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聖教新聞 (2017/ 1/31) 〈誉れの学園 世界市民を育む創価教育〉

2017年02月13日 21時47分04秒 | コラム・ルポ

〈誉れの学園 世界市民を育む創価教育〉

2017年1月31日 聖教新聞

第8回 貢献の志
誠実貫く「美しい生き方」
 
雪かきをしていた生徒、居合わせた役員の生徒らと共に、記念のカメラに納まる創立者・池田先生(1983年2月17日、東京・創価学園の栄光橋で)。当時を知る卒業生は述懐する。「“花びら”のようにひらひらと舞う雪と、先生の温もりあふれるまなざしを、今も鮮明に覚えています」と
雪かきをしていた生徒、居合わせた役員の生徒らと共に、記念のカメラに納まる創立者・池田先生(1983年2月17日、東京・創価学園の栄光橋で)。
当時を知る卒業生は述懐する。「“花びら”のようにひらひらと舞う雪と、先生の温もりあふれるまなざしを、今も鮮明に覚えています」と

 深々と、雪が降り積もっていた。
 早朝4時、30人ほどの学園生が静寂に包まれた雪道を歩く。誓球寮に住む東京・創価学園(小平市)の硬式野球部の生徒だ。
 夜明け前の町。吐息は白く、寒風は身を刺すように冷たい。生徒が向かったのは、寮の近くにある東大和市駅。その周りで、黙々と「雪かき」を始めた。
 通勤・通学ラッシュの時間が来る前に、雪を除き、歩道を確保しよう――練習で鍛えた体を懸命に動かす。主将は語った。
 「いつも応援し、支えてくださる地域の方々に、少しでも恩返しができたらとの思いで、寮生全員で取り組んでいます」
 朝6時を過ぎ、活気づく町。行き交う人々から、「いつもありがとね」「助かるよ」と、ねぎらいの声が掛かる。
 学園野球部の雪かきは、誓球寮が鷹の台にあった時から、30年以上の伝統があり、東大和市からは4度、表彰されている。
 その健気な行動を、創立者・池田先生は「偉いね」「うれしいね」と、たたえる。「みんな風邪をひかないように」と、全員に温かい飲み物を贈ることもあった。
 「雪か。雪もいいな。天からの便りだよ」
 東京の創価学園を訪れた池田先生は冬空を見上げ、そうつぶやいた。1983年(昭和58年)2月17日のことである。
 栄光橋の付近には、雪かきをする生徒たちがいた。その姿を見つけた先生は、「そこで雪かきをしている人たち、こっちに来なさい」「記念撮影しよう!」と。
 雪まじりの風が吹く中、先生は傘も差さず、生徒を励ました。「寒かっただろう」「みんな、本当にありがとう」
 卒業後も見守る。22年後、先生は当時の出会いを随筆に記し、彼らに句を詠んだ。
 「忘れまじ 君の凜々しき あの姿」
 “雪の原点”を結んだ生徒の中からは、学園の教職員も4人誕生した。今、東西の創価学園、札幌創価幼稚園で、池田先生の心を継ぎ、後進を育てている。
 その中の一人は、こう述懐する。
 「どんな些細なことも、“人のために”と頑張ったことを、池田先生は、誰よりも褒めてくださいました。『特掃』(行事前などに行う校舎内の清掃)や雪かきなどに取り組む中で、自然と、人に貢献しようとする心を磨いてきたのだと思います」
 人のため――その真心を、その献身を、池田先生は見逃さない。常に、人知れぬ努力に光を当て、喝采を送ってきた。
 だからこそ、学園生は労を惜しまない。「人のために」と率先する。学園の仲間と「貢献の心」を磨き、やがて、人生を貫く「志」へと昇華させていくのである。
 一方、日本社会では、子どもたちの「思いやり」の低下が危惧されている。原因には、家族間での会話の減少や「自分さえ良ければ」という「大人社会の風潮」などが挙げられている。(文部科学省ウェブサイト)
 ゆえに、世界の知性は、学園生の特性に注目する。米国・マサチューセッツ大学ボストン校のラングリー学事長は、「思いやりにあふれた学園生の振る舞いに、創価教育の真価を見ました」と評した。
 四季を彩る学園の数々の記念行事。その運営は全て、生徒が自発・主体的に行う。
 関西創価中学・高校(大阪・交野市)の「新世紀栄光班(旧・整理班)」は、行事の準備、参加者の整理誘導、清掃や片付けなどに取り組む。班の伝統は、関西校の前身である「創価女子学園」の1期生から、大切に育まれてきた。昨年11月、1期生は、現役の班員に、班の名が入ったジャンパーを贈っている。
 行事の成功を支える重要な役目。だが、決して目立つことはない。それでも、班員たちは「ここが自分を成長させる場所」と、誇らしく胸を張る。
 今、新世紀栄光班には、約500人の生徒が所属。出身者からは、博士、外交官、弁護士、国連機関の職員、企業の取締役ら、社会貢献の人材が多く誕生した。医師になった兄弟もいる。李瑛さんと李悠さんだ。
