アルツハイマーとの戦い

2009年02月09日 66歳で父はアルツハイマー病と診断されました。
息子の介護日記です。

総合病院の精神科受診

2017年06月01日 18時01分38秒 | 病院にて
脳神経外科での勧めもあり、近所の総合病院へ。
精神科なんて聞くと微妙な感じもするが、病状の把握のためなので仕方ありません。

症状(記憶障害)の説明をすると診察の前に看護師によるMMSE。
こちらも満点。
また覚えている問題が出てきました。

そして医師の診察。
精神科の医師というと妙に懐っこい笑顔で接してきて「大丈夫ですよ」って言う感じの人を思い浮かべていたが、担当医は非常にシビアな人だった。
頭もキレるみたいで、こちらの質問にも的確に答えをくれる人だったので一安心という感じ。

医師にも症状を説明し、MRIの診断結果(他院)も伝えた。
もちろん、医師にもある程度の予想はあったようだが、僕の性格を理解した医師は、念のため、という事でSPECT(脳血流シンチグラフィ)検査を勧めてきた。

ちょうど今、こちらの総合病院にて「MMSE満点、MRIも異常なし」の患者が、SPECT検査により若年性アルツハイマーと診断されたという事なのだ。

実は、MRIにてわかる海馬の萎縮というものは、アルツハイマー病の初期段階では見えにくく、萎縮のない場合もある。
この最も初期の段階で何らかの対策(アリセプト等)を取ることにより進行をさらに遅らせることが出来るのだ。


私の場合も、他の人からは「大丈夫だろう」と言われてはいたが、こうして受診しているには上記の理由がある。
他から見ただけでも「おかしい」と分かるようだと「遅い」と思う。
特に若年性アルツハイマーの場合は、進行が早く手遅れになる可能性が高い。


SPECT検査については、父の記事にも書いたので自分自身不思議ではなかった。

あぁ、あれだなというのが正直なところ。

出来る事ならやってみようか。

記憶障害になった今、「嫌な可能性」から順番に潰していけばいい、というのが私の結論。

次回は、SPECT検査についてです。

脳神経外科受診

2017年06月01日 10時20分08秒 | 病院にて
私にはいつも通っている脳神経外科があります。

比較的近所にあり、頭痛持ちの身としては脳の様子が気になるからです。
重度の偏頭痛で、頭痛外来のあるこちらの病院はありがたかった。

また、MRIも気軽に予約出来るし、何よりMRIがオープンタイプであり
閉塞感が少ないのも良かったのです。

こちらの病院に予約(物忘れ外来)し、一週間待ちました。
この間も症状が良くならず、嫌な感じに。

一日、ゆっくり休めばいいかと思い有休をとったり、土日に
頭を休めたりしましたが効果なし。

そして、MRI当日。
オープンMRIとはいえ、軽く固定されます。

この時点で、少しゾワゾワとします。
ただし、慣れたものですので、とりあえずは我慢。

その後、MMSE検査を行いました。

結果は、満点。
実は、私はこの試験の内容は全て覚えております。
父の付き添いで20回以上経験しております。

短期記憶が悪くなるアルツハイマーですが、少し前の記憶については
割と覚えているもの。なので、この試験に耐性のある身としては
どうなんだろう、というのが正直なところ。

そして、MRIの画像診断。

見てもいまいちわかりませんが、前回(2年ほど前)撮影したものと比べても
それ程悪化はしていない、という事でした。

MMSEが満点で、MRIも異常なし・・・・・・。


となると、この記憶障害はどこから?


思い当たることがあったのですが、医師の診断も同じものでした。


「とりあえず、脳の異常は見当たりませんので、別の診療科へ行くことをすすめます」


まあ、そうなんでしょうね。


そう、心療内科・精神科です。


次回は、総合病院へ行った記事を書きます。

治験終了

2011年08月02日 19時57分49秒 | 病院にて
長期間の治験(某製薬会社)もようやく終了。
これで心置きなく、薬を飲めるし病院にもいけます。

驚いたのは、MRI。
確かに海馬の萎縮は見られるし、脳の空洞も目立つのですが、
1年前と比べてみてもあまり変化はなし。

アリセプトの効果なのか、治験薬の効果などかは全く不明ですが、
とにかく画像診断でも父のアルツハイマーの進行はないようです。

やはり、現在の医療水準では治療は出来ないのだけど、
進行をゆっくりにすることは可能のようですね。


治験は確かに面倒なことも多く(守秘義務など)、時間の拘束などを考えても
嫌な部分はありましたが、結果的には参加して良かったと思います。

少なくとも、当初考えていたよりも父の状態は安定しておりますので。




本当は、治験の内容や父の状態などを詳しく書きたかったのですが、
大学病院からストップがかかってしまい(製薬会社の方がこちらのブログを発見)、
見ている人も「あれはどうなったのか?」と疑問に思われたことと思います。
詳しく書いてしまうと治験参加自体が難しい状態だったので、中途半端になってしまいました。

