龍馬伝 第１８回

第１８回

『海軍を作ろう！』





龍馬と長次郎は勝から海軍士官を集めるよう言われる。

大坂の勝塾では塾頭・佐藤与之助が候補生達を指導。

塾頭からも早く訓練生を集めて来いと言われ、

龍馬と長次郎は町へ出る。

しかしなかなか見付からない。

そんな時、龍馬は一緒に脱藩した沢村と再会。

沢村を説得し、沢村は勝塾へ入ることとなった。



その頃、京では家茂の上洛について、

どうするべきか話し合いをしていた。



家茂が帝と対面。

攘夷実行はいつかと迫られる。

攘夷実行の期日が決まるまで、

江戸へ戻らず京へ留まるよう三条が言った。

全ては武市の筋書き通りに進んでいた。



武市は容堂と会えることになり喜んだ。

容堂と対面した武市は思いがけないことを言われる。

海軍操練所に訓練生を３人出すようにと。

容堂は更に追い討ちをかけることを言った。


「勝のところに、土佐藩士の脱藩浪人がおったのう。

確か、坂本龍馬と。

そうじゃ、坂本の脱藩は許しちゃろう。

これからは、うちのもんが勝殿の世話になるがじゃ。

それがええ。」



勝塾の龍馬の元へ、土佐藩士３人が

訓練生としてやって来た。

龍馬は喜んだが、３人は幕府に手を貸すことが不満だった。



その頃、以蔵はまた

自分が蚊帳の外に置かれてる気がして、

不満を募らせていた。

武市に聞くと、以蔵には大事な仕事があると言われる。



以蔵は勝が泊まってる宿へ向かった。

偽名を使い、勝の部屋の前へ。

刀を握り締める以蔵。

その時、聞き覚えのある声がして顔を上げると、

そこには龍馬が！！

慌てて顔を伏せ、立ち去ろうとする以蔵だったが、

龍馬に気付かれてしまう。


「以蔵？

やっぱり以蔵じゃ！！」


何故偽名を使って来たか聞くと、

勝が自分を斬りに来たんだろと。

それを聞き、以蔵に迫る龍馬を勝が抑える。


「こいつだって、自分の仕事を一生懸命やってんだ。

ま、斬る前においらの話を聞いてくれ。」


そして地球儀を出して来て説明しようとするが、

龍馬に無駄だと言われる。


「やらしてくれよぉ。

高かったんだからさ～。」


説明を始める勝。

日本がどこか教えると、以蔵が驚く。

それを見て龍馬も驚く。

以蔵が気に入った勝は飲みに行くぞと。

しかし以蔵は戸惑う。


「武市先生に叱られるがじゃ。」


それを聞き龍馬は、勝を斬れなかったんだから

どうせ怒られると。

「そうじゃ～。」とあたふたする以蔵。


「気にせんでええ！！

じゃあ、飲みに行くぞ。」



飲みの席で龍馬は勝に悩みを話す。

塾にいるものが、異国と戦う為の海軍だと思ってると。

そうじゃないことを分かってもらう為には、

どう言ったらいいのか訊ねる龍馬。


「口で言ったって分かるもんじゃねえ。

口で言って納得するのは以蔵くらいのもんだ。

そのうち、人は肌で感じて分かって行く。」


龍馬は勝の話を聞き、心が晴れた。

そして大坂へ戻ると。


「じゃ、以蔵。

おまん、勝先生を頼むき。

今は京も物騒じゃき。

以蔵が用心棒になってくれればわしも安心じゃ。」


そう言い出て行く龍馬。


「え？ あ、龍馬・・・」


龍馬が行ってしまい、以蔵は唖然・・・

そんな以蔵に声を掛ける勝。


「なあ、以蔵。

なんでああゆう奴と付き合わねえんだ？」



武市は再び容堂に会う。

攘夷がなされた後、大殿様が政を行うべきだと。


「我が山内家は神君家康公に土佐を頂いたのだ。

それを、将軍に成り代わって政をするなど、

おこがましいにも程がある！！

わしはもう土佐へ帰るぞ。

江戸にも都にももう飽きた。

明日にでもここを発とう。

わしはのう、

攘夷派の阿呆が強欲な公家を担ぎ出し、

幕府を困らすのはもううんざりじゃきに。」


これでもう武市の周りから人が消えたと、

高笑いの容堂。



武市は失意の中帰る。

帰ると部屋には誰もいなくなっていた。


収二郎は容堂の策略で青蓮院宮へ。

望月は訓練生として学び、

以蔵は勝の用心棒をしていた。



そして攘夷実行は５月１０日となった。


龍馬は塾へ戻ったのだった。





いや～、面白かったよ。

特に勝と龍馬と以蔵のやり取りが(笑)

以蔵のあたふたしてるとこが可愛かった。

最後はちゃんと用心棒してるしさ。

確かに斬れなかったんだから、

もう武市のところには帰れないしね。

以蔵も最初から龍馬の方に来てれば、

人生違ってたかもと思ってしまった。

武市を崇拝してしまったばっかりに・・・


その武市は転落し始めたね～。

容堂の方がやはり上手だった。



次回は攘夷ですか。

どうなるのか楽しみです。





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