29 西野勇士 投手 26歳 年俸9500万円
【2017年成績】 5試合 2勝3敗0S 防御率4.73 26回2/3 31被安打 2被本塁打 14与四球 0与死球 17奪三振 被打率.295
簡単でないとは思っていましたが、ここまで先発転向が上手くいかないとは想定外に過ぎます。
その全て、とは言っても僅かに5試合ですがビジターでの登板だったために、写真を撮れなかったのはもちろんのこと、ナマで投げるのを一度も見ることができませんでした。
打線の援護があれば勝てた試合もありましたが全体的に低調で、5月早々に二軍落ちをしてからシーズンの大半を浦和で過ごすことなるとはお釈迦様でも分かるまい、でしょう。
その浦和では暫く消息不明になったことから昨夏に痛めた右肘の状態が悪くての不調だったのか、一時期には二軍でも6点台の防御率とかなりヤバいところまで落ちましたが終盤戦にかけて持ち直してきっちりと一週間間隔の先発で結果を残し、9月末に一軍に復帰をして6回5安打2失点で両目をパチリ、来季こそは先発として輝いてもらいたいです。
伊東監督に攻めていない、と気持ちの弱さを何度も指摘された西野は、落ちなくなった、と言うよりは制御しきれないフォークに長いイニングを意識したのか140キロ前後のストレートでは攻めようにも攻められなかったのでしょう、スライダーやカーブを交えて必死の組み立てではありましたが、逃げのピッチングとなった感は否めません。
しっかりと腕を振るのではなく置きにいったようなボールも少なくはなく、どこかおっかなびっくりにも見えたのはやはり肘への不安がそうさせたのか、今季の最終登板ではそれを感じさせないピッチングでしたので状態は上がりつつあるのかしれませんが、そこはロッテ、突然の手術の報が流れないことを願うばかりです。
チームで有数のポテンシャルはありながらも先発になるとスケールダウンをしてしまうのは藤岡に似ていますし、しかし藤岡とは違って先発でこそ活きるタイプですので肩肘のスタミナを養うか、あるいは後先考えずにいけるところまでいくスタイルでいくのか、いずれにせよ五番手、六番手あたりが今のポジションでしょう。
その立ち位置であれば五回を3失点ぐらいで凌いでくれれば充分、との気楽さを与えるのもありではないかと、西野、の名前に多くを望みすぎるのではなく一歩ずつ、一歩ずつです。
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