期待していた方々、申し訳ございませんでした。


なお、治験が終了した後も、守秘義務が継続するので質問には答えられないと思います。
申し訳ございませんが、ご理解下さるようお願い申し上げます。

ちょっとだけ進行したかな?

2010年12月20日 19時08分54秒 | 病院にて
現在、父と共に入院しております。付き添い入院です。
父は、まあ、治験です。

本日、ちょっとだけ虚しいなって思えることがありました。


それは、いつもいつも、父が楽しみにしていた婦長さんとの会話です。
前回も前々回も父は、婦長さんが様子を見に来るたびに引き止めて長く会話。
いつも、「婦長さんに迷惑かけるから、そろそろ解放してあげて」と言わないと
会話をやめようともしません。

おそらく、年齢的にも、若い看護婦さんとは違い親近感があるのかもしれません。
婦長さんも優しい方なので、ずっと腰を落ち着けて相手してくれます。
だから、こちらから切り出してあげないと迷惑がかかるので困っているのです。


それなのに・・・今日に関しては、困りませんでした。

婦長さんが挨拶にみえても、「あー、そうですか。よろしくお願いします」と一言だけ。
記憶の片隅にもないのか、「初めまして」的な挨拶でした。

2月に一度程、入院しているというのに・・・。


なんか、こういうのを見ていると、虚しくなってきます。


これからどんどん増えるんだろうな・・・

久しぶりの診察

2010年06月09日 19時09分25秒 | 病院にて
7日の月曜日、久しぶりに神経内科の診察がありました。

長谷川式の結果は、前と変わらず。
握力は、右が21。左が31。
手術後なのでこんなもんでしょう。
他は問題ないです。足も調子がいいみたい。

最近、あった事といえば、少し父が頑固になった程度。
春になり、農作業が始まったからとも言えます。
組合の人と衝突したり、いろいろあります。

庭に「あて」(ヒバの一種)の木が生えてきて(鳥が種を運んできた)のですが、
それを必死で育てております。
家族も反対しているのですが、「せっかくあるんだから切るのは勿体無い」という
とんでもない勿体無い精神。庭師の意見も無視。
既に高さが3m程。このまま放っておくと20m程まで成長するでしょう。
建材として、山に植えるもの、という概念は父も知っているのでしょうが、
なかなか排除に賛同しません。杉の木などがある裏側だったらまだしも、整備された
庭にあるので邪魔でしかありません(というかバランスが悪すぎる)。

そのうちに、有無を言わさず切っておこうと思います。

抜糸完了<整形外科

2010年05月25日 16時22分36秒 | 病院にて
本日、無事に抜糸が完了いたしました。
傷は綺麗に繋がった様子でほっとしました。

どうやら父は、医師の前では「大丈夫です」というのがクセらしい。
家ではいつも「どこが痛い、今度医者に聞いてみる」とかいうのに、
先生が「痛い所とかありましたか?」と聞かれても「いや、ない」と答える。

僕が「前にどこどこが痛いって言ってなかった?」と横槍を入れても、
「そんなことはない」と否定。

まあ、僕としても、深刻な痛みでもなさそうだったので、受け流したのだが、
アルツハイマーの場合はこういう事が頻発なので全てメモをして行くといいと思う。


後は・・・あれほどたくさん食べていたご飯の量が通常サイズに戻った事くらいか。
お風呂嫌いは相変わらずだ。放って置いたら一週間は入らないだろう。
今は二日に一度、入ってもらってる。

便秘と頻尿も気になる。
おしっこの時は早いのだが、うんちの時は一度トイレに入ると15分は出てこない。
本人に「便秘?」と聞いても、「いや、普通」と答える。
毎回そうだ。ちなみに、僕が小さい時からそうなので、便秘というものがどういうものか
分かってないか、あるいは便意を催すのが早すぎるのか・・・。
また、オールブランを復活しなきゃいけないかな。

