オリオン村(跡地)

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2017年通信簿 29 西野勇士

2017-12-04 00:37:10 | 千葉ロッテ

 

29 西野勇士 投手 26歳 年俸9500万円

【2017年成績】 5試合 2勝3敗0S 防御率4.73 26回2/3 31被安打 2被本塁打 14与四球 0与死球 17奪三振 被打率.295

簡単でないとは思っていましたが、ここまで先発転向が上手くいかないとは想定外に過ぎます。
その全て、とは言っても僅かに5試合ですがビジターでの登板だったために、写真を撮れなかったのはもちろんのこと、ナマで投げるのを一度も見ることができませんでした。
打線の援護があれば勝てた試合もありましたが全体的に低調で、5月早々に二軍落ちをしてからシーズンの大半を浦和で過ごすことなるとはお釈迦様でも分かるまい、でしょう。
その浦和では暫く消息不明になったことから昨夏に痛めた右肘の状態が悪くての不調だったのか、一時期には二軍でも6点台の防御率とかなりヤバいところまで落ちましたが終盤戦にかけて持ち直してきっちりと一週間間隔の先発で結果を残し、9月末に一軍に復帰をして6回5安打2失点で両目をパチリ、来季こそは先発として輝いてもらいたいです。

伊東監督に攻めていない、と気持ちの弱さを何度も指摘された西野は、落ちなくなった、と言うよりは制御しきれないフォークに長いイニングを意識したのか140キロ前後のストレートでは攻めようにも攻められなかったのでしょう、スライダーやカーブを交えて必死の組み立てではありましたが、逃げのピッチングとなった感は否めません。
しっかりと腕を振るのではなく置きにいったようなボールも少なくはなく、どこかおっかなびっくりにも見えたのはやはり肘への不安がそうさせたのか、今季の最終登板ではそれを感じさせないピッチングでしたので状態は上がりつつあるのかしれませんが、そこはロッテ、突然の手術の報が流れないことを願うばかりです。
チームで有数のポテンシャルはありながらも先発になるとスケールダウンをしてしまうのは藤岡に似ていますし、しかし藤岡とは違って先発でこそ活きるタイプですので肩肘のスタミナを養うか、あるいは後先考えずにいけるところまでいくスタイルでいくのか、いずれにせよ五番手、六番手あたりが今のポジションでしょう。
その立ち位置であれば五回を3失点ぐらいで凌いでくれれば充分、との気楽さを与えるのもありではないかと、西野、の名前に多くを望みすぎるのではなく一歩ずつ、一歩ずつです。

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光待つ場所へ

2017-12-04 00:20:01 | 読書録

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講談社

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辻村深月の短編集ですが、いきなり数ページのプロローグ的なものから始まりましたので、連作短編集かと思ってしまいました。
ただそれぞれに関連性はありませんがテーマは一貫していて、どこか青臭い、まさに青春ストーリーのような展開はしかし汗と涙と友情の物語ではなく、人間が誰しも抱えている弱さ、プライド、孤独、嘘、など負の側面をそれでいてさらっと、あまりドロドロとさせずに書き上げているところはさすがです。
この年齢になると遠い過去になってしまった学生時代、それでも胸にチクリと刺すような痛み、誰もが思い当たるであろう心情が丁寧に描かれています。
いわゆるミステリー仕立てではなくどんでん返しもありませんがあっと思わせる仕掛けもまさに辻村ワールド、ファンからすればたまらない一冊です。

逆に言えば、一見さんには厳しいと言いますか、おそらくはその魅力の全ては味わえないでしょう。
ここまでの長編の登場人物のスピンオフ作品でもあり、それを知らずとも何ら問題はないのですが、それでも知っていると知らないとでは大違いなのも実際のところです。
やはり順番を追ってここにたどり着くのがよいと思いますし、チハラトーコの物語、に至ってはその半分も理解できずに何となく読み終わってしまうかもしれません。
いくつもの思いを踏み越えて光待つ場所へ行き着くことができるのか、主人公たちとともに歩むためにもこちらから、をお薦めします。


2017年12月2日 読破 ★★★★☆(4点)



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