なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

「茶の湯」展

2017年04月19日 | 
に行った。やっぱり新聞屋がくれた招待券である。目的は、一応天目茶碗。「なんでも鑑定団」の真贋論争でいきなり有名になったこの茶碗を出すあたり、国立博物館もなかなかやるなあ、と思いつつ。

 茶の町入間市に住んでるくせして、「茶道」の基本も全く知らない。ので、展示されてる茶道具の数々、の使用目的が今ひとつよく分からないのだ。ので、チンプンカンプンだなあと思いつつ見て回る。見に来ている人はシニアが多い。茶道が趣味で、っぽい人もかなりいそう。「なんでも鑑定団」の影響なのか、やたら人がいるので閉口した。こうなると展示会場がいささか殺気立ってくる。案の定といおうか、爺さんが怒鳴る「全然動かないじゃないかあ」。会場の係員に文句を言ってる人も。せっかちなんだから~~~。茶の湯なんて、せっかちから一番離れててしかるべきなんじゃあないの?ということで、ますます年寄りがキライになるのだった。

 見た感想。日本てつくづく変わってますわね。歪んだり凹んだ茶碗に「味がある」とかいって、国宝や重文になる。見ていて、自分が子供の頃つくった瀬戸物を思い出してしまった。手捻りでつくった入れ物だったんだけど、焼いてみたらグニャグニャひん曲がったブツになっちゃって、釉薬付けてもう一度焼いたら壊れちゃうだろうってことで素焼きで返ってきちゃったんだけど。あれとどう違うのかなあ?いや多分全然違うんでしょうけど。美意識というか、芸術的価値というか、がぴんと来ない。天目茶碗はさすがというか、確かに綺麗だった。

 ところが、天目茶碗、と称する奴を出口のミュージアムショップで売ってるのだ。7万円台。そういえば、近所のリサイクルショップで人間国宝作(ということになっていた)の茶碗が5万円台で売ってたなあ、と思い出す。こういう価格設定ってどうなってるんでしょう?

 ということで、どうも、茶道を趣味なんかにしちゃったら、軽く1千万円くらい吹っ飛んでいきそうだ、という結論に。いい茶道具を揃えなさい、着物もこういうのにして、なんてやってたらね。まあね、日本人ってのはなんでも道具に金をかけたがる。テニスのラケットだの、馬関係の道具だの、やたら新作が持ち込まれて、かつ、それがすぐ売れるのは日本だけじゃないかしら。で、日本人はなんでもかんでも「~~道」にしたがる。やたら小難しくして、習得が難しそうにする。茶なんか美味しけりゃいいじゃない、と思うのだが。

 この間、面白い本を読んだ。
作者はフランス人で、ズバリ「贋作家」。なんと、この人が描いた「ピカソ」だの「ルノワール」だの「シャガール」だのの偽作品が、いまだあちこちの美術館等々で「真作」として展示されているそうな。勿論、鑑定も「真作」と評価しているわけだ。この人の本を読むと、そもそも美術作品の「芸術的価値」ってなんなのさ?が分からなくなる。今回の展示を観て、ますますそう思うようになりましたね。

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