 二人は、関西高の受験などで、整理誘導を行う班員の姿を見て感動した。笑顔を絶やさず、きびきびと動く姿。優しく声を掛けてくれ、受験の不安が和らいだ。
 「あんな学園生になりたい」――強い憧れを抱いた。瑛さんは27期生、悠さんは34期生として、関西高に合格。国立大学の医学部を目指しつつ、新世紀栄光班で3年間、青春の汗を流した。二人は語る。
 「班の活動を通し、『陰の支え』に感謝できるようになりました」と。今、沖縄の病院に勤務する瑛さんは、「患者さんを支える“背景”を尊重しながら、一人一人に寄り添いたい」と「家庭医」を目指す。
 悠さんもまた、「患者さんの不安を和らげ、笑顔を共有できる医師に」と、大阪で研修医として、奮闘の日々を送る。
 京都大学名誉教授・加藤尚武氏の編著『人間と貢献心』(芙蓉書房出版)では、「貢献心は人間の本能である」との考えが明示されている。「人の役に立ちたい」との思いは万人共通のものである、と。
 であるならばこそ、いかにして、内在する「貢献心」を引き出すか。小学校からの一貫した教育実践が鍵になる。
 東京創価小学校(小平市、国分寺市)では、3年生が近隣の高齢者ケアセンターを訪問。8年前から毎年続けられてきた取り組みで、高齢者の方々との交流を通し、「思いやりの心」を育てている。
 核家族が増える中、祖父母と共に暮らす児童は少ない。そのため、まずは介護などについて学び、センターを2度訪問する。
 1回目の訪問では、児童が高齢者の方々に自己紹介し、いくつか質問をする。
 耳の不自由な方がいた。自分の声が届かず戸惑う児童。次の訪問に向け、どうすればいいか考え、班で話し合った。
 「パズルが好き」というおばあさんがいた。だが、最近は指が思うように動かず、小さなピースは取りづらいという。「おばあさんが疲れずにできるパズルを作りたい」。児童たちは絵を描いた段ボールを切り、大きな“特製パズル”を作った。
 迎えた2度目の訪問。児童たちの姿勢に変化が見られる。椅子に座る高齢者の耳元で話をする児童。高齢者の前にしゃがみ、低い体勢で話す児童。ある女子児童は、折り紙のメダルを贈った。受け取ったおばあさんは、メダルをそっと胸元に。「最高のメダルだね」とほほ笑んだ。
 児童たちが書いた感想。その多くには、「おじいさん、おばあさんが、えがおになって、とてもうれしかった」とあった。
 児童の変容を、教員はこう分析する。
 「最初、児童の心には、『自分たちが学ぼう、楽しもう』という思いがあります。でも、高齢者の方々と触れ合う中で、『何とかして皆さんに喜んでもらいたい』との思いが芽生えます。相手の方の趣味や状況を考え、児童同士でアイデアを出し合う中で、他者意識が育っていくのです」
 学園生が発揮する豊かな「貢献の心」。それは一朝一夕に育まれるものではない。小学校から高校までの創価一貫教育の取り組み、地道な日々の実践、その努力をたたえる池田先生の励ましがあるからこそ、「人のために」との姿勢が身に付く。
 かつて、先生は、学園生に呼び掛けた。
 「誰が見ていようが見ていまいが、自ら決めた道を歩み続ける。この『誠実』を貫き、『誓い』を果たしゆく行動のなかに、人間として最高に美しい生き方がある」
 称賛がなくてもいい。今、目の前にいる「一人」のために。真心込めて誠実に――青春の誓いに生きる学園生の姿を、卒業生の奮闘を、池田先生は見守っている。

池田先生の指針

 どんな人生を生きるのも自由ですが、ただ自分の生きがいとして、社会のために何らかの貢献をしようという進歩だけは忘れてはならない。
 不幸な人、悩める人など、庶民の味方になっていただきたいのです。本質を見て、正義の思考と指針を持った指導者になってください。
 どんなに知性があっても、優秀な頭脳の持ち主でも、そのなかに福運がなければ、人のため、社会のために貢献できない場合があります。空転したり、ニヒリズムに陥ったりしてしまうことがあるのです。
 全体人間となるための福運をどのようにつけるか、これを生涯の課題として、お互いに励まし合い、仲良く頑張っていただきたい。
 〈1972年3月18日第2回創価高校卒業記念謝恩会〉

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 写真は、ちょうど自分が卒業した年で、懐かしい同窓生が多数、写っているんだよね。

この写真と出会うのは聖教新聞では2度目なんだけど、自分を鼓舞してくれるんだよ。

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