オリオン村

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幻海

2017-07-14 00:57:54 | 読書録

幻海

光文社

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戦国末期の日本を訪れた宣教師が主人公と、またニッチなところを突いてくる伊東潤です。
プロローグやエピローグは肩すかしと言いますか、その「秘密」に期待を持たせすぎではありましたが、題材としてはなかなかに面白かったです。
岩見重太郎や向井弾正などこれまたマイナーな、あるいはそれっぽい武将を引っ張り出してくるのもgoodでした。
しかし残念ながら個々の素材はよいのですがストーリーがイマイチで、終盤には苦痛になってしまったのが正直なところです。

伊豆半島にある「幻の国」「膨大な金山」は中途半端ではありましたがこちらでも取り上げられていましたし、実際のところはさておき、それに近い伝承があったのかもしれません。
ただ伊豆はさほどに山深い印象はありませんし秘境に潜む謎の一族、なんて設定はその時代背景からして無理があるような、まあそれはそれです。
問題は何がテーマかが判然としなかったことで、宣教師ながらも布教の描写はほぼ無く、むしろ何だかんだ理由をつけて神の教えに背く行為に手をつける主人公、そして消化不良な海戦とあっちゃこっちゃに散らばったまま収集がつかずに尻切れトンボな幕切れ、この作家としてはここまでで一番の駄作に思えた「黒い竜」でした。


2017年7月9日 読破 ★★☆☆☆(2点)


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