オリオン村

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思い出のとき修理します 3

2017-06-13 00:19:23 | 読書録

思い出のとき修理します 3 空からの時報

集英社

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前作で秀司、明里ともに過去との折り合いをつけて次への一歩を踏み出しましたので、そこで止めておくのも一つの選択肢ではありました。
興行的な都合でダラダラと続けて一部に評価を落としたドラゴンボールのような例もありますし、しかし心配無用、そのテイストは失わずにしっとりとさせてくれる飯田時計店です。
新たに家族をテーマとした秀司と明里との距離感を軸に、時計にまつわるエピソードが静かに流れていきます。

どこかファンタジーな雰囲気がありながらも論理的な決着がありますので、偶然はさておき、ご都合主義になっていないのがよいように思います。
それぞれが抱える現在、過去、そして未来、ミステリーとは違いますが「どうなるんだろう」と先の読めない展開でもあり、興味深く読ませていただきました。
必ずしも八方にハッピーエンドではありませんが、それでも登場人物が前を向いて歩いて行ける終わり方に安心できるのでしょう。
時計そのものがきっかけでしかなく、それがメインにならないのが物足りなくもありますが、修理をするのは「時計」ではなく「とき」ですから脇役としての輝き、温かな光です。


2017年6月9日 読破 ★★★★☆(4点)


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