チャイナMBAマネジメント協会

「CMMA: China MBA & Management Association)」

早くも就職したクラスメイト_長江商学院

2013-06-30 | 長江商学院MBA
こんにちは、長江商学院の石川です。


写真は米国研修時に撮ったものです。サンフランシスコの南、モロ湾の側にあるHearst Castleです。小高い丘の上にそびえ立つ、ルネサンス調の城です。おそよアメリカらしくないですが、漠とした草原に脈絡もなく現れる白亜の建物が、強烈に印象に残っています。

さて先日、クラスメイトの一人が就職先を決めて、地元の上海に戻ってゆきました。もちろん、卒業は今年の11月ですから、講義はまだたくさん残っています。どうしたことかと話を聞いてみたら「良い会社から内定をもらったので早めに上海に戻ることにした。ただ、各学期の最低単位は取らないと卒業できないから、北京にちょいちょい戻って来るよ。」とのことでした。
なんとも忙しい男です。

ちなみに彼が就職を決めたのは、去年本校に会社案内をしに来た外資系の医療機器メーカーです。医師の国家資格を持つMBAホルダーという、彼のキャリアにはぴったりの就職先のように思えます。給料は年収で50万~60万元くらいとのことです。1元=16円換算で計算すると、800万~960万円です。どうでしょう?もちろんもっともらう卒業生もいますが、中国では十分な金額ではないでしょうか?
「よかったね、いい給料じゃん」と声を掛けたところ「何言ってるんだ、俺には子供が2人もいて、ローン付きの家が2軒あるんだ。長江の学費も銀行から借りて払ったし、どれだけ借金があるとと思ってるんだ。」と返されました。

というか、そんな状況で会社を辞めてMBAに入学したという決意が凄いですね。どうやって奥さんを説得したのが、想像もつきません。

ではでは




7/6(土)中国大陸・香港・シンガポールMBA卒業生・現役生が一堂に集結!「アジアMBA夏祭り」開催

2013-06-27 | その他
こんにちは!長江商学院MBA2011年卒の大内です。

これまで7回に亘って、東京、北京、上海、広州で開催してきました「中国トップMBA留学説明会」の拡大版として、今回はアゴス・ジャパンの全面協力の下、香港・シンガポールMBAを交えた「アジアMBA夏祭り」を7月6日(土)に開催することになりました!

ありきたりな欧米MBAではなくアジアMBAやアジア・ビジネスに興味がある方々に、MBAを通したアジア・ビジネスとの関わり方、学校や授業の様子、卒業後のキャリアなどをシェアできればと考えています。

私も第2部パネルディスカッション、第3部個別学校説明会に参加いたします。

詳細は以下のアゴス・ジャパンのプレスリリースをご参照くださいませ。

既に申込者数は100名を超えております!
日本初となる企画ですので、この貴重なチャンスをお見逃しなく!
当日お会いできるのを楽しみにしております!


北京大学、香港大学等アジアMBAトップ校の卒業生・在校生が集結
第1回「アゴス・ジャパン アジアMBA夏祭り」開催のお知らせ


海外トップ大学・大学院留学準備指導校を運営する株式会社アゴス・ジャパン(代表取締役:横山 匡、本社:東京都渋谷区)は、北京大学、香港大学等アジアMBAトップ校の卒業生・在校生が集結する第1回「アゴス・ジャパン アジアMBA夏祭り」を開催いたします。

「アジアMBA夏祭り」は、アジアトップビジネススクールの卒業生・在校生の方々の受験体験談、在学中の武勇伝や苦労話、課外活動や生活全般の話など、先輩たちの生の声を聞けるまたとないチャンスです。校主催の正式な説明会とは異なり、気取らない雰囲気の中で、直接質問をしていただけます。

また、特別ゲストとして、ダイヤモンドオンラインにて「日本人の知らないリアル中国ビジネス」を連載中の江口征男氏をお招きし、MBA留学の意義、起業、アジアでのビジネスについてご講演いただき、各校代表者の方やアゴス・ジャパン留学カウンセラーとのパネルディスカッションも開催します。

