「描く」仕事の現場から

イラストレーター兼デザイナー兼ディレクターTETSUの独り言

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■イラストとアートの定義(仮)

2008年02月26日 | イラストの話
ここのところ、アートイベントの
裏側に関わる機会が増えて来た。

その中で、「アート」と「イラスト」
という、概念の定義を自分なりにはっきり
させておきたいなという気持ちがあって,
コラムに書いてみることにする。

アート(芸術)は「人間」と「社会」を結ぶ活動である。
人間は社会で生きていく中で様々な内的な「イメージ」を
持ち,それを表現する意欲を持つ。それが、
「ネガティブ」なものであれ、「ポジティブ」なものであれ、
アートと呼ぶべき資格はまず、その人の「存在」が立脚点で
なくてはならない。さらに、価値のあるアートというのは
「社会的意義」のあるもので「オリジナリティ」という
「個別性」の高いものである必要もある。

「イラスト」はその語源である
【illustrate】
(~を説明する、例証する(illustrate+名+with),照らし出す、
~に図解を入れる)
の意味からもわかるように、本質的には「機能」があるもの
であると考える。「目的」に沿ったものとも言える。
「何を」理解するために作られるのか、の「何を」の部分が
例えば,「機械の説明」なのか、「主人公の内面」なのか、
「星の起源の説明」なのか、あるいは「給与の内訳」なのか、
それによって当然、表現は180°違う。
表現することが多岐にわたる以上、これを職業とするものは
ありとあらゆる物事に精通する必要がある。
いかに、機能的に説明するかという命題は、時として、
人の第六感の部分や、直感的な部分を刺激することも
求められる。これをセンスと呼ぶのかもしれないが、
「アート」を「表現のベース」にあるいは「フィルター」
としてまといながら、「特定の命題」にそったものを作る。
加えて,その目的および,その結果に対して、責任を負う
のが「イラスト」である。

「イラスト」と呼べないイラストと銘打たれたものが多く
氾濫する反面、逆に非常に「イラスト」であるのに、
その効用価値に反し、適正な価格で取引されていないものも
多くある。

以上,線引きしてみたが,
「アート」として認識するレベルにある「イラスト」
は数多くあり、レベルの高い「アート」でなければ、
伝わらない「イラスト」のポジションは日々増えている。


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2 コメント

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アートの定義 (名無しさん)
2008-04-06 21:01:40
アートの定義って難しいですね。まあ初めから定義が無いものに定義付けしなければいけないからまた難しい。昔は「人工物」の事をartと言ったそうですね。神が創作した以外のものはみんな「art」この考え方は結構気に入っています。神が創ったものをモチーフに人間が作ったモノをまた人がモチーフにして進化していく。モノにどんどこDNAが付加されて違ったモノに増殖していく。すごいですよね。イラストの定義では「仏像」の制作に似た感覚を持ちました。仏像の形は「教義」を人の形にして表す事。仏像はアートではなくあくまで仏像。その潔さが気に入ってます。
勝手に書きなぐって申し訳ありませんでした。
Unknown (TETSU)
2008-04-07 01:03:56
コメントありがとうございます。
「art」の定義、興味深いですね。
イラストも仏像も、心にプラスの結果を残すべく
作られるべきもの、かもと思ってみたり。

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