災で発生した津波の直撃を受け、東京電力福島第一原発は電力を喪失し、原子炉の冷却機能を失った。緊急事態に直面した関係者はどのように対応し、危機を乗り切ろうとしたのか?イギリスのBBCとアメリカのWGBHで放送された国際共同制作ドキュメンタリーで、その全容を解き明かそうとする。 津波の後の危機に際し、東京電力が全作業員の退避を検討しているという情報が官邸に伝わったといわれている。管首相は現地や東電本店に直接赴き、「世界のために(犠牲を伴っても)対応をしてほしい」と伝えたと証言する。原発で働いていた作業員は、「詳しい事情はわからなかったが、たいへん危ない状況にあるのは感じた。しかし逃げたくても逃げる方法が無かった」、「正直、もうダメだと思った」と吐露する。 上空から放水を行った自衛隊員は、「出発前に電話すると妻は泣いた」と振り返る。東京消防庁ハイパーレスキュー隊の隊長は「普段通りの任務の一つに過ぎない。現場に入る前に家族に伝えなかった」と語る。 緊迫した状況下の対応に、避難を余儀なくされた福島の人たちの悲痛な声を織り交ぜながら、原発事故対応の全容を描く。

5月16日(水)「津波そして桜」
 町を次々と飲み込んでいく津波。それを高台から見て恐怖に震え、家族を心配する人々。あの日から約1か月後、イギリス人の女性監督ルーシー・ウォーカーは被災地に入り、家を失い、家族や友人を亡くした人々の心の内を丹念に追った。さらに桜の花が好きなウォーカー監督は、日本人が古くから桜に抱いてきた様々な思いを取材。津波にさらされても美しい花を咲かせようとする桜を、絶望のふちに立たされても明るく前向きに生きようとする被災者の姿と重ね合わせる。 「家も洋服もいらないから、命だけは返してほしい」と訴える男性。住んでいた町がすべて津波にさらわれ、姉を捜し続ける女性。福島原子力発電所から約30キロの距離にいながら、「壊れた家を建て直し、住み続ける」と語る夫婦。そこには何もかも失いながら、それを静かに受け止め、季節の移ろいとともに復興への希望を強くする人々の姿があった・・・。 はかない桜の花をモチーフとし、そこに東北の人たちの素朴な声を織り交ぜながら、東日本大震災からの復興を描く映像詩。2012年アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門ノミネート作品。

5月17日(木)「子どもたちが語る“あの日”」
 地震などの災害ではお年寄りや小さな子どもたちといった弱い立場にある人が、最も大きな影響を受ける。この番組ではイギリス人監督が主に小学生の子どもたちにマイクを向け、いま何を一番訴えたいのかを静かに聞いていく。 大地震と巨大津波によって、生活を根こそぎ奪われた東北の子どもたち。家族や友人、住むところ、学校、あらゆるものを失い、放射能汚染に怯えながら毎日の生活を送っている。 「波って知ってますか?それがザッバ~ンと大きくなって押し寄せたのが津波です」と、津波の恐ろしさを身振り手振りで説明する少年。福島県の警戒区域近くで外出を制限され、「将来は放射能を研究する人になって、みんなを助けたい」と話す少女。クラスメートのほとんどを失った少女は「あの日は“バイバイ”さえ言わずに別れた。もう会えないと思うと、とても悲しい・・・」と語る。 自らの言葉で、ていねいに語りかける子どもたちの姿が胸を打つ。

5月18日(金)「フクシマショック」
 原子力発電所の水準も、原発で働く人たちの技能も高いと思われてきた日本で、深刻な原発事故が起きたことは世界の人々に大きな衝撃を与え、様々な反応を引き起こした。アメリカの放送局が欧米への影響を中心に、事故の余波を取材した。 ドイツでは原発脱却の動きが加速し、アメリカでは原発の安全基準を徹底させる圧力が増している。しかし原発を止めてしまうと、現状では風力や太陽光など“きれいな”エネルギーだけでは電力の需要を満たせない。化石燃料による発電に頼らざるを得ず、環境に深刻な影響が出るという。「原発は発電技術が改善されるまでの“つなぎ”として必要だった。フクシマの事故はとても悪いタイミングで起こった」と専門家は指摘する。 建設から40年がたつ原発も多いというアメリカ。インディアンポイント原発は、ニューヨークの都市部からわずか60キロにある。しかし満足な避難計画もなく周辺住民は不安な声を上げている。米原子力委員会は「安全基準を徹底させている」とするが、すべての原発に手が回っていないのが現状だ。 脱原発に向けた世界の動き、そして簡単には脱原発が実現できない事情を冷静に指摘する。

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