◇日時: 2013年7月6日(土) 17:30-21:30
◇会場: 渋谷 東急プラザ8F AP渋谷
http://www.ap-shibuya.com/

◇イベントスケジュール
第1部:17:30~18:00 基調講演
パネリスト:江口 征男 (えぐち・まさお)氏
アクセンチュア、ブースアンドカンパニー等外資系経営コンサルティング会社、大手子供服アパレル会社を経て2006年中国移住。法務コンサル会社のY&Eコンサルティング、GML上海の2社を経営。中国ビジネスに関する講演、執筆多数。ダイヤモンドオンライン:「日本人の知らないリアル中国ビジネス」
http://diamond.jp/category/s-real_china )
第2部:18:00~19:00 パネルディスカッション(モデレーター2名、パネリスト6名)
第3部:19:00~21:30 個別学校説明会(各20分)+各学校のブース設置(計11校)

◇参加予定者出身校:11校 (2013/6/21現在)
【中国】
・清華大学経済管理学院/School of Economics and Management Tsinghua University
・北京大学光華管理学院/GuangHua School of Management
・長江商学院/Cheung Kong Graduate School of Business
・中欧国際工商学院(CEIBS)/China Europe International Business School
・中山大学嶺南学院/Sun Yat-Sen Business School
・香港大学/Faculty of Business and Economics The University of Hong Kong
・香港科技大学/HKUST Business School The Hong Kong University of Science and Technology
・香港中文大学/CUHK MBA The Chinese University of Hong Kong
【シンガポール】
・新加坡国立大学/National University of Shingapore
・南洋理工大学/早稲田大学 Nanyang-Waseda Double MBA
【日本】
・グロービス経営大学院/Graduate School of Management, GLOBIS University
主催:アゴス・ジャパン

■参加費:無料

■参加お申込みはこちら
http://www.agos.co.jp/e.php?e=2576



第5回 長江商学院MBAコース Gina(女性)28歳

2013-06-15 | 長江商学院MBA


<プロフィール>
新疆ウイグル自治区、ウルムチ出身。父親は画家、母親は国営企業を経て貿易会社を起業。地元の高校を卒業した後、英国カーディフ大学に留学。3年次には日本の国際基督教大学に交換留学。日本語を中心に1年間、三鷹キャンパスにて勉強。大学卒業後は中国のChina Children and Teenagers Foundation(NPO)にて子供の教育支援活動に従事。その後、中国系IT企業Beyond Softに入社。日本勤務を経験した後、東京にて英国系リード・エクシビジョン・ジャパン社に転職。2011年に帰国し、北京にて両親が興したオークション会社の経営をサポート。


Q. 家族について簡単に教えてもらえる?
A. 父は画家。母は元々、国営企業で働きながら貿易会社を興して、カザフスタンとか外国との取引をしていた。母親の仕事がずっと上手くいっていた訳ではないけど、周りの人と比べると豊かな生活を送っていたと思う。

Q. 小さい頃は、どんな子供だった?
A. 漫画や本を読んだりするのか好きだったの。父の影響もあったのかも知れない。日本の漫画も好きだったよ。「聖闘士星矢」を観て、ギリシア神話に夢中になったりしてた。歴史モノとか、ファンタジー系が好きだったかな。中国の「十万个为什么」っていう子供向けのシリーズ本も大好きだった。自分でお話を考えて書き溜めたりしてたの。それを自分で考えたとは言わずに「ねぇねぇ、面白いお話があるんだけど」って、友達に話して聞かせたりしてた(笑)。

Q. 高校までは地元の学校だよね?
A. そう。両親もそんなに厳しくなかったし、勉強に夢中になるタイプでもなかった。競争してNo1を目指すより、人と違うユニークな人生を送りたいって思ってた。

誰とも違う人生が歩みたい

Q. 大学はイギリスに留学したんだよね?
A. うん。ウルムチから見たら、北京も上海も大都会で魅力的だし行ってみたかったんだけど、もっと人と違う人生が歩みたくて、海外で勉強しようと思ったの。日本に行きたいって気持ちもあったのだけど、日本語が話せなかったし、英語が得意だったからイギリスに決めたの。ウェールズにあるカーディフ大学という学校で、経営学を専攻したわ。副専攻は日本語にしたのよ。

