オリオン村(跡地)

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2016年通信簿 元ロッテ戦士たち

2016-10-15 01:19:35 | 千葉ロッテ

 

昨年限りでロッテを去った選手たちの、一年限りの通信簿です。
シーズンを終えてみれば「やっぱりな」との選手もいれば、意外な活躍を見せた選手もいて、このあたりは悲喜こもごもでした。
ただ全体的にはやはり戦力外、構想外になるにはそれなりの理由がある、ファンの想いとは違った球団の判断の正しさを認めざるをえないのが現実だったりもして、寂しくもあります。


■中後悠平(3A リノ)
13試合 0勝0敗0S 防御率0.00 10回2/3 7被安打 0被本塁打 3与四死球 13奪三振

想定外、と言ってしまえば本人には申し訳ありませんが、この中後の活躍が一番の驚きでした。
NPBで振ってもらえない、あるいはストライクにならなくなったスライダーがメジャーでは適合して蘇った斎藤パターンへの期待が無かったわけではありませんでしたが、ルーキーリーグからの成り上がりのトータルで30試合、29回1/3を投げて13与四死球、40奪三振はその期待以上の数字です。
これは四球を選ぶよりもヒットを打ってアピールをしなければならないマイナーリーグの環境に助けられたところがあったにせよ、3Aでも無失点だったのですから凄い、これだけの数字の新外国人選手であれば諸手を挙げて大歓迎になるのではないかと思います。
ただ残念なことに9月のアクティブロースターの拡大でお試しメジャーがあるかと日本でも話題になりましたが戦力外からの快挙は成らず、またNPBで通用と言いますか適合と言いますか、それとこれとはまた別の話ではないかと、家族の問題があるでしょうがトライアウトに参加をするのであればメジャーを目指すのがよいように思えてなりません。
そもそもが1年と限っての「わがまま」にどう結論を出すのか、サブローの引退試合に姿を見せた中後の決断に注目です。


■カルロス・ロサ(3A オアハカ)
4試合 1勝1敗0S 防御率6.23 4回1/3 7被安打 1被本塁打 4与四球 3奪三振

調べた限りでは中間報告から成績は変わらず、またチームのロースターに名前はありませんので、野球を続けているかどうかも不明です。
メキシカンリーグであれば数字は拾えるはずですし、ただ年齢的には諦めるには早いので、あるいは故障をしてしまったのかもしれません。
黙々と投げてくれるその姿が好印象だっただけに、またどこかで名前が聞かれることを願っています。


■川本良平(楽天)
11試合 19打数 1得点 3安打 打率.158 1二塁打 0三塁打 0本塁打 2打点 0盗塁 2四死球 4三振 得点圏打率.125

やはり中間報告から成績が変わらず、さしたる存在感を見せることなく楽天での一年目を終えました。
これでは戦力外、コーチ就任になるかと思っていたのですが第一次通告にその名前はなく、故障があったにせよ一昨年は小関、昨年は小関、伊志嶺、そして今年はルーキー足立にスタメンマスクを譲るケースが目立った嶋の去就が怪しくもありますので、その結果待ちなのかもしれません。
ロッテ時代もそうでしたが打撃をアドバンテージにできないようでは苦しい、生き残れても一軍での出番はそう多くはないでしょう。


■今江敏晃(楽天)
89試合 317打数 33得点 89安打 打率.281 7二塁打 0三塁打 3本塁打 23打点 2盗塁 29四死球 30三振 得点圏打率.241

とても2億に見合った活躍とは言えない、楽天からすれば期待外れ、ロッテからすれば予想どおり、そんな今江の2016年でした。
ロッテがぶつけた死球での離脱があったにせよ100試合に満たず、また不振での二軍落ちはレギュラーになってからは初めてのことですし、最終盤には外国人選手が優先でベンチを温める姿がもの悲しく、これがミスターロッテか、と楽天ファンに思われるのが悔しく、情けなくもなります。
もっともこの軌跡は想定内でもあり、パワーを付けるとの意気込みも虚しく早々に左ヒラメ筋炎で春季キャンプは二軍スタート、開幕には間に合ったものの死球で左尺骨骨挫傷は厳しいことを言うようですが相変わらずに逃げ方を含めた故障に弱いところを露呈し、5月上旬に復帰も下旬には不振で二軍落ち、9月にはまたしても死球で欠場、ファーストを守らされることもあり、スタメン落ちもあり、そこに華々しくFAで移籍をして中心選手を期待された姿はありません。
そうなれば来季が勝負となりますが二年目に涌井となれるのか、さらに数字を落とした成瀬になってしまうのか、気がつけばもう34歳です。


■ルイス・クルーズ(巨人)
81試合 298打数 26得点 75安打 打率.252 14二塁打 0三塁打 11本塁打 37打点 0盗塁 13四死球 40三振 得点圏打率.232

これまた200万ドルにはとても見合わない、すっかりとサボリのイメージがついてしまったクルーズです。
下半身の故障は予想どおりで自打球を当ててからは複数回の離脱、夫人の出産の立ち会いでの帰国もあり規定打席からは遠く、すっかりとダメ外国人選手です。
もっとも2割5分に10本塁打はこんなものかなと、クルーズはその守備力があってこそで、巨人でもロング高速トスのファインプレーは数多く見られました。
打線全体が湿ってクルーズに四番を任せなければならなかったチーム事情が結果的に追い詰め、あるいは慢心に繋がったのかもしれず、懲罰でCS出場を剥奪されたのは痛恨ではないかと、悔恨のアピールはありましたが貼られたレッテルを剥がすには相当な苦労が必要、ラテン気質にはハードルが高そうです。
二年契約ですしこれといったライバルがいないので体調さえ万全であればそこそこの数字は残せると思いますが、相当な数字でなければ来季限りになるような気がします。


■チャッド・ハフマン(3A トレド)
122試合 430打数 78得点 123安打 打率.286 33二塁打 5三塁打 17本塁打 70打点 11盗塁 75四死球 93三振

中後と同じく3Aでこの数字を見れば、新外国人選手として声がかかってもおかしくはないハフマンです。
それでもメジャーに呼ばれなかったのは年齢的なものもあるでしょうし、打率、長打ともに中途半端と言いますか、特徴が無いのもその理由でしょう。
昨年の李大恩、陳冠宇を考えればリリースとなったのは仕方なかったですが、もし残留であればナバーロをあそこまで我慢をしたかどうか、清田の不振もありスタメン起用もそれなりにあったのではないかと、上手くはありませんがガッツのある守備はチームを盛り上げる一助になったようにも思います。
ただそれでも来季に向けて求める選手像とは違うのも現実、来季に32歳ともなれば3Aの契約も厳しいやもしれず、試練のオフになりそうです。

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2013年通信簿
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2015年通信簿


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