入院後の通院<整形外科

2010年05月21日 08時53分54秒 | 病院にて
昨日(5月20日)、退院後最初の通院日でした。

全部抜糸してくれるのかな、と思っておりましたが半分だけでした。
来週、残りの分も抜糸するとの事です。

お風呂も自由に入れるようになりました。
そこで、昨晩は温泉施設へ行き、父の体を洗ってあげました。
入院中もどうせ適当に洗っていたのでしょう。
アカスリをしたのですが、出るわ出るわ。
まあ、そのほうが遣り甲斐もあるんですが(笑)

なんか、前回の温泉の時もそうですが、体を洗っていると介護しているんだな、と実感します。
今の所、それ程嫌ではありません。
この気持ちがいつまで続くのだろう・・・・。


最近、自分自身、ちょっと怒りっぽくなりました。
無性に腹が立ったりします。少しバランスを壊しているのでしょう。
なんとかしないと・・・・。

整形外科受診 手術決定

2010年04月06日 18時10分29秒 | 病院にて
手術が決定しました。

朝、早くから神経伝達速度検査を行い、診察。
やはり完全に神経が分断されているようです。

医師も「手術をおすすめします」との事で、父も納得。
手術する事になりました。

手術は全身麻酔で行う、という事。
そのため事前説明があり27日に再び行かなくてはいけない。

入院開始は5月7日。
手術は5月10日。これが最短みたい。
手術後は2週間程、ギブスされるようです。

同じ病院に入院しますが、今度は整形外科なのでスタッフが入れ替わります。
一週間程の短期入院なのでそれ程心配はしていませんが・・・。


今回の手術は「これ以上悪くならないための手術」です。
成功しても手の筋肉が戻ることは少ないようです。
だから「手術したのに、治らない」と文句をいう人もいるみたいです。

ただ、最近の父は、箸でおかずを持つ力も無くなってきたので「進行しない」という事は、うちらにとっては大事なこと。


手術まで一ヶ月あり、多少の進行はあるかもしれませんが・・・・待つしかありません。

久しぶりの診察

2010年04月05日 17時42分42秒 | 病院にて
今日は久しぶりの神経内科の診察でした。
入院中は別の先生だったので、二ヶ月ぶりになります。
もちろん、整形外科のカルテもご覧になっているので父の様子は把握しているのですが。

いつものように、質問を受けていると以前とははっきりと異なる変化が。

それは、なぜか数字に強くなっている事。
100-7の引き算が、93、86,79,72とパーフェクトに出来ました。
これは初めての事で後ろにいるうちら二人もびっくり。
あと、年齢もほぼピタリ。これも初めてかな。


単語を覚える問題などは全滅。一つとして思い出せませんでした。


理由は全く分かりません。



あ、そうそう。
随分気になっていたので、前回聞いていた薬の事を再び聞いてみました。

時期的にそろそろかな、って思ったからです。
しかし、政権交代の所為なのか、事業仕分けの所為なのか・・・、とにかく分かりませんが、
「まだ一年かかる」との事。
なんか、認定(認可?)作業に時間がかかっているようです。

慎重にするのはいいことですが、また一年延びるとなると・・・・絶望的ですね。
もちろん、もう一つの「治療薬」の治験&認可も遅れているみたいだし。
いずれの薬も、父には関係の無い話になりそうです。


明日もまた大学病院にいかなくてはいけません。
今度は整形外科の手術を前提にした検査が始まるのです。

整形外科の診察

2010年03月23日 19時37分58秒 | 病院にて
退院後、初めての整形外科の診察が今日ありました。

予想通り、予約時間を過ぎて・・・1時間ほど過ぎての診察でした。

簡単にまとめると、手術に向けた検査を次回します。
神経伝達速度を見る検査。
入院中にも行いましたが、計測地点が少し変わるようです。
肘に対してより集中して行うようです。
筋電図と違い、こちらはあまり痛くないのでホッとしました。


足については、肘の手術が終わってから考える、という事になりそうです。
まあ、アルツハイマーの診察もあるので、その時にいろいろと報告すればいいみたいだし。


今日の診察の料金は、足の血行を見る検査も含めて600円でした。



あ、そうそう。
夕方、飛蚊症のために眼科へ行ってきました。
あれを解決しないと父はずっと大げさに言ってくるんです。
気になって仕方ないようですね。
ちなみに、本人はずっと「白内障」だと思っているようです。
10回ほど飛蚊症の説明をしたのですが、理解していないみたい。

ま、治れば不満もなくなると思うので、これ以上の説明はしないつもりです。