Q. イギリスでの生活はどう感じた?
A. 寮長とか中国人学生会のリーダーとかいろいろチャレンジした。寮生活ではイギリス人の女の子達と一緒だったのだけど、年齢も私が少し上だったしバックグランドも違ったから、なかなか会話に入っていくのが難しかった。みんな好きな人のこととか話してたけど、私は彼氏もいなかったし、ゴシップも何を言っているのかよく分からなかった(笑)。そのせいで落ち込んで、だいぶ悩んでいた時期もあった。

日本で出会った大切な人

Q. 学生時代の想い出と言えば?
A. それは恋よ、恋(笑)。3年次に国際基督教大学との交換留学で日本に行くことができたのだけど、そこで彼氏ができたの。

Q. 学校の同級生ってこと?
A. ううん。日本に着いたら、友達はみんなバイトしてたから、私も何かやりたいなって思ったのね。それで、英語や中国語を教えてバイトをしようと思ってウェブサイトで生徒を募集してみたの。それに最初に応募してきた人が、彼氏(笑)。私より8歳年上で、IT会社を起業してた。彼には中国語でなくて、英語を教えてた。最初は全然そんな感じじゃなかったのだけど、3カ月くらいしたら告白されて付き合うことになったの。

Q. そうなんだ、じゃあ彼とはイギリスに帰るまでの1年間付き合っていたってこと?
A. ううん。その後も、遠距離で5年間くらい付き合ってた。彼を通して、日本のことも深く理解することができたし、人生に関してもすごく勉強させてもらった気がするの。女性として愛されている実感もすごくあったわ。年は離れていたけど、彼の価値観がすごく私に影響を与えてくれた(笑)。

海をまたいだ恋、そして就職

Q. イギリスに戻って、それから就職はどうしたの?
A. 中国に戻ったわ。イギリス留学時代にOxfamというチャリティ団体に関わっていたこともあって興味があったから、「China Children and Teenagers Foundation」というNPO団体で、子供の教育支援事業をやることにしたの。ただ、入ってみると中国のNPOは政府機関に組み込まれているようなところがあってイメージと違ったから、3か月で辞めたわ。次の会社は、Beyond Softという中国のIT企業。対日事業部という部門に配属されて、すぐに日本への転勤が決まったの。すごくラッキーだったと思う。お客さんがソニーだったから、木更津の工場に行って食堂でご飯を食べたりした。ラーメンがすごく美味しかったのを覚えてる(笑)。仕事は、ソフトウェアの品質管理を担当してたわ。

Q. 彼氏とも、もちろん再会できたんだよね?
A. うん。再会というより、彼はずっと待っていてくれた。仕事については、ソニー向けのプロジェクトが終わってから、所属していた部門そのものがなくなってしまったこともあって、新しい会社を探すことになった。幸い、間もなくリード・エグジビション・ジャパン社に採用してもらえたわ。

Q. 新しい会社での仕事は?
A. 国際見本市の開催というビジネスをやっている企業。社風もよくて素晴らしい会社だった。入社して間もなく、大きな仕事を任せてくれて海外出張や見本市での英語のMCをやらせてもらった。すごく楽しかった。社員はほとんど日本人だったけど、あまり日本的でないというか、自由な会社でとても好きだった。結局、この会社には2年間勤めて、メディア・リレーションや広告予算の管理などを担当した。

悩んだ末の帰国、中国で直面した現実。

Q. その後、中国に戻って長江商学院に入学したんだっけ?
A. ううん。2011年に中国に戻ってきたのだけど、当時、母親の体調が悪くて手術を受けることになったのね。長く別々に暮らしていてすごい心配だったし、両親はその時、オークション会社を経営していてから、私が手伝わなきゃって思ったの。それで中国に戻ることに決めた。
母親の近くにいてあげられたのは良かったのだけど、仕事は・・・・・・めちゃめちゃ大変だった。つらかった。私は中国での仕事経験が少なくて、お客さんとどうやって付き合えばよいのか感覚が掴めなかったし、政府との関係も複雑で難しかった。日本人との付き合いの方が、むしろ楽なくらいだったわ。従業員からしても、いきなり社長、つまり父親の娘が管理職として入社して、よく思っていない人もいたのね。私も業務が分からないからうまく指示を出せないこともあって、その頃は、自分の能力に自信を無くしちゃってた。さらに、社内のいざこざで退職してしまう社員もいたりして、本当にショックだった。彼氏と別れたのもその頃ね。仕事にかかりきりで連絡も途切れがちだったし、両親のことを考えると日本に戻ることも考えられなかったから、私から別れようって切り出したの。ただ、彼との出会いには本当に感謝しているわ。

Q. 中国でMBAを取ろうと思った理由は?
A. 両親の仕事を手伝っている時の経験から、もっと中国のビジネスを理解しなきゃダメだって思ったの。ビジネスセンスを磨いたり、もっとネットワークを広げたいなって。友達もたくさんできて楽しんでるわ。

Q. 卒業後のキャリアはどう考えている?
A. 両親の仕事は落ち着いてきたから、また教育関係の仕事をやりたいなって思ってる。最近、北京外国語大学のインターンに採用されて、10代の子供向け英語教育プログラムの開発を任されているの。政府関係者向けのワークショップもあって、今度講師をやるのよ。今から楽しみ。もちろん、将来的には日本に関わるビジネスもやりたいわ。

今も心の中に響く言葉

Q. 漫画もまだ続けているんだよね?
A. うん、まだ描いてる。実はアシスタントを2人雇って手伝ってもらってるの。プロになれるとは思わないけどね(笑)。別れた彼氏がね、勉強以外で私に最初に聞いた質問が「あなたの夢は何ですか?」っていうものなの。それまでそんな事聞かれたことなかったから、びっくりしちゃって、うまく答えられなかったけど、その質問が今でも私の心の中で響いている。
「特別でOnly 1の存在」になりたくて世界に歩き出した私。いろいろ国で生活をして、大切な人に出会って、お友達を作って、大変な時もあったけど、楽しいこともたくさん経験した。まだ「特別でOnly 1の存在」になれたとは言えないけど、好きな人と一緒にいて、好きなことを一生懸命やる豊かな人生を送れていると思う。これからも仕事はもちろん、漫画や小説など子供時代から夢中になっていることを、ずっとやり続けたいなって思ってるの。この先の人生もとても楽しみ。

<インタビューを終えて>
中国に来て戸惑うことばかりだった最初の頃、クラスで席が隣だったのがGinaでした。彼女から「私も日本での生活が長かったから、まだ北京に慣れないところがあるよ」と言われ、中国人でもそうなのかと安心したことを覚えています。そんなGinaのインタビューはひたすら恋バナでした。
中国の中でもウルムチという辺境で育ち、大学生活以降は日中英を股にかけて生活し、三か国語を流暢につかいこなす彼女。そんなGinaを見ていると、「中国人」という言葉の意味の多様性と広がりについて考えさせられます。ちなみに、チラ見させてもらった漫画のスケッチは、とても上手でした。いつか完成版を読んでみたいです!

West Pointの怪物_長江商学院

2013-06-03 | 長江商学院MBA

こんにちは、長江商学院の石川です。

NY研修の締めくくりとして陸軍士官学校「West Point」のオリエンテーリング訓練に参加してきました。West Pointはマンハッタンから車で約1時間半程の距離にある米陸軍の士官養成学校です。ハドソン側のほとりに設けられた広大なキャンパスは65平行Km以上。世界で最も広い大学と言われています。

写真に写っている女性は、既に退役したWest Point卒業生。
「陸・海・空で士官学校を分けているのはなぜ?リーダーシップの方法論が違ったら、統合作戦で困るのでは?」と質問したところ
「リーダーシップに関しては、確かに同じようなことをそれぞれの学校で教えているわ。ただし、3軍で必要とされるスキルは全く異なるので学校も分けているの。例えば、私はあなたを素手で殺す方法を知ってるけど、空軍じゃそんなこと教えないでしょ。」と返されました。一瞬冷たい殺気を感じましたが、気付かないフリをしておきました。そんな彼女が現役時代に記録したベンチプレス140kgの記録は、今でも破られていないそうです。グリズリーを発見してしまいました。

さて、そもそもMBAがなんでミリタリーへ?という疑問はありますが、文脈的には「実践的リーダーシップを学ぶため」ということになるのかと思います。長江のCEOプログラムやCEIBSも過去にこの訓練に参加したそうです。もっとも訓練そのものは、退役軍人等で構成される外郭団体によって運営されており、当然ながらWest Pointの教育そのものとは、完全に切り離されて行われています。外郭団体および構内にあるホテルが行っている「お小遣い稼ぎ」という見方が適切かと思います。ちなみに、海外の主要顧客は中国人だそうです。

午前中の講義では、退役した陸軍大佐が「いかにWest Pointが凄いか」という事を滔々と語ってくれました。曰く、West Pointは毎年全米からトップクラスの高校卒業生を毎年1000名程度入学させており、過去には大統領を3人も排出している。この企業、あの企業のCEOもWest Point卒業生だよ、みたいな話でした。それからカリキュラムの話。1年生は何も分からずに、先輩に怒鳴られっぱなし。だけど4年になる頃には訓練で何百何千人もの部隊を指揮するくらいにまで成長する。全学生がアスリートとして毎日スポーツに励み、専攻も原子力から外国語まで総合大学並みに取り揃えている・・・・・・etc etc
個人的には興味を持って聞きましたが、この内容は「好きなやつにじゃないと響かないんじゃないかな?」と若干の懸念。
リーダーシップ論は至極まっとうな内容でした。「Be,Know,Do」「己を知り、技術を磨き、実行せよ」。リーダーとして最も優先させなければいけないのは、任務の遂行。とにかく勝ちにこだわれ。上官、部下に対して、それぞれに誠実であれ。襟を正したくなるような講義でした。ただし企業におけるリーダーシップとの関連性で考えると「それはそれ、これはこれ」じゃないかなと思うのです。それぞれの組織や産業にはそれに適したリーダーシップがあり、一様にこれだというものを、全てに適用するのは難しい。ミリタリー的なゼロサムかつ大規模・垂直型組織を前提としたリーダーシップ論は、ある特定の企業・産業にしか応用できないのではないかと思います。
ということで「West Point流リーダーシップのこういう考え方は、企業のシェア獲得競争でも同じことが言える」みたいな事を言われると「?」です。もっとも、Best of Bestを集めた熾烈な競争環境と圧倒的なプレッシャーと負荷で勝ち上がってきた陸軍士官の根性とスタミナは間違いなくどこでも通用するでしょう。

さて、最後に美しいキャンパスの写真を何枚か掲載しておきます。
ではでは

NYオフィス_長江商学院

2013-06-01 | 長江商学院MBA

こんにちは、長江商学院の石川です。

写真は長江商学院のNYオフィスです。内装工事中につき、何もありません。着くまでは「本当にあるのか?」という感じでしたが、本当にありました。主なオペレーションは、中国進出をする・している米企業エグゼクティブへの教育プログラム提供が目的とのこと。南米特にブラジル企業へのマーケティングも視野に入れているらしいです。本校のEMBA、CEOプログラムの米国研修をアレンジしたり、米系MBAとのデュアル・プログラムを開発することもミッションの一つです。

さて、NY滞在も6日目。コロンビアMBAでの講義も終了しました。印象に残ったのは、Strategic Intuitionと題したWilliam Duggan教授の講義。意訳すると「Inovationはパクリだ」というものでした。パクリというとうのが言い過ぎだとすると、新しそうに見えるアイデアも、全て既存の要素の組む合わせで説明できるという内容でした。曰く、ナポレオンはジャンヌダルクに、ピカソもマチネを真似て、それにオリジナルにない別の要素を組み合わせて、後の世で革命的と言われるような功績を残した、とのこと。

企業訪問はGoogle、East West Bank、Tiffany、Hill Country。Hill Countyは、コロンビアEMBA卒業生が起業したフードチェーン。Googleオフィスは、これまで繰り返しマスメディアに露出されてるので特に驚きはなかったですが、コロンビアMBA卒業生のスピーチが素敵でした。マッキンゼーからGoogleに移籍したというインド人でしたが、一言でいうと「いろいろあるけど、やっぱり、好きなことをやれ」というメッセージをエネルギッシュに伝えてくれました。

そして、今晩は本校主催のアントレプレナーシップ・セミナーです。NY在住の中華系起業家を招いてアントレプレナーシップについてのスピーチ&ビジネスプラン(コンペティションみたいなもの)が行われます。

設立10年、まだまだよちよち歩きの長江商学院ですが海外展開の意欲は非常に感じます。潤沢な学校資金でNY滞在できて、とても